エピソード3『結末のない小説』“Unwritten”
あらすじ
「Dr. HOUSE」では人は誰も嘘をつく。
「エイリアス」のエイミー・アーヴィングと「LOST」のシンシア・ワトロスがゲスト出演。
ネタバレ感想
人気小説『少年探偵ジャック・キャノン』の著者〈アリス・タナー〉が最後の作品を書き上げ、幻覚の少年〈ジャック〉に別れを告げて銃で自殺しようとした途端、発作が起こって弾は頬をかすめただけで済み、泡を吹いて倒れているアリスはメイドに見つけられてERへ搬送。
低年齢の少女に人気な作品のファンで、彼女のファンクラブの会員らしいハウスはウィルソンから彼女の搬送を聞き付けるとすぐにERへ向かい、自殺しようとしたことを見抜いて強引に帰ろうとした彼女を72時間拘束すると警備に宣言してチームを招集しました。
今は蜜月期だから幸せだけれど、そのうち捨てられることを不安がるハウスはカディと共通の趣味を見つけたいそうで、健気なんだかなんなんだか(笑)
カディをデートだと騙してアリスから盗んだ鍵を使って古い洋館のような豪邸に不法侵入し、メイドの〈クリスティーナ〉に見つかってしまいましたが、カディが宥めてくれたおかげで通報は免れます。
うつ状態のアリスはお金持ちなのに家に閉じこもって小説ばかり書いていて、銃の件は話したらクビにすると脅されて黙っていたのだそう。
昼に2〜3缶ツナを食べているらしく、食生活の偏りがあるしこれだけ食べていれば何かしらの影響は出そうです。
病院では、医者嫌いのアリスが非協力的で手を焼くフォアマンとタウブ。
徹夜で彼女を診ていた2人は寝不足で疲弊しており、デートがあるから免除して帰らされていたチェイスも同じく「一睡もしてない」のにハツラツとしているこの差よ(笑)
拘束の間の時間稼ぎのためか本心かは分かりませんが、女医を希望しており13番の後任をさっさと雇えと言いながらもカディが白衣を着てアリスの応対に。
正直、チェイスの女装は見たかったんですけどね(笑)
やたらと嗅覚が強いアリスはカディから香る贈り物の香水がハウスと同じ匂いだと気付き、微かにメイドからも同じ匂いがすることを指摘して良かれと思って色々と話してしまった彼女をクビに。
今度は男性医師に戻せと言う横柄で冷酷なアリスですが、職業柄なのかハウス並みに洞察力も優れていてチェイスを一目見るなり、「離婚したばかりで昨夜女性の家で彼女と寝た。関係を続ける気はない」と言い当てます。薬指の日焼け痕とタバコ臭いのに指や歯が黄ばんでいないことから吸うのはチェイス自身ではないと考えてのことです。
そして、タウブの浮気癖まで見抜かれてしまいました。こちらは元夫と似ているということで人相の話ですが(笑)
話しているうちに激しく苦しみ出したアリス。
血圧と心拍の上昇はキレート剤への反応かと思いきや、まだ投与していません。
症状が出たのは銃を持った時や、タウブから連想した元夫に腹を立てている時で、アドレナリン過剰による発作と血圧上昇のせいかもしれません。
褐色細胞腫をMRIで探せと言っても、男連中は3人揃ってテイクアウトをダラダラとむさぼりサボっており、カディが女の後任を入れろと言ったのも男女差別対策を抜きにして理に適っていました(笑)
MRI室に彼女を連れて行くと、足の痛みを訴え始め、なんとスキー事故で右脚に入れていた37つの金具がMRIの磁場に反応して過熱され、圧力で皮膚が裂けるというショッキングなことになってしまいます。
検査に同意して金属はないと言っていたはずだと言い訳したタウブの白衣に『人は嘘をつく』とマジックでデカデカ書いて「自殺志願者の言うことを信じるな」とチームに釘を刺したハウス。
MRIが使えないので腫瘍の発見にはかなりの時間がかかるし、患者が嘘をつくとあっては残り39時間の拘束中にまともな診断を下せるとは思えません。
そこでハウスは協力させるための交換条件を出すことに。
自殺志願者であることを逆手に取り、楽に死に至れる薬と引き換えで治療に協力させようと説得し、とりあえず注射器を渡して隠しておくよう言うもその場で自分に打ってしまったアリス。
しかしそこはやはりハウス。どう転んでも治療ができるように考えられており、「一見致死的な麻酔薬を自ら投与した」扱いで拘束期間は24時間増えたのです。
超音波検査で腫瘍を探させている間に、本の中のキャラを実体験を基に動かしているのだとすれば新作にヒントがあると考えたハウスは、家から回収してきたインクリボンを使って放射線技師のサムも巻き込んで解読を進めます。新作を読みたいだけな気もしますが、とりあえずは診断のためです。
サムから病院に来ていると報告を受けたウィルソンはハウスの暴走に恋人が巻き込まれないよう止めに来ましたが、サムもアリス・タナーのファンだったらしくノリノリで解読に成功。
超音波検査では昨夜はなかった心膜液貯留が見つかるも腫瘍は無し。症状から考えてウィルス性の感染かガンですが、本人からの話を聞かないことにはヒントが少な過ぎるとお手上げ状態のチーム。
しかし、新作を解読したハウスはアリス本人に聞かずとも、小説の中に登場する指南役の女性“ヘレン・ラザフォード”が謎の病気にかかる展開や彼女に起こった関節痛、疲労感、光への過敏反応、うつ状態という症状にヒントを得ます。
本の中の症状とアリスの症状を足せばSLEですが、治療法がないので痛みを抑えられないと彼女は退院後に自殺してしまうのが分かっており、「ダメだ」と悩むハウス。
ウィルソンとサムとのダブルデートを勝手に決めて、カディの母親から趣味を聞き出し、12歳の時だったゴーカートに連れ出すハウス(笑)
子供じみた遊びに呆れ返っていたカディもいざレースが始まると童心に返り、熾烈なレースを繰り広げていたのですが、シートベルトで首を痛めて最終的には不機嫌に。
このカディの不機嫌さから閃きを得たハウスは、脚の金具はスキーではなく自動車事故で、シートベルトで甲状腺を損傷したのだと導き出します。それならば治療も可能なのです。
しかし、説明がつかない全身の麻痺まで起こり、矛盾が生まれてしまいました。
ここでタウブが「15年前の事故で脊髄空洞症になり徐々に進行して脊柱を圧迫し、痛み、血圧上昇、発作を起こす」こと、フォアマンが続けて「放っておくと麻痺して死ぬ」、チェイスが「カルテがあれば空洞の部位を特定できる」ことを述べますが、4日間ロクに寝ておらずヘロヘロの3人です。早く13番の後任を雇ってくれと頼まれ、ハウスはチェイスにこの件を一任しました。
カルテは見つからなくても、本人の同意なしで手術できる抜け道がそもそもありません。
カディと話しているうちにアリスはペンネームで、ヘレンが本名だと気付くハウス。
事故当時は1人ではなく彼女の小説の主人公でもある“ジャック”と一緒で、死んでしまった息子を本の中に生かし続けていたのです。
仮免許中だった息子に雨の中運転させた自分のせいで死なせてしまったと後悔し続けていたヘレン。強過ぎる自殺願望にも納得です。
「息子は事故じゃなく脳動脈瘤で死んだ。衝突する前に死んでたんだ、救いようがなかった。事故だから詳しく調べなかったのさ」と言ってレントゲン写真を見せながらどの道彼が死んでいたことを話して聞かせ、脊髄の空洞を治す同意を得たハウス。
案の定、脳動脈瘤なんてなくて、彼女が嘆いていたように雨の中運転させたせいで事故を起こしてしまったわけですが、物語の続きを読みたいと言う動機があるとは言え、ハウスにしては優しい嘘でした。
カディもそんなハウスを認め、ウィルソンから共通の趣味を見つけようと苦戦していることを聞いていたようでこのシリーズを読み始めたと伝えます。
「食べ物や本の趣味が違っても別れないわ。でも私に相談してくれなきゃ別れるかも。共通点が何よ、共通点なんて退屈だわ。ありふれてる。あなたと一緒にいてお互い成長していきたい。普通じゃないからいいのよ、今すごく幸せよ」そう言って微笑むカディは聖母のよう。
痛みが取れて別人のように穏やかになったヘレンはクビにしたメイドも呼び戻し、前に進むために大人向けの本を書くことにしたとか。
ハウスが中途半端だと言っていたジャックの最終巻も、彼女に言わせれば「完ぺきな結末よ。ジャックの運命は読者に委ねるわ」とのこと。
ハウスにとっては納得のいかない展開で、思わず脳動脈瘤がなかったことをぶちまけてしまいそうになるも、カディの視線を感じて「君の息子は……君が母親で幸せだったな」と言い直せたあたりに、カディと付き合って確実に良い方向に成長できてるハウスを垣間見ることができました。
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▼次回、エピソード4
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