エピソード6『院内政治』“Office Politics”
あらすじ
「Dr. HOUSE」には、結果がすべて。
アンバー・タンブリンがゲスト出演。
ネタバレ感想
国境の規制緩和を訴える対立候補〈ジョン・モレノ〉を使ったやや過激とも言えるCMを選挙キャンペーンに使うか否かで揉めている議員の〈ハル・アンダーソン〉と選挙プランナーの〈ジョー・デューガン〉。
デューガンの腕に紫斑が見られ、ALTとASTが上昇しているらしく、「ただの発疹と肝障害」で面白みがないとハウスが突き返しますが、議員直々の診断依頼ということで断れません。
未だに13番の後任を決めないハウスに、カディは自分で医学部3年生の天才少女〈マーサ・M・マスターズ〉を選抜。ハウスが嫌がろうとこちらも決定事項だそう。
天才というのは本当で、ネット並みの知識量ですがコミュニケーション能力は皆無に近く、会話に参加できないかと思いきや話し過ぎて悪気なく無神経なところが露呈したり面白いキャラが出てきました。
自宅捜索に行ったフォアマンは空になったアップルサイダーの瓶を見つけて「未殺菌のサイダーに大腸菌が含まれてたのかも」と言いますが、フォアマンがドヤ顔しているということはこれは違うんでしょうね(笑)
タウブがマスターズに否定的なことに関して、彼女の知性を恐れているというフォアマンと、彼女の若さを恐れていると決め付けるハウス。
それにしても、マスターズが13番と同じ年頃……?13番が相当大人びているのかマスターズが幼いのか、その両方なのか。にわかには信じられない事実です。具体的には何歳なんでしょうか。
不法侵入を許せずにいるマスターズはハウスから“純情娘”と揶揄られているような幼さが確かにありますが、意外と成人しているんですかね。
タウブが自分から白状しないと分かると患者相手に不法侵入を仄めかしてしまうマスターズ。相手が仕事柄結果主義の現実的な考え方で助かりました。
しかし、普通に会話している最中に突如反応がなくなり麻痺を起こしたデューガン。
運動能力と発話は回復しつつあり、血栓による一過性脳虚血発作だったのではないかと考えるチーム。
症状は発疹、肝不全、血栓の3つに増えます。
ハウスからいじめ紛いの洗礼を受けながらも「道徳心は医師として働く上でルールとなるもの」だと反論もするし、診断ではしっかり意見を出した上に、神経内分泌腫瘍という彼女の意見は見当はずれなものではなく、チェイスも患者の判断力低下に賛成して、タウブの言う播種性血管内凝固症候群“DIC”と並行して確認しろという指示が出ました。
ハウスのマスターズへの絡み方を見ていると、辟易しながらも興味はそそられている感じで、今回は長続きしそうな感じがします。
カディに「マスターズをクビにしても?」とお伺いを立ててまともな理由がないならダメだと即答で却下された上に「世間をグレーゾーンだと思わない人もいる。彼女は新しい視点を持ってる。それが怖いの?」とやりこめられるハウス。
マスターズの方は自分の協調性の無さを誰よりもよく分かっていて、ハウスにクビを切られそうだしそもそもチームプレーの医療現場は自分に向いていなかったのだと後ろ向きでしたが、「ハウスはあなたの協調性も道徳心もIQも気にしない。大事なのは診断よ、診断に協力すればうまくやっていける」というカディのアドバイスを受け入れました。確かにハウスは診断さえまともにできれば他のことは一切気にしないでしょうし、そもそもハウスに協調性が欠けているのです(笑)
例のCMをネットに流出させてアンダーソン議員を不利にさせたと思われていたことで、デューガンは判断能力低下を疑われていましたが、あれを流出させたのは実はアンダーソン本人で巧妙な仕掛けでモレノとのポイント差を縮まる結果に。
腫瘍を調べていた際にもデューガンの判断力がこれ以上ないほどしっかりしていると証明されて神経内分泌腫瘍ではないし、血液検査の結果ではDICも陰性だと判明。
今度は選挙運動中に毒物を摂取した疑いが浮上するも、血尿が出ていて肝臓のみならず腎臓もやられている様子。
チェイスから「ウサギが電ノコに飛び込んでいくみたい」だと面白がられていたマスターズとハウスのやり取りでしたが、意外にもマスターズはハウス相手でも簡単に折れず、信念に基づいた自分の意見をハッキリ通しています。
結果的に患者の心理を知り尽くしたハウスの言う通りになって裏目に出ることになるわ嫌味を言われるわ、本当にやりたかった化学療法ができずステロイド治療になってしまうわで散々です。
何かと小競り合いになっていたタウブとフォアマンはお互いに小馬鹿にし合っており、チビで年寄りのユダヤ系白人であるタウブからのバスケの挑戦を受けたフォアマン。
意外と俊敏でバスケが上手いタウブと、黒人らしく意外性の無い技術を見せ付け華麗に動くフォアマンはかなりの接戦に。
11点先取でなんとかフォアマンが勝ちましたが、「“年寄り”は撤回する」と言わせるほどの活躍でした。ついでに、タウブがマスターズを嫌がるのは年齢の問題ではなさそうです。
マスターズからの正直過ぎる二択の説明を聞いて患者自身はステロイドを断固選択しましたが、元から化学療法をすべきだと考えていたハウスは患者に黙って別の薬を投与。
違う薬だと言いに行こうとしたマスターズに「君の道徳心のせいで患者の命が危ない、クビだ。医学部を退学にさせるぞ。君と違って俺は嘘をつく」と堂々宣言するハウス。大人げないですねぇ(笑)
フォアマンは自分も含めて感覚が麻痺しているからチームの歯止め役としてマスターズは必要な存在だとハウスを説得。
天才を手放したくないし、過去の自分と重ねているカディもマスターズ贔屓ですし、最終的にはハウスが受け入れることになりそう。
再び不法侵入をしたフォアマン、チェイス、タウブの3人は水槽に住血吸虫症を媒介する熱帯の巻き貝がいないことを確認したまでは良かったのに、現場を見つかり現行犯で留置所行きに。ハウスに電話して助けを求めても「今忙しい」と電話を切られてしまいました(笑)
3人の部下を一気に失ったハウスはマスターズを探し、「君を復帰させる」と言って自分の考えを整理する会話のキャッチボール役にさせますが、あのハウス相手に子供を黙らせる時にするようにシッと言えるマスターズの天然さが最強です。
自分が流出させた映像について、デューガンが裏切ってやったことだと被害者ぶった口ぶりで記者会見し、彼をクビにすることを宣言するアンダーソンがテレビに映っています。
この会見を見たハウスはアンダーソンの手に紫斑が見られ、物凄い汗をかいていることに注目。
「議員にヤられただろ?2人で旅行したはずだ。議員もあんたもC型肝炎だ」と本人に伝えるハウス。
セックスはしていないし一緒にヘロインを吸ってもいないそうですが、コカインを同じストローで吸ったことに関しては身に覚えがありそう。
C型肝炎が陰性だったのは血清タンパク質を生成し隠していたからで、血漿交換で毒素を除去してしまった今は診断を確定する方法もありません。
留置所内でもタウブが一目見てマスターズを嫌った理由を考えるフォアマンと面白がるチェイス。
実は初対面ではなかったんじゃないか、寝ようとした相手なのでは、と追及が止まらず、とうとう「ホプキンス大学の入試で彼女を面接した。1時間話したのに僕を忘れてた、定数の20桁目は覚えてるのに個人面接の相手を忘れてたんだ」と白状するタウブ。なるほどなぁ(笑)
繰り返しいいように使われてはすぐにクビを宣告されていたマスターズですが、「イヤです!」とハッキリ言ってハウスを驚かせます。
彼女の案で、C型肝炎を治すのにA型肝炎が有効だというあくまでも実験段階の研究結果を実行に移すため、カディに掛け合いに行くハウスにマスターズも同席。
未承認の治療法だし病院の責任になることを避けたいカディはA型肝炎ウィルスの投与に許可を出してくれず、「そんな考え方は臆病です」と反旗を翻すマスターズ(笑)
C型肝炎という診断が証明できたらA型のウィルスを渡すと言うカディを騙すために、C型肝炎の偽陽性を出せと留置所帰りの3人に指示するも、恋人になったカディ相手に嘘をつくことに悩んでいるハウス。患者の生死がかかっている診断や治療法が絡むのに悩みが出るという時点でハウスはカディのことをよほど大切に思っているのでしょう。
結局、こっそりアンダーソン議員の血を採ってデューガンのものだと偽装して確定診断をカディに提出。
「昔なら私の要望を無視してた。尊重してくれてうれしいわ」と患者までされてハウスからは変な汗が出ていそうですし、その後ろめたい状況で「あとは新しい部下だけね」と言われたもんで、自分の気持ち次第でどうにでもなるマスターズのことは正式に雇い直すほかありません。
患者をA型肝炎に感染させるということは、85%の確率で死に至るということで、これを聞けば普通は治療拒否されるだろうから患者に言わずに15%に賭けろと命じるハウス。
しかしマスターズには大して響いておらず、デューガンにA型肝炎に感染させることを説明して成功率を問われると、85%の確率で死に至ることを正直に告白してしまいました。
その上でこれが唯一の治療法であることを強く言い聞かせ、ハウスの嘘を巧妙に非難して医師免許を懸けさせることでデューガンから同意を取ります。さすが賢いな。
なんだかんだで部下の反発を気に入っているハウスは彼女のことを認めつつあるようです。
彼女の案で患者は回復しつつあり、ロッカールームで謝るタウブにマスターズは「待って、私を面接したわよね?ホプキンスで。初日に言いたかったけど何だか気まずくて」と言い出し、タウブにも彼女を嫌う理由がなくなりました(笑)
議員はさすがに顔が割れており、外来に来ていたことをスタッフから聞いたカディは、ハウスの嘘に気付いて心底ガッカリした様子。
結果的に誰も損はしていないのに、プライベートの問題ではない業務上のハウスにとってはありがちな嘘で2人の関係に亀裂が入る展開は納得できませんよ……?
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