エピソード7『人生の岐路』“Fork in the Road”
あらすじ
ボッシュはLA市警の汚職事件について驚くような手がかりを提供する。バラードとチームは、地元ギャングと繋がる10代の少年の謎の殺人事件を捜査する。
ネタバレ感想
警察と救急車が到着し、簡単な取調べを受けている際に「チューブを抜いたのは君か?男か?」とやや疑われてすらいるバラード。
そのまま病院に入院することになり、救急車に乗り込む寸前に駆け付けてきてくれたラフォンに別れのハグをするという自然な流れでポケットに回収したドリスコルの携帯を忍び込ませるあたり、転んでもタダでは済みません。
ただ、この騒動のせいで「サラ・パールマン事件は殺人課が引き継ぐ。身元不明遺体の件も引き継ぐ」という決定がなされてしまいました。
ドリスコルが死んだとは言え、バラードには護衛チームがつけられることになり、せめて人選は自分がしたいと頼んでメトロ班と調整することに。
事態が落ち着くまではモーテル暮らしになり、モーテルの駐車場ではラフォンから話を聞いてドリスコルの携帯を託されたらしいボッシュが待っております。
携帯のデータは抜けたので、物を戻しておく必要がありますが、そこは既にボッシュの探偵事務所の技術屋〈モー〉が済ませてくれており、話が早い。
状況の説明を求められてボッシュにドリスコルの話しやカルテルと市警との裏の繋がりについて明かすことに。
ボッシュはいくつかの番号を地道に追って持ち主を割り出してくれるらしく、かつては規則に厳しく正義を振りかざして自分に立ち向かってきた女性が、今や現場からこっそり携帯を持ち出したことについて「いまだに信じられないよ」と笑っています。
派手に襲われたとなればもう黙ってはいられず、汚職事件を秘密裏に調べていたこともすべて班のメンバーに打ち明けるバラード。
フエンテも襲われているし、身の危険があるのだと話しても誰一人抜けたがる者がいなかったどころか、話してくれなかったことに残念がられ、「もう秘密はなし。全員で信頼の輪を」と宣言。とは言っても、盗んだ携帯とボッシュの関与は敢えて話さなかったようですが。
仕事に戻ろうとするも、進行していた2つの事件は揃って取り上げられているのでどうしたものかといったところに、ニュースを見て取材を申し込みたい記者からの留守電に混じって、「あなたが最後の希望」という〈リリアン・リー〉を名乗る女性からのメッセージが気になったバラード。
息子の〈レヒョン・リー“レイ”〉が殺されたけれど遺体も出てこず、担当刑事に電話してももう返事がないのだそう。
未解決班の新たな任務が決定しました。
ギャングの抗争と決めつけて捜査を打ち切ったようで、物証はアパート路地裏の血だまりだけ。
レイの失踪時には緑のフォード・フィエスタが路地裏の防犯カメラに映っており、ナンバーはなくてギャングっぽいけれど、レイの携帯位置情報は高級住宅地の“ラ・カニャーダ”が最後です。大谷翔平選手が豪邸を購入したエリアがラ・カニャーダでしたっけ?
レイはコリアンタウンの旧支配勢力“アジアンG”の所属で、7年前のこととはいえギャング絡みのことで誰かが話すかどうかは望み薄でも、SNSやチラシで地道に情報提供を募ることに。
バラードがこの件に注目したのは母親からの悲痛な声に何かを感じたからで、バラード自身の父親の遺体が見つかっていないという共通点が大きかったようです。
レイの母親は息子を擁護しており、魂を救うために遺体を取り戻したいと考えていましたが、レイの弟〈ジュン〉はギャング入りした兄の自業自得だと言いたげで、「悪いけど真実を知りたいなら事実を話さないと」と母親を諭しています。
銃撃の数日前にレイと学校でモメた〈マーカス・ジョン〉について「“2つの顔”がある」と話す親子は、一見不良に見えないせいで被疑者から外されたマーカスを疑っている様子。
アジアンGに猛勧誘されて流されかけたけれど、母親、先生、スクールカウンセラーが引き戻してくれたしレイが殺されて目が覚めたのだと話すマーカス。
ギャングに入る気があるのかどうかで揉めていた場面を動画に撮られてアップされたせいで、事件の数日前の2人のやり取りは都市伝説のようになっているそう。
動画はマーカスの母親が弁護士に削除させており、コリーンにその動画の発掘を頼みます。
疲れた顔のバラードを半強制でモーテルに帰したラフォンですが、そんなラフォンの方から連絡が。
どうやら手がかりが得られたらしく、ラ・カニャーダの西、つまりはレイの携帯の最後の位置付近に住んでいる男がチラシを見て目撃情報を提供してくれたのです。
7年前のことを事細かに覚えていたのは、コルビーキャニオンの登山口に簡易トイレがなく茂みで用を足していたところにいきなり人が現れて焦ったからで、確かにそれなら記憶に残っているのも納得か。
未解決班でしか扱っていない7年前の事件なのに、新たな証言を受けてわりと規模の大きい捜索が始まりました。
捜索の結果、白骨化したレイの遺体と銃が簡単に見つかり解析に回している間に、母親と弟にとりあえず遺体発見を報告。
翌朝、連続殺人犯で服役中の〈ホルヘ・オチョア〉との面会に向かうバラード。
オチョアに刻印の入ったブレスレットの写真を見せると、「エレナのだ。どこでこれを?」と。
「エレナを殺した真犯人の貸倉庫よ」と言うと、やはり彼は冤罪で服役させられているようで色々と話してくれました。
婚約者を殺された上にその罪を着せられて刑務所に入れられるなんてかなり不憫です。
弁護士からDNAが致命的だと言われて司法取引を勧められるもやっていないことを認めたくはないので断り、裁判では陪審員に信じてもらえずカネも尽きたそう。
バラードはフエンテスの弁護士のダマーニに訳を話して協力を求めました。
レイと一緒に見たかった銃の所有者名義は〈クリスタ・フォートソン〉で、ファミレスで働いていた本人曰くマーカスやレイとの接点は“ない”のだそうで、ギャングの元彼のために昔はたんまり銃を買い込んでいたとか。
その元彼が仲間に銃を配った疑いがあり、聞きたくても元彼の方は死んでいるし、クリスタにはアリバイがありました。
コリーンが削除漏れの動画を見つけてくれて、班のメンバーで見てみると、学校の教師〈ネイサン・キム〉が揉み合いのケンカに割って入る姿が。
警察の聴取にはマーカスと同じく「大したケンカじゃなくモメただけ」と答えており、はぐらかしたのは誰のためなのか探るためにも学校に話を聞きに行くバラードとロウルズ。
レイの失踪時、マーカスは水泳大会に出て自由形で新記録を出していたことが分かり、マーカスのアリバイは確定。
教師に話を聞くと、ギャング入りしたレイには敵が多くいたらしく、数人の名前が挙げられた中に〈エディ・フォートソン〉と聞いて反応するバラード。
エディも元教え子で、クリスタは彼の姉だったのです。ここにきて点と点が繋がってきました。クリスタにアリバイがあっても弟は怪しいと睨み、エディを引っ張ってきます。
学校で絡まれていたから護身用で姉から持たされた銃を1週間もしないうちに盗まれたらしく、ハイキングコースのコルビーキャニオンに行ったか聞くと「行ったことないよ、先生が毎年優等生を連れて絆を深めに行くんだ」とのことで、しかもそれはキム先生の話でした。
再聴取の前にキム先生を洗い直すのは翌日に持ち越しです。
警官の警護がついているバラードに、自分のところの元グリーンベレーの手練れを無料で貸し出すと打診していたロウルズ。
バラードはよほど自宅へ戻りたかったのか、帰宅前に警備の話がまだ有効か聞いて、その場で手配を頼みました。何にせよロウルズのことを“友達”だと思えて信頼できてきている証拠です。
バラードが戻る前にはアーロンが荒れたリビングを片付けてくれているし、近しい人との人間関係は徐々に良くなってきている感じがします。
コリーンはキムの車について調べており、当時母親が緑のフォードを所有していたことが判明。
母親の死後に寄付されたそうで、慈善団体に問い合わせてもし車が見つかれば物証が残っているかもしれません。
翌朝にはロウルズが既に緑のフォードを見つけ出しており、ナビのGPSも残っているという大きな進展が。
トントン拍子だったところにレイの母親からバラードに着信があり、「キム先生がレイを殺した」と言っていたジュンが消えたと取り乱した様子です。
コルビーキャニオンから遺体が出たと聞いたことで、優等生をそこに連れて行っていたキムに思い至ったのか。
ジュンは銃を持ってキム先生の自宅に立てこもっており、バラードの到着より先に制服組とラフォンやパーカーが到着して厳戒態勢に。SWATも到着予定だそう。
ジュンから銃を突き付けられているキムにバラードも外から自白を促し、証拠の車もあると後押しするとちょっと脅かすつもりで傷つける気はなかったが結果として大勢を救ったと開き直りながら白状しました。
キムの逮捕を約束してジュンを説得し、銃を手放したところに突入。
ジュンに手錠をかけようとした際に、床に落ちた銃を拾おうとしたキムにすかさずタックルをかますバラード。ドリスコルの被害でまだ全身が痛むでしょうに、鞭打っております。
検事はジュンに配慮して軽い刑を求めることになり、一応は事件解決となりました。
ボッシュから連絡があり落ち合うと、「例の携帯にあった番号だが、自分の目で確かめてくれ」と番号の持ち主を遠巻きに指差しており、視線の先にはアイスクリームショップから家族と出てきたオリーヴァスの姿が。
おいおい……ここでも繋がってくるのか!
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▼次回、エピソード8
