エピソード8『新しい仮説』“Last Call”
あらすじ
身近な人物がLA市警の汚職に関わっていると分かり、イバラ事件はマルティナにとって個人的な問題へと発展する。チームは時間切れになる前に、残りの汚職警官を特定しようと奔走する。
ネタバレ感想
実はドリスコルが死んだ現場にあの夜駆け付けてきていたオリーヴァス。
警部から犬猿の仲のバラードが被害を受けた現場に呼ばれてもいないのに来たことを指摘されても、それでも仲間だから、とのうのうと同情する風でドリスコルの身元がどこまでバレているのか探りを入れ、「強盗課が主導すべきです」と後押ししたのもこの男でした。
そして、既に携帯のデータを抜かれたとも知らず、ドリスコルの自宅に踏み込んだ際にモーが戻しておいた携帯をこっそり回収していた、と。
オリーヴァスは汚職警官仲間を集めて状況を報告し、「バレたのはドリスコルのイバラ殺害だけだ、俺たちはバレてない。続ければカネは入る。カルテルに問題ないと伝える」と残った人員を仕切っております。
汚職警官が2人で密会とかならありがちですが、7人も集まって緊急会議という構図は今まで見たことがないような気がしてちょっとシュールで笑えます。
カルテルの重要人物ヘスース・ベラスコとオリーヴァスの他にも、LA市内にいる番号は割れており、汚職警官のメンバーとして〈チャック・トーリ〉、〈ダーメン・ピンチャー〉、〈シンディ・ブンシュー〉の名前と顔写真が未解決班内で共有されます。
他に分かっていないメンバーもいるかもしれないので引き続きモーが調べてくれており、ドリスコルと密会していたハリウッド署のパトカーが誰だったのか調べるため、ラフォンは信頼できるハリウッド署の知人に協力を頼みに行くそうです。
捜査を知られるわけにはいかないので、他の仕事もこなして普段どおりを装う必要があり、気が抜けません。
ハリウッド署へ向かう途中に、ラフォンは心を砕いていたガエルの捜索と母親のところへ寄り道して、イバラを殺した男が死んだことを報告。変わらず子供は捜し続けることを約束しました。
その後、ハリウッド署で知人が該当の日に出動していたパトカーで勤務じゃなかったのは、出廷のためにパトカーを借りていた巡査のチャック・トーリだけだと教えてくれます。
密会の1時間前にドリスコルとトーリは電話をしていた形跡もあり辻褄が合いますし、ピンチャーはドリスコルの元相棒で恐らくは初期からの仲間、女性警官のブンシューは昇格試験に2回失敗して20万ドルの借金持ちでカネ目当てという動機が見つかりました。
オリーヴァスの番号の末尾は0666で、悪魔の数字“666”がピッタリだとコリーンが言っておりましたが、恋人〈マニー・サントス〉の家で偶然見てしまった受信メッセージが0666からで、思わず内容を見ると『彼女から何か聞き出せたか?』とあり先に真実に気付いたマルティナ。
その場は仮病を使ってなんとか切り上げバラードの家に直行し、事情を話してしっかり写真を撮ってきたメッセージを見せながら報告。
オリーヴァスが未解決班を見張らせていることが発覚しました。
翌朝、班のメンバーに事情を説明し、マニーは一度オフィスにも入っていて意図せず情報を与えた可能性があることもバラードから伝えられます。
ただ、オリーヴァスと近しい存在だった彼が突破口にもなり得る状況で、マニーを上手く使えるかどうかに今後の展開がかかっていそう。
パールマン事件の担当だった刑事の〈リデル〉に何度も留守電を残していたバラード。
パールマン議員がオフィスにやってきて、「本部長に担当を戻すよう伝えたが君の班には事件が大きすぎると。世論が心配なんだろう。政治家が言っても無意味だろうがリデル刑事は優秀らしい」と言って、これまで尽力してきたバラード率いる未解決班から不本意な形で担当を取り上げることになったことを謝りました。
マルティナに何度も会いたいと連絡してくるトニー。
どうしたらいいか指示を仰ぐ彼女に、バラードはおとり捜査を思い付いてチームメンバーを招集。
マルティナに寄り添い常に優しいコリーンに対し、ロウルズは班のメンバーを危険に晒したマルティナにまだ怒っているし「そんなひどい作戦あるか?」と否定的でしたが、なんだかんだ良い奴なので協力してくれることでしょう。
マルティナを傷付ける発言をするロウルズを呼び出して叱り飛ばすコリーン、職場に1人居て欲しい存在です。
とにかく、信用されているマルティナが会う約束をしてノコノコ現れたトニーを引っ張ってこようという作戦。
ラフォンはガエルかもしれない子を絞り込んだ上に、さらにその中から最初に預けられた場所がサンビーム近くの消防署だという子を発見。
連れてきた女性〈レナータ・カルデナス〉というところは判明しているので、次は彼女を捜して話を聞くという感じか。
手がかりゼロのところから大きな進展です。
バーに呼び出したトニーをチーム全員で取り押さえ、汚職警官達の名前を出してすべて調べがついていることを分からせるバラード。
「署に連行しないでくれ。吐いたとバレたら殺される」と早々に諦めたトニーをロウルズの警備会社に連れて行き弁護士同伴で撮影しながら取調べ。
ドリスコルが死を選んだのはカルテルの方が怖いからで、トニーもそのおそろしさは十分理解しているし、自分が今拘束されている状況ではこの場を切り抜けたからと言ってより酷い目に遭うのは分かりきっているので協力して守ってもらう他ありません。
意を決してカメラの前で証言を始めたトニー。
「俺が加わってるLA市警の警官グループはサカテカス・ヌエバスというカルテルと結託してる。俺は悪党じゃない、ドリスコルの頼みをきいてただけだ。こんなに深入りするとは聞いてない、なのに急にヤバい頼み事をされた。断れる状況じゃなかった!マルティナから手を引こうと努力はしたんだ、でもオリーヴァスが許さず……」と保身まじりながらも有力な証拠を吐いてくれて、他にも捜査の裏付けに必要な情報を全て話させます。
録画映像付きで警部に報告し、マニーも知らない番号が2つあって市警の誰かかもしれないので内務監査課ではなくFBIや検事局に頼むよう要請しました。
報告が遅いと指摘しながらも、上に話は通してくれるようでやっと捜査が報われた上に自分達に暴行の加害をした男を地獄に堕とせそうなチェックメイトの状況に安堵しながら喜びを表すバラードとパーカーのハグが印象的でした。
この喜びが別のフラグに繋がらなければいいですが……。
自宅に戻ったバラードは眠っているトゥトゥのベッドに入って寄り添い、「やったよトゥトゥ。あのクソ野郎を捕まえた」と報告。
パーカーも翌日には母親を訪ねてバッジを見せて警察に戻ったことをようやく話し、自分が過去にどうして荒れることになったのか、そして失ったものを取り戻そうとしていることを伝えられました。
ガエルを消防署に預けたレナータに早速会ってきたラフォンとパーカー。
彼女はサンビームの元従業員でイバラのことも知っていました。
20ドルだ子守りを頼まれてそのままだったそうで、子供を養えなくて数週間後に預けたと裏が取れ、行方不明のガエルで確定です。
後はDNA採取の令状を用意して科学的にも親子関係を証明するのみ。
パールマン事件で新しい仮説を立てたのにリデルからはずっとメッセージを無視されており、真偽の確認には証拠品が必要だから担当を戻してくれと警部に直談判しに行くバラード。
何とか警部を説き伏せて本部長を説得してもらえることになり、担当が戻ってきました。
バラードの『新しい仮説』とは、一見被害者同士に関連はなさそうですが、振る舞いとしては皆成功しかけていたことに注目したのだそう。
オチョアの婚約者は昇進して高価なブレスレットを購入しているし、ローラは初めて全国CMに起用され、ジョジーは初の女性大統領の誕生のために活動していました。
「犯人は活躍する女性を罰していたのかも」という発想は、トゥトゥがオリーヴァスのことを「ああいう男は女の成功を許さない」と言っていたことから閃いたのでしょう。遺留品は彼女らの振る舞いの象徴というわけです。
サラには遺留品がどれか分からない現状では特別な振る舞いが見当たらないのが気になります。
傷心のマルティナは少し休むそうですが、コリーンが会う約束をしているらしく、彼女が話してくれるなら安心とすら思える抜群の信頼感が。マルティナはマルティナで強い子ですしね。
コリーンを見送ったバラードは、考えるのに付き合うと申し出たパーカーと一緒にサラの件を洗い返しており、サラが口紅を落としていたことに気が付きます。
化粧品はバスルームなのにどうして寝室に口紅が落ちていたのか考えながら証拠品の中にあった現物を眺めていたバラードに「サラのじゃないよ。オセラは黒人向けブランドだから。DNAの検査は?」と核心に迫る答えが返ってきて、記録を見るとサラの指紋は出ているけどDNAは無し。口紅の中身については検査されていません。
犯人はまさかの女性だったのか……!?
息子を学校に送った帰り道、オリーヴァスは駆け付けたパトカーに囲まれてバラードとパーカーに見送られながら手錠をかけられ連行されていきました。ざまぁみろと言ったところですが、このまま刑務所にぶち込めるのが確定するまで気は抜けません。
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▼次回、エピソード9
