エピソード22『時間外診療』“After Hours”
あらすじ
13番が困った友人を助ける。
ネタバレ感想
腹から血を流し息も絶え絶えの女性〈ダリエン〉が車を盗んで辿り着いたのは13番の自宅でした。
服役中の知り合いのようで、明らかに訳アリで刑務所戻りを恐れて病院に行きたがりません。
「病院には連れて行かない」と約束して自宅で腹の傷を縫うことになりました。
ガサ入れがあって警官の注意を逸らすために恋人の〈アンドレ〉から刺されたそうで、クスリもしているようですし仮出所中なのかよく分かりませんが、ロクでもないなぁ。
血圧はゼロで脈もほとんどない死人のような数値なのに普通に話せている彼女に驚く13番。
チェイスに連絡して「移動型の超音波装置を病院から持ってきて」と頼みます。水漏れの修理に使うと誤魔化しはするものの、そこで頼るのは元カレのフォアマンではないんだなぁ。堅物具合をよく知っているからなのか、付き合っていただけにすぐ嘘を見抜かれそうだからなのな。
ラットで実験をしていた〈リギン先生〉を訪ねたハウスは、やっと治験が失敗してラットが死んだこと、解剖してみたら腫瘍ができていたことが分かったことを聞かされてます。
発症の前触れは筋肉の痙攣だけだそうで、最悪の事態も想定しなければならないハウスはセルフでCTを撮影。
チェイスもそう甘くはなく、濡れている様子もない13番を見て届けた超音波装置が医療行為に使われると見抜いており、「僕も医者だ」とひと言。
迷いつつも部屋の中に入れ、「私の友達よ。私、服役してたの」と明かします。
兄を安楽死させた経緯も手短に話し、ダリエンの治療のためにチェイスを手伝わせる13番。医者は多い方がいいですしね。
刑務所のローカルルールを教えてくれた命の恩人だそうで、医師免許剥奪や過失致死のリスクを冒してまで彼女を助けようとしたのはそういう義理があったからか。
傷を塞いで処置完了とはいかず、凝固因子を使い果たした疑惑があるので凝固因子製剤の点滴をする必要が出るのですが、本人の希望と既に交わした約束を尊重して病院に行かず自宅で秘密裏に点滴を行いたい13番。
「私にとっては大切な人なの、お願い」と頼まれてチェイスが病院に点滴を取りに行くことに。見て見ぬふりでそのまま帰っていればこんなことに巻き込まれなかったのに。
自宅での闇治療と言えばハウスも同じで、CTで見つけてしまった脚の腫瘍を自宅の風呂場で取り除くつもりです。
いくら麻酔を打っていようと、自分自身にメスを入れる感覚というのは考えるだけでも恐ろしい。
しかも切って終わりではなく、数箇所ある腫瘍を切除して縫合するまで神経を集中させて気を保っていなければなりません。
これはもう何とかウィルソンにでもお願いした方が良かったのではないか……と思いましたが、1つ目の腫瘍を取り出して限界が来たハウスはここでようやくウィルソンに連絡するも寝ていた応答がなし。
次にデート相手のルビーが妊娠したと聞かされて悩みながらフォアマンとストリップでヤケ酒していたタウブの電話が鳴るも、「たぶん酔ったボスが迎えに来いと言うだけだ」と電話を無視。
肉体的に過去一ツラいのではないかと言う状況のハウス。脚を開いた状態で誰も捕まらなかったのか、とうとうカディにも連絡。
深夜に起こされたカディだけに連絡が繋がるというのが、これまでの2人の関係性と照らし合わせても言葉にし難い感情が沸いてきます。
ダリエンには幻覚症状も起きていて、「つまり脳出血だ。病院で出血部位を特定して頭部手術を行いようやく助かる。クビどころか刑務所に戻るハメになるぞ」とチェイスが警告しても、病院には連れて行かないという約束を頑なに守ろうとする13番。
刑務所における囚人同士の『約束』というのは重みが段違いな感じがしますし、その影響もあるんですかね。
チェイスが連れて行くのならセーフかと思いきや、強行突破しようとするチェイスの前に立ちはだかり揉み合いになって、結局男の力に勝てるはずもなく突き飛ばされてダリエンは病院へ運ばれることに。
レイチェルを連れてハウスの自宅に来たカディは、湯船の中で脚を開き失血死寸前で震えている元カレを見て愕然。
腫瘍は表面に近いからイボを取り除くようなものだと思ったそうですが、外科医にCTを見せなかった理由は「外科医はバカだから筋肉を切り取っちまう」だそうで、ここにきてもまだ脚を少しでもまともに残したいという執着が泣かせます。
カディの言うように、「人間に試してもいない薬を打ってたのが恥ずかしいのね」というところももちろん大きいでしょうし、とにもかくにも厄介だよなぁ。
結局、「ここで摘出しろ」と言うハウスの意見は無視して病院に運ぶカディ。ダリエンの方と同じ展開に。
ダリエンは実は以前警官だったそうで、刑務所内では目の敵にされる元の職業を隠していたそう。
現役時代19歳の少年が銃に手を伸ばしており、説得しようとしたけれど咄嗟の判断で彼を射殺したことが彼女をクスリに走らせた原因でした。
病院に着いて延命治療中の患者の名前を借りて、意識を失ったダリエンを検査にかけるチェイスと13番。
「君は彼女を庇って寝室で死なせようとした。君はお兄さんの安楽死を“約束”で正当化してる。だから全部の約束を守ろうとする」とズバリ指摘するチェイスは痛いところを突くなぁ。
脳に出血はありませんが、熱を出して震え出すダリエン。刺し傷からの感染症にしては進行が早過ぎます。
2人は最後の手段でハウスに連絡を入れてアドバイスを求め、ハウスもカディが看護師を探してくるのを待つ間電話で診断のアドバイス。
ハウス曰く、少年を銃殺した時期と持病のC型肝炎に関連があるとか。
ストリッパーのホクロが非対称なことに気が付いたタウブは思わず手を伸ばし、迷惑客のお触り扱いで用心棒に追い出されますが、「ホクロが良性かどうか確かめたい」と言って外で彼女を待つそう。
フォアマンは呆れ気味で帰ってしまい、車で彼女の出待ちをしながらルビーに連絡するかレイチェルに連絡するか、迷いながらもどちらにも連絡したなかったタウブ。
ようやくストリッパーが出てくるも、変態ストーカーだと思われて護身用の銃を向けられ、そのまま向こうが逃げてくれなければあわや撃たれるところでした。
ハウスのアドバイスから、警官による銃撃事件をネット検索してみたところ、名字が違うから結婚していたし、慢性だと思われていた肝炎になってまだ数年しか経っていないという2つの新事実が発覚。
慢性に見えた理由は寄生虫に感染して肝障害が悪化し、刺されたせいで赤痢アメーバが血流に入り身体中で悪さしているからではないかと思い至るチェイスと13番。
「抗原虫剤を投与すれば数時間後には目覚めるはず」という見立ては正解で、ダリエンの命は助かりましたが既に警官が病室の前で待機中。
信じなければよかったとなじられても、彼女の命を救ったことには変わりありません。
外科医は信じられなくてもカディのことは信じられるハウスは、手術室で自分が意識を失くした後も必要以上に筋肉を切り取らせまいとしてカディに立ち会いを頼みました。
脚はもちろん、精神的にもカディにそばにいて欲しかったという本音もありそう。
術後もレイチェルと一緒にハウスに付き添っているし、レイチェルもハウスを恋しがっているし、これを機に復縁に向かうなんてことはないものでしょうか。
ストリップクラブで死にかけたタウブは、形成外科医時代に腹部整形に来た男性に胃ガンを宣告することになって自分の方が取り乱してしまったけれど、彼は「子供たちを立派に育てたから安心して子供たちに未来を託せる」と言って逆に宥められることになった出来事を思い返し、彼のようになりたいと感じたそうで、「子供を産んでくれ」とルビーに伝えに行きました。
元々レイチェルと結婚していた時もタウブは子供を欲しがっていましたっけ。
正しいことをした結果ボロボロになったダリエンを目の当たりにして、自分も彼女のようになるのではないかと泣いてしまった13番に、チェイスが「コーヒーを飲もう」と誘うのが良かったです。最初にセラピーを勧めて、あくまでもチェイス自信は話を聞く気がないのかと思えば、しっかり寄り添えるんだもんなぁ。
それぞれ多くは語りはしませんが、ダリエンのことで忙しかったチェイスと13番に、ストリップ明けのフォアマンとタウブ。そして、闇手術からの病院に運ばれたハウスと全員が密かに寝不足で、とんでもない夜でした。
ハウスが目を覚ました頃にカディはおらず、代わりにウィルソンが付き添ってくれています。
カディがいないことにやや残念そうなハウスでしたが、カディが書き置きを残させたレイチェルからの“脚がよくなりますように。また遊ぼうぜ、野郎ども”というハウス仕込みの手紙は嬉しいものでしょうね。
無茶ばかりするハウスに説教しながらも介抱してやり、「このままじゃダメだ、何かを変えないと」と本気で思ってくれているウィルソンにさすがのハウスも「分かってる」とのこと。
このエピソード、いろんな人間模様が見れてめちゃくちゃ面白かったです。
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▼次回、エピソード23
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