
エピソード8『危ない妄想』“Perils of Paranoia”
あらすじ
患者の抱える強迫観念が、生理的な疾患を引き起こす。
ネタバレ感想
不安を煽らないよう、呼吸器感染だと偽って入院させた原因不明の胸痛を起こしている検察官〈トミー〉のカルテをフォアマンから託されたハウス。
ハウスはまず妻による毒殺疑惑を疑い、ついでに子どもも容疑者にして話を聞きに行かせ、別班には自宅捜索を命じました。
妻に話を聞くと、異常なほどに不衛生なものを恐れて家で作った物以外は水ですら口にしなかったそうです。というのも、初めて働いたのが保健所だからで、厨房や加工工場を見て外では食べれなくなったのだと。
妻が毒を盛った可能性については、夫婦それぞれに絶対にあり得ないと断言。
パクとタッグを組むのは貧乏くじ扱いになっていましたが、ミステリー好きなのか患者の自宅でリビングとダイニングの間に不自然な空間があると気にしたパクはマグネットを使って本当に本棚の裏の隠し通路を見つけてしまいました(笑)
中には金塊貯蔵庫を守れるほどの銃が備え付けられており、ロマンを感じさせるほどです。
この部屋は妻も知らないもので、「心配をかけないように」隠していたそうですが、大量の銃の備えが必要になった理由は、政府の崩壊を懸念してのことでした。
この不安にパクだけは賛成しており、「社会は崩壊するわ。ロンドンでも暴動が起きた。テロで食糧供給が止まったり病気が大流行したら?」と主張するパクをバカにするアダムズですが、コロナ禍を経た今ではわりとバカにできない意見です。
女同士のバトルを煽るハウスは、心理検査、CT、コカイン使用の検査、ホルモン検査、睡眠検査……とあらゆる検査を同時並行でやらせることに。
結果、コカインはシロで、石灰化も無し。
しかし、痛みがないのに右足から出血が見つかります。
患者の武器庫の話から銃を持っているかどうかで小競り合いになり、危険なもの好きなハウスが銃を持っていることを証明しようとしたウィルソンは、家主が不在の間に家に忍び込んでまんまとトラップにかかっています(笑)
大の大人を捕獲できる罠をどうやって自宅に仕込むんだ(笑)
ウィルソンに自分が上手だと認めさせてご満悦のハウスでした。
タウブにお節介を焼かれて勝手に彼女を募集されていたフォアマンですが、ジムで声を掛けられた〈アニタ〉もタウブの差し金かと思いきや、純粋に声を掛けてくれたようです。
その証拠に、タウブは電話をかけてみると幻覚の中でクマに襲われて大乱闘しているトミーを数人がかりで抑え込んでいる真っ最中で、本当にそれどころではありません。
それでも患者は妄想症などではないと言い張るのはパクだけで、血液検査ではシロだった抗GAD陽性の自己免疫疾患を疑うアダムズの意見がハウスに採用されて、GADの治療が始まりました。
自分と同じ目に遭わせようとしてトラップを作るも見破ったハウスから「哀れなマヌケ野郎」呼ばわりされたウィルソンでしたが、2段構造になっていて隠れて待っていたウィルソンを追い出した後にバスルームに入ると、細工されていたドアノブが外れて閉じ込められるハウス。
ウィルソンもなかなかやります(笑)
高熱が出ているからGADではなく感染症の悪化だとパクから連絡があり、一か八かでステロイドを投与して感染症かGADの治療が遅かったのかを確かめろとバスルームから指示を出すハウスにも、なんとか病を特定して治療すれば感染症と闘えると反論するパク。
珍しくハウスも折れて、「DNA検査で何の感染症か手当たり次第に調べろ。パクに従え」とのこと。
アダムズは不満たらたらで「存在しない感染症を探すなんてバカみたい」と言いながら検査しており、チームの中でもヘイトを集めるポジションのキャラ付けなのか。美人なのになぁ。
アニタは実は既婚者で、さすがのフォアマンもまともに彼女を作る気になったのでは?それとも逆に彼女はいらないという意思が強くなったか。
タウブを呼び出して、唆されたせいで人妻とキスしているところを危うく夫に見つかるところだったと完全に八つ当たりする院長。
「刺激は必要ないんだ。今の仕事と生活に満足してる」という文句をわざわざ夜中にラボにこもってDNA検査をしていたタウブに釘を刺しに来るあたり、本心はどうだか分かりません。
タウブからすれば「人妻だろうと大きな一歩」だそうで、本当にフォアマンの浮いた話の無さを心配していたのか(笑)
夜中にアナフィラキシーを起こすトミー。
挿管しても呼吸音が聴こえず、エピネフリンを投与してなんとか命は繋ぐチーム。
新たな症状の気管浮腫はGADと感染症では説明できないし、アレルギーなら入院後に悪化するとは考えにくく、お手上げ状態に。
「今も毒を盛られてたら?」と妄想的な疑いを持つハウスに対し、パクは「扁平上皮ガンは?上皮性なら胸部X線に写らない。幻覚は腫瘍随伴症候群です」と論理的に診断し、ハウスも生検を認めます。
ウィルソンはハウスがオフィスに隠していた銃を見つけ出し、ハウスは口から出まかせでマジックの小道具だと言いくるめて自分が常に上手だとウィルソンに認めさせて、自分で銃に刺した鉛筆を見て閃いたようです。
「気管は偽膜ができてふさがっていたんだ。妄想症じゃなくて毒を盛られたバカだ」と言って、挿管で繋がれている管を外し中を見るハウス。
原因は細菌の毒素で、胸痛、呼吸困難、皮膚潰瘍を引き起こし、偽膜が気道を塞ぎ、極めてまれに幻覚をも起こします。
抗毒素の手配を指示するハウス。予防接種を受けていなかったことで、今では誰もかからないジフテリアになっていたのです。
武器庫の嘘の件で妻から見放されたかと思いましたが、「嘘はイヤだしあの家には住めない。私も愛してる、だからあなたも引っ越すの。銃を必要とするような生き方はしたくないわ。おびえて生きたくない」と新たな人生を共に歩めることに。
パクはエレベーターでアダムズとチェイスと乗り合わせて、チェイスに向かって「今度仕事のあとに飲みに行かない?2人きりがいいわ。前から考えてて思い切って誘うことにしたの」とアタック。
「いや、やめておこう。僕らは同僚だからね」というチェイスの断りを聞いたアダムズの表情は少しホッとした感じなのか、単純に気まずいだけなのか微妙なところでしたが、同僚と結婚していたことを知っているパクが食い下がって今夜このまま飲みに行くことになった後の居た堪れない雰囲気にフラグを感じます。パクは当て馬か。
フォアマンもいつも世話になっていた看護師から飲みに誘われて仕事を理由に断るも、気が変わったと連絡を入れてバーに向かって待ったのはアニタのことでした。あの堅物が不倫に走るとは……!
人間関係が各所で動き始めている感じです。
ハウスはウィルソンに見つかった銃だけでなく、刀もクローゼットに隠していて、その刃には〈ジョン・ハウス〉の刻印が。嫌っていた父親でも、しっかり形見を持っているところに親子関係の複雑さが垣間見えました。
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