
エピソード9『ルーツ』“Pariah”
あらすじ
市内で立て続けに火炎瓶と銃で襲撃される事件が発生する。負傷した警備員が、容疑者は10代後半の若者でヒスパニック系だったと証言するが、それぞれの事件で使用された銃が異なり、標的にも共通点がなく捜査は難航する。そんな中、容疑者の乗り捨てた盗難車がヒスパニック系の住民が多く暮らす地区で発見された。そこはチームの1人と関係がある地区だった。
ネタバレ感想
ニシェルは両親にホンドーを紹介する予定で、ホンドー以上に緊張しています。
というのも、社会科学部の学部長をしているという父親は理想が高くとても頑固な人で、不動産業で成功している母親は何にでも批判的なのだそう。
出張続きのボニーとなかなか会えておらず寂しくて眠れないらしいタンは、射撃の腕もなまり気味。
心配して話を聞くルカも、虚勢を張らず素直に寂しさを話すタンも家族同然に違いないのですが、射撃練習場にいたルカを探してやって来た巡査の〈イヴァ・デュラント〉がルカに個人的な話があると言ってタンが居る前でも話していいと答えたのですが、あまりにもその内容がプライベートな問題過ぎてルカは良くても彼女の方が良かったのかどうか。
「私はあなたの妹です」と話し始めたイヴァ。
最近母を亡くし、父親を知らずに育ったけれど、死ぬ前に母〈ソフィア・デュラント〉が大昔に同僚と不倫したこと、その相手がホーレンベック署の〈カール・ルカ〉だと明かしたのだと。
それは同時にルカの父親も不倫していたことになり、先祖代々警官の家系で父親のことも尊敬しているルカにとって俄かには受け入れ難い事実です。
「兄妹でロス市警にいて親の仕事を引き継ぐなんて……」と好意的に受け止めているイヴァに対して、戸惑いが大きいルカは彼女の母親を嘘つき呼ばわりしたくはないけれど間違っていると言い張ってその場を後にしました。
火炎瓶を投げ入れて逃げ出した従業員に発砲するという過激な事件が起こり、現場検証をしていた〈バローズ〉から呼ばれて「この件はSWAT抜きじゃ無理だ」と聞かされるホンドーとディーコン。
同じ手口で1日に二度目のことだそうで、警備員に応戦されて車で逃走した犯人は、また同じことをする可能性が高いので、容疑者の特定と次の標的を割り出して何ともして三度目を阻止せねばなりません。
2つの事件現場で同じ紺色のインパラが目撃されており、昨日盗難届が出ている車だったので手配を済ませ、交通カメラが拾うのを待ちます。
襲撃された2カ所の共通点を調べると同時に薬莢の鑑識結果も調べるストリート。
ディーコンとカブレラは入院中の警備員の聴取へ行き、犯人が18か19くらいのヒスパニック系の若者だったことを教えてもらいます。
今夜初対面のはずだったニシェルの父親〈カーマイケル〉がフライングのアポ無しで署に訪ねて来て、「妻も私も今夜が楽しみだが、夕食を共にするからといって仲を認めたわけじゃない」と宣言。
そんなことを言いに人命がかかった仕事をしている人間の職場に押しかけてくるなよ……。
何が問題なのか紐解いて解決しようとしたところにストリートが薬莢の鑑識結果が出たと呼びに来て、話は切り上げに。
逆境魂のあるホンドーは俄然ディナーが楽しみになったらしく、どんなメンタリティしてんだ(笑)
2カ所で使われた銃と弾はそれぞれ全く違うもので、容疑者の服の色も異なります。
手配中の車は抗争が絶えず縄張りは常に変化している物騒な地域に位置するイーストLAの公営住宅で見つかりました。
「現地に偵察」と言うからてっきり私服でこっそり様子を見に行くのかと思いましたが、堂々とSWATとして行くのか。
落書きからして今は“ブラボーズ”のシマで、容疑者が若者なら入会の儀式で襲撃をやらせたのではないかと考えられます。つまり、新入りが多ければ今後も儀式は続くということです。
緊張の表情が続いていたカブレラでしたが、この地域と縁があり、何やら文句を言ってきたのはいとこ〈ラクエル〉で、とうとうビール瓶を投げつけてきたのでそのまま手錠をかけて連行。
10代の頃にグレてギャングに入りかけた彼女の母親は、当時警官になりたてのカブレラに娘が強盗や窃盗をしてるから娘を逮捕しろと告げ、その通りにしたところ1年の実刑に。結果的にラクエルを救ったことになりましたが、母親の密告も秘密にしていてカブレラだけが裏切り者扱いという重荷を背負っていたのです。
恐らくブラボーズの情報を持っているだろうラクエルを聴取しますが、「警官への暴力を帳消しにする」と持ちかけても私情が大いに挟まっていることもあり“裏切り”を良しとはしないラクエル。
ただ、噂レベルではあるもののブラボーズは今回の襲撃に無関係だそうで、シマに車が置いてあったのもブラボーズの仕業に見せかけた偽装工作だと話します。
仲間を裏切ることには繋がらないし、巻き込まれた地元を救うことにもなるというルカとカブレラの説得でラクエルから先月足を洗った奴を殺そうとして追い出された危険人物〈フェリペ・カルボ〉の名前が出ました。
ギャングの組織は以外と抜けるのは自由だそうで、フェリペは別のギャングを自分で作る気なのです。
フェリペの情報を調べてみると、麻薬所持、武装強盗、障害の前歴持ちで、カブレラがラクエルの情報を信頼できると太鼓判を押したのでフェリペに焦点を当てて仲間を探すことに。
襲われた2カ所はどちらも元ギャングで足を洗った人間を雇っているという共通点もようやく発覚。
元受刑者や不良たちを雇っている16の店や会社の中から、盗難車の届が出たノースハリウッド内の3軒に絞られ、これまたうまいこと1軒は改装中、もう1軒は別のギャングの溜まり場になっていて敵のシマということで除外できたので、残った“マイク&ブランカス”へ。
今度こそ未遂で容疑者を逮捕でき、まだ17歳の少女〈タリア〉を説得してフェリペの居場所を聞き出そうとするも、逮捕された時はどうするかまで指示されているのかヒックスとディーコンの揺さぶりにも口を開きません。
カブレラは「私にやらせてください」とホンドーに頼み、「出身が強みになるなら今こそ生かせ」と許可が出ました。
カブレラに心を開いたタリアによれば、「カフェを襲った後フェリペにメールして合流場所を聞く予定だった」そうで、彼女の携帯からメールして返事を待ちます。わりと派手な逮捕劇になったのにまだフェリペにバレていない前提なのか。
他の仲間は、共に18歳で同じ地元の〈ヘクター〉と〈ラファエル〉です。
ソフィア・デュラントについて調べたルカは自分の父と働いていたことや、当時両親は不仲だったことを思い返しますが、「事実なら全てがぶち壊しだ」と考えてやはり受け入れたくない様子。
ルカの悩みを聞いたタンは、それでもイヴァに悪気はないし責任もないから今まで知らなかった妹ができたことをいい方に考えるよう諭します。
確かにルカの性格的に思わぬ形でできた妹を喜んで受け入れて気にかけそうなものですがねぇ。
相当マヌケなフェリペは合流場所をメールで返して来て、人通りも多い場所に位置する店に警官を総動員させてチーム20も到着。
サイレンを鳴らしながら駆け付けてくる装甲車やパトカーを見て間髪入れずに発砲してきたので、逃げ惑う市民を守りながらも追い込んでいきます。
逃走しようとした新入りをタックルで止めて確保したストリートと、フェリペから離れて単独行動に走ったもう1人もディーコンが確保。
残るは主犯のフェリペだけです。
親玉には親玉を理論で、ホンドーがリーダーらしく無駄に高いジャンプからの体当たりをかましてこちらもあっという間に確保となりました。
犯人逮捕となって警官への暴行はお咎めなしとなったラクエル。
カブレラとの関係も少しは改善されたようです。
イヴァの仕事終わりを狙って待ち、冷たい態度を取ったことを謝るルカは母親を亡くしたばかりで気が参っているであろう彼女を誘って兄妹として親交を深めようとするようで、趣味も合うし思いの外話が合いそう。
なんだかすっかり忘れていましたが、ニシェルの両親とのディナーの予定がありましたね。
ホンドーが自宅で手料理を振る舞い、2人をもてなします。
母親の方からも、子供が生まれたら新居を探してくれるいい人を紹介するとありがた迷惑な提案をされてニシェルは反対しますが、両親は治安の悪いこの土地で孫が育つのをよく思っていないのです。
カブレラに「出身を恥じるな」と伝えたばかりのホンドーからすればさぞかしカチンとすることでしょう。
差別的な発言に黙っていられないホンドーにニシェルも「2人で決めたことよ」と肩を持つも、それでも食い下がろうとする頭の固い両親。
ホンドーの熱い説得ターンが続き、ニシェルと生まれてくる子への愛情をストレートに示した上で、ニシェルの両親とも関わっていきたいと伝えるまでは良かったのですが、カーマイケル氏の意見を尊重する気はないと言い切ってしまいました。
「君は私に謝るべきだ」
「何についてですか?」
「癪に障る男だな」
「そうです」
の会話を最後に食事もそこそこに家を出て行ってしまった両親。
まったく、喧嘩っぱや過ぎるんだよ(笑)恋人の親なんだから多少は尊重してやればいいのに。
ディーコンの処世術の方がよっぽど現実的かつ平和です。
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