
エピソード9『よき伴侶』“Better Half”
あらすじ
健やかなるときも、病めるときも、夫婦の絆が試される。
ネタバレ感想
若年性アルツハイマー症の〈アンドレス〉が献身的な妻に寄り添われながら病院で治験を受けるための査定を受けていた際に吐血。
フォアマンが直々にカルテを持参したのは治験が関係しているからで、思い返せば治験で恋人のためにズルをして外された男がよく院長までのし上がれたよなぁ。なんだかんだフォアマンにはピッタリの役職ですが。
娘が病気で休みを取っているタウブの代わりにフォアマンがチームに入るそうで、ハウスはいずれフォアマンが院長の権限を行使して自分に細かく指図するためにチームの一員として診断する流れを予測していたそうです(笑)
今週は監視装置を外すかどうかの決定がなされる大事なタイミングなのに、こんな時まで大人しくしそうにないハウスに何か魂胆があると疑ってより近くで見張ろうとしているフォアマン。
ただ、本当にハウスが何かを企んでいるのならフォアマンのチームへの介入すら逆手に取って利用しそうでもあります。
「夫を愛してるもの」と献身的な姿を見せている妻ですが、その夫の看病を手伝ってくれているという〈ジョセフ〉がかなりのイケメンでチェイスは一目見るなり2人が不倫関係だと考えているし、そう見えても仕方ない登場の空気感でした。
のどの検査では裂傷が見つかり、マロリー・ワイス症候群の疑いが。
美人で結婚して10年になる患者が無性愛者で、キスはしてもセックス無しの関係を続けていると聞いたウィルソンはハウスにその話をして、「医学的な理由がある方に100ドル賭ける。患者には近づかないからカルテと血液サンプルをよこせ」と言われ、「彼女に接触したら賭けは無効だぞ」と釘を刺しながらも賭けを成立させるウィルソン(笑)
ハウスがカフェテリアで読んでいた同人誌のような漫画が気になります。
フォアマンを交えて生検をするか超音波検査をするかの議論になり、フォアマンが安全な超音波検査を押し通す形で意外とすんなりハウスが折れるのですが、これには疑心暗鬼になっているフォアマンもおかしいと気付き、「超音波ガイド下生検をするんだろ。生検キットがあるはず」とチェイス達が運んでいた超音波カートを漁っています。
そこで出てきたのは“黒いカディは陰謀論に取りつかれてる”というハウスからの皮肉が込められたメッセージカードのみ。
また嘔吐したアンドレスはとうとう錯乱して妻のことまで思い切り殴り飛ばし、血尿もある状態で、止めていた制吐剤と鎮静剤を打つことに。
その後もハウスのフォアマンいじりのための予言カード遊びは続いており、これがまたしっかり患者とフォアマンの動向を見抜いているのが皮肉です。
横紋筋融解症を挙げたフォアマンにアダムズもすかさず「筋肉の症状はありません。TTPでは?」と反論してハウスも血漿交換を指示しました。
殴られて目の周りが黒くなり、この3年夫の介護でろくに眠れてもいないと言う妻を家に帰したチェイスでしたが、翌日リフレッシュして戻ってきた彼女と病室に行くとなんと間抜けの殻状態。
アルツハイマーの男性が嘔吐の理由も判明していないまま、雪がチラつく真冬の外へ行方不明になってしまったのです。
すぐに出て行こうとする妻を止めて、不倫していた間に夫がいなくなってしまった罪悪感だと詰め寄るハウス。これはやはり当たっていたようで、妻も座らされ、緊急事態を受けてハウスの質問に答えて居場所探しに冷静に協力。
以前なら土曜の朝はマラソンの訓練やサッカーの練習、料理教室に行っていたそうで、病室の持ち物の中からサッカーのトロフィーが消えていることから考えて、練習場だったチェスターフィールドに急ぎます。
フィールドのシート裏に倒れて息のないアンドレスが見つかり、その場で応急処置をして病院へ。
ハウスは「代謝機能より脳を優先するべきだ」と考えて、酸欠症のリスクがあっても体外循環を指示。
周りからの、とにかく体温を上げる必要があるし、「温水洗浄が安全です」という声もありながら、フォアマンはここ一番の決断を迫られた時にはやはりハウスの腕を信じてハウスに従うようチームに命じました。
容体が落ち着いて目覚めたアンドレスは付き添う妻にポルトガル語で何やら話しかけたかと思えば、今度は体温が上昇して熱にうなされ始めます。
「暴力や完全な言語喪失は症状とみなすべき」派のフォアマンは、それらはアルツハイマーの症状に過ぎないと考えるハウスに対して、播種性ウイルス感染症と脳炎の合併症という具体的な診断を挙げることで納得させました。
脳炎がアルツハイマーに似た症状を起こす可能性があることを説明しても、「寒さによる脳損傷も否定できないのね?つまり回復しても将来的にああなるってこと?もう看病できない」とここにきて匙を投げた妻。
出会って半年で結婚し、その1年後には物忘れが始まったのだそうで、発症してからの方が夫との関係が長く、そりゃ苦労してきたことでしょう。よく今まで支えてきたな、という感じがします。
ハウスはウィルソンの患者の夫を呼び出して検査をし、10代の頃から増殖した腫瘍を下垂体付近に見つけてこれが原因で性欲低下と勃起不全を起こし、無性愛者だと誤認するようになったことを証明。
ドーパミン作動薬を飲めば欲情するはずで、「無性愛じゃないと証明し、彼の人生をぶち壊したな。ゲイに本当はストレートだと言うようなものだ」と困るウィルソン。
脳に腫瘍があるのを発見した以上、本人に伝えないわけにもいかないしハウスの介入のせいで嫌な役目に追い込まれるのは毎度のことです。
ハウスに振り回されているフォアマンは、今回の件も自分に自信をつけさせて監視装置を外させようと自分を操ろうとしていたことに気付き、ハウスにそれを指摘するとあっさり認めました。
計画が成功しても失敗しても、計画に気付いたことでフォアマンが自信を持てるという点に変わりはなく、どう転んでも装置を外してもらえる算段です。
「これは補助輪だ。俺を手なずけられるなら外せ」と煽ったのはいささかやり過ぎで、監視装置を外す嘆願書を目の前で破り捨てるフォアマン(笑)
直後に緊急のポケベルが鳴り、慌てて病室に駆け付ける2人ですが、フォアマンが脈を測ろうと患者を触ってるのに除細動器をぶっ込もうとしたハウスの事後報告的な「クリア」に笑ってしまいます。笑い事ではないレベルですが(笑)
ポルトガル語が分かるハウスは妻からの頼みでアンドレスの囁く言葉を翻訳してやり、妻との馴れ初めを覚えていることを教えると同時に、喜びに涙する彼女には「君は何者だ」とも言っていて、期待し過ぎるのはよくないと現実も見せています。
生花店を営んでいる妻の扱う何かが毒物の可能性も高く、彼氏にサンプルを持って来させるよう頼むハウス。
フォアマンは、院長室に置いてある花が先週からあるのに枯れていないのを見て、ライ症候群だと気が付きました。
妻が花を長持ちさせるために使っていたアスピリンを喉の痛みが出た際に既に飲んだことを忘れて飲み続けたせいで、本来大人はかからないライ症候群に罹患していたのです。
さすがに勝ち誇った表情でこれをハウスに直接伝えるフォアマンのお手柄でアンドレスは回復。
脳腫瘍のせいで無性愛者だと勘違いしていた宣告をすると、ハウスが言っていた通り妻は夫に合わせて無性愛者のフリをしていただけだと発覚。
夫婦の歪んだ価値観を正した満足感で、ハウスとウィルソンが賭け金に火をつけて2人で葉巻を吸っていると、業者が入ってきて監視装置を外しに来たとのこと。
フォアマンのところに行くと、何も言わずとも借りができたという思いは伝わっていそうで、「補助輪がない方が早く走れる」と言って院長室から追い出そうとするフォアマンも憎いなぁ。
無言でペン立てを倒し、除細動器の時と同じく後付けで「おっと」と漏らす嫌がらせが非常に小憎たらしく、なおかつその程度のことには動じず受け入れるフォアマンの包容力のようなものも感じられてほっこり笑えるシーンでした。
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