
エピソード10『目撃者』“Witness”
あらすじ
ホンドーとニシェルは娘の洗礼式をやるかどうかで意見が対立する。普段は宗教に熱心ではないホンドーがなぜ洗礼式をやりたがるのか、ニシェルもディーコンも意外に思う。ホームレスのシェルターでアビーという女性が立てこもり事件を起こす。息子のマイカが姿を消したため、皆が自分と息子を引き離そうとしたと勘違いし激高したのだった。アビーはSWATの説得に応じて連行される。SWATは姿を消したマイカの行方を追う。
ネタバレ感想
前話でニシェルの両親に何の忖度もなく言いたいことを言って帰らせたホンドーでしたが、ニシェルと話し合わずに娘は洗礼式をする前提で頑固に話を進めており、こうなってくると全方面に歩み寄る気のないモラ男みたいに見えてきて先行きが心配です。
単純に洗礼式はして当然だと考えていたホンドーに対し、ニシェルが嫌がっている理由が「親に宗教を強制されてきた、大人になった今は宗教に振り回されたくないの」という根深い思いがあるようなので、今回ばかりはホンドーが折れるしかないような気がします。
シェルターハウスの入居者〈アビー〉が、昨夜8歳の息子〈マイカ〉が姿を消したことで疑心暗鬼になっており、シェルターの職員7人を人質に立て籠っているとの通報が。
閃光弾を投げ入れて人質は解放でき、まだ銃を持って隠れているアビーに警察がマイカを一緒に探すと約束するホンドー。
説得に応じたアビーを拘束していると、タンとストリートが隣の店の防犯カメラにシェルターの雑用係に連れられて深夜2時に人目を気にしながら歩くマイカの姿を見つけてきます。
誘拐犯は“トニー・クルーズ”の偽名で働いておりましたが、指紋で検索したら警官への暴行で懲役5年をくらい半年前まで刑務所にいた〈リアム・ダン〉がヒット。
他にも余罪が多数あるも、問題を起こしたのはどれも1年半の期間だけでそれ以前は駐車違反すらありません。
優良な市民が突然荒れ始めたことと今回の誘拐事件は関係があるのでしょうか。
元薬物依存の母親アビーにかなり冷たいストリート。自分の過去と重ねているのか……。
嫌味たっぷりに容赦無く責め立てる姿を見てディーコンが隣で見るからにアワアワするほどです(笑)
後から「あの態度は何だ?アビーにも悪いところはあるが今は協力的だ」と部下を嗜めようとしたディーコンですが、母親に責任があるとするストリートの意見は変わりません。
「マイカが無事に戻らない可能性もある、口のきき方には気をつけろ」と叱っているところにホンドーも通りかかり、2人してストリートを心配するのかと思いきや、ホンドーは朝にニシェルと意見の相違があったことを父親の先輩であるディーコンに相談し始め、元々心配性風なディーコンの負担が重めです。
アビーによればリアム・ダンは親切な男だし、施設の責任者も偽名を使った元受刑者と聞いて絶句しており、容疑者の評判はかなりよかった様子。
リアム・ダンが合鍵を持つ事務室からモーテルの割引券が消えていたのでマイカを連れて行った疑いがありますが、もしかしてマイカの頼みを聞いて……というパターンなのでは?
偶然にも割引券が使えるモーテルで銃撃事件の通報があり、男と少年を見たと証言していたオーナーを署に連れて来て2人の写真で確認させるとやはりマイカとリアムで、「普通の親子に見えた」とのこと。
そして、誘拐犯だと伝えると「そうは見えなった、子供も落ち着いてたぞ。でも銃を持った男たちに追われて怯えてた。モーテル狙いの強盗かと思ったが金の要求はなかった。廊下で男と少年を見つけると追いかけていった」ことを話しました。
モーテルに2箇所設置されている監視カメラを確認すると確かにバイクで来た2人の銃を持った怪しげな男は逃げるマイカ達を狙っているようですし、リアムはそれを阻止して動いている感じ。
何か悩みがあるマイカの頼みを聞いているのかと思いましたが、そんなレベルの話ではなさそうです。どうして8歳の子どもがバイカーギャングに狙われなければならないのか……母親のクスリ関係?
パームデールの保安官事務所の刑事〈クイン〉が事件について協力できるかもとのことで、例の事件について「彼らは“パームデール・ペーガンズ”というバイカーギャングの一員で薬物売買や売春の容疑で追ってる」そうです。
えらく偉そうというか圧が強めなタイプのクイン。今後も出てくるのか……?
銃撃の映像を見せてもなお、彼らに借りがあるどころか知りもしない相手だと言うアビーに「マイカがこんな目に遭うのは絶対にあんたが原因だ!」と決め付けた上に全ては母親の責任だし息子が死ぬ可能性もあると声を荒げるストリートを取調べ室から出て行かせるディーコン。
ディーコンはアビーが嘘をついていないことを信じて、息子を誘拐された母親の気持ちに寄り添いながら最近のマイカの様子について尋ねます。シェルターの隣の倉庫でスケボーをやる人達を見てスケートボードをねだられていたのだそう。
そして、反省のないストリートのことは判断力が鈍っているとしてこの件から外しました。
話を聞いたタンからも「疑うのも分かるが人はいい方に変われる。お袋さんは無理だったがお前は変われた、そうだろ?」と説得力のある諭され方をしており、タンは厳しいこともズバズバ言えるし常に冷静なので良きアドバイザー感がここ最近目立っております。
7年前にはまだ10歳だったリアムの息子がコンビニ強盗に巻き込まれて亡くなって、そこからリアムの人生が荒れて失職、離婚、警察沙汰に繋がっていることも判明。
当時の息子と同じ年頃の少年を放っておけない動機は十分ではないですか。
しかも息子が撃たれた際に倒れている息子の横で犯人扱いをされ乱暴に扱われたリアムは当然警察を嫌っており、助けを求めるとは思えません。
行き場に困って元妻を訪ねるかもしれないので、まずはそちらに先回りすることに。
ペーガンズの中で逮捕歴のあるものを調べて監視カメラ映像と照らし合わせて特定。
クインによれば、この2人組はリーダー格で通称“チョッパー”の〈ウィリス〉と、ナンバー2でした。
モーテルで回収した薬莢は昨夜〈ラリー・キャラハン〉が殺された殺人事件に使われたものと同じで、前歴があるのに記録が消されているという謎の男です。
遺体が見つかったのはシェルターの近くの化学工場だったと聞いて、近所の古い倉庫でスケボーをやる連中をよく見ていたマイカは事件の目撃者として亡き者にされようとしていたのか。
リアムの元妻の自宅付近でバイクに乗った4人組による発砲事件が起きて警官が応戦し、1人死亡、1人病院へ。元妻もケガを負って病院ですが、マイカとリアムの確認は取れていません。
家の外には血痕があり、案の定リアムは撃たれて負傷した状態でマイカを連れて逃げている最中。
入院中の元妻とペーガンズの1人にそれぞれ話を聞きに行くと、元妻はリアムが息子にそっくりな少年を預かって欲しいと連れて来たことを認めました。
顔に酷いアザと腫れがある彼女は、4人組の襲撃で咄嗟に逃がしたリアム達の居場所を言えと拷問されたのです。
母親を恋しがっていたマイカは「ママと行った隠れ場所がある」と言っていたそう。
負傷したペーガンズの方は黙秘を続けておりますが、どうやって偽名まで使っていたリアムの元妻の情報を得たのか気になっているルカ。
しかも昨夜殺されたキャラハンはアルコール依存症で金もないのに前歴が消えているということは情報屋としてのコネがあるからだと考えれば殺された理由にも繋がります。
マイカの隠れ場所について心当たりがないか聞けば、アビーは「グリフィス・パークの洞穴」だと即答。
ホンドー、ディーコン、ルカ、パウエルの4人は病院へ行って出払っており、タンを単独で行かせるわけにもいかず、話を立ち聞きしていたストリートは自分が行くと主張しますが外された身です。
そこへクインが来て名乗りを上げ、ヒックスもタンとタッグを組ませて彼女を送り込みました。ストリートの捨てられた子犬顔を久しぶりに見た気がします(笑)
ペーガンズに詳しい昔の同僚に連絡を取っていたパウエル。
「キャラハンの殺害にクインが関わっていたかも。内務調査課が麻薬の密売組織と癒着してる警官を調べてる。使った情報屋がキャラハンです」という衝撃の事実がタンの後を追う4人の間で共有されました。
クインが汚職警官なら協力を申し出たのも説明がつきますし、ペーガンズに情報を流していたからリアムの元妻の自宅が割れていたのです。
タンの背後を守るはずのクインこそが裏切り者という超デンジャラスな状況で、現地のタンに電話をかけても電波状況がかなり悪くすぐに繋がらなくなってしまいます。
マイカと血を流して意識を失っているリアムを見つけるタン。
マイカはクインを見るなり「悪い人だ!僕見た」と叫び、それと同時に容赦なく撃ってくるクイン。
油断して背を向けていた相手に全弾外すのはさすがに刑事としてどうなのでしょう?クインはペーガンズの2人と合流してしまい、岩陰に隠れてパニック気味のマイカを守りながら武装した3人を相手に戦うのはかなり辛い状況です。
しかし、まだ脈のあったリアムが力を振り絞って回り込んできた1人を撃ち倒してくれたのでその隙にマイカを連れて逃げ出すタン。
後を追っていた4人も現地に到着。
タンを追い詰めたクインはホンドーとルカとも対峙することになり、二手に分かれた“チョッパー”の方はディーコンとパウエルが追い詰めてしっかり確保。
ルカに応戦を任せてホンドーは崖の上に登って背後の高所からクインの腕 肩を撃ち抜きました。
かなり残念だったのは、リアムがすでに亡くなっていたこと。
息子に会いたがっていた彼としては、息子にそっくりな少年を最後に守り抜いて、亡き息子のところへいけるというのは本望なのかもしれませんが、それでも悔やまれます。
マイカとアビーの感動的な再会を見て、ストリートも彼女が立ち直ろうと踏ん張っていることを素直に認められました。
てっきりストリートがいても立ってもいられずに飛び出して行った結果、タンのピンチに駆け付ける流れかと思っていたのに、意外と大人しくできていたんですね(笑)
自宅に戻ったホンドーは二シェルと話し合い。
「洗礼式をしたい理由をずっと考えていた。やっと分かった。今日子供が狙われた、これまでにも経験はある。でも前と違って今日は怖かった。子供の誕生は楽しみだ、でも怖さも感じてるんだ。俺は人を守ってきた、子供もだ。でも自分の子となると違う怖さがある。洗礼を受けさせることで守りが堅くなる気がする」
結局ホンドーの意見が通るのか。この言い方はかなり狡いような気がしましたが、ニシェルはこれに納得して「やりましょ」と即答してくれました。
教会はニシェルが選ぶということで落ち着きます。
宗教に関わりたくないのに教会選びをしたいというのもちょっとよく分からない感覚ですが。
毎度このカップルは“自分達の世界”感が強過ぎると思ってしまいます。
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