エピソード12『刺されたチェイス』“Chase”
あらすじ
修道女志願の女性モイラ(ゲスト・スター、ジュリー・モンド)がチェイスの患者となった。治療を通じて、2人は特別な繋がりを感じ始め、お互いの信仰や理性を揺るがされる。
ネタバレ感想
傷跡に血が滲むほど回復し切っていないのに元気に女遊びに励んでいるチェイスに安心します。
脚も松葉杖無しでは歩けない状態なのに、行きずりの女とベッドインできるのはさすがチェイスとでも言いましょうか(笑)
あの事件から3週間が経ち、12回も連絡したのに返事のないチェイスに痺れを切らしてハウスがとうとう自宅まで押し掛けてきました。
チェイスはまだ怒っていて、「先生と話したくないんです」とキッパリ拒絶してもハウスはチェイスの復帰を待ち望んでいるでしょうね。チェイスとフォアマンならどっちがハウスにとっての一番弟子になるのか。
フォアマンとは違って媚びるタイプでこれまで日常的には大した衝突のなかったチェイスから拒否された方が寂しい気持ちは大きくなりそうではあります。
フォアマンからもさすがに女遊びとリハビリだけでは体が回復する前に心がやられるぞと嗜められ、まずは外来から仕事に復帰することにしたチェイス。
その最初の患者が左肩の痛みを訴えるシスターで、彼女の青のベールを見て修道志願者だと分かり、人生の岐路に立つストレスで狭心症が悪化した可能性を考え、付き添っていた先輩シスターを診察室から追い出して話を聞きます。さすが元神学生。
先輩を追い出す方便で、乳ガンの疑いがあるからリンパ節の腫れを触診すると言ったものの、実際に診てみると本当に小さなしこりがありそのまま入院させることに。
ウィルソンにみてもらうと良性の脂肪腫で問題ないとのことですが、肩の痛みの説明がつきません。
そこへチームを率いたハウスが割って入ってきて、接触を嫌がるチェイスにお構い無しでシスターの診断に無理矢理便乗するようです。構って欲しいしどうにか許してもらいたいのでしょうね。
その場を立ち去ろうとしたチェイスにシスターは未加工の小麦粉を使ったパン作りのせいで真菌感染を起こしていると教えるハウス。目から鱗な診断が合っていそうなのが腹立ちます(笑)
しかし、その後患者は嘔吐したので真菌感染ではないと気が付いたチェイスは自分からハウスに報告に行きました。
足の感覚までなくなったらしく、ますますチームで真剣に取り扱うべきケースとなってきたので観念したチェイスは渋々診断科に戻ります。
さっさと診断には移らず、説教タイム。
「君は刺されたことで過剰なまでに俺を恨んでる。タウブは護身術を習い始めた、そんなのムダなのに。予測不可能な出来事は避けられないってことさ。護身術を習うタウブも過剰反応する君もバカだ」だそうです。
タウブの身のこなしはなかなかなものですが(笑)
ようやく始まった診断では、アダムズが血管けいれんを挙げて、感染症と併せればリンパ節腫脹も納得ということでカルシウム拮抗剤の投与が始まりました。
パクもアダムズもトラウマ体験を追ったチェイスに対し同情的で、助けが必要だという考えをストレートに伝えますが、こういう時にチェイスが自分の殻に閉じこもりがちなのはキャメロンと別れた時から変わっていません。
修道女志願者の〈モイラ〉には深い信仰心はなく、神の声も聞いていないのだそう。
俗っぽさも残っているし、修道院するにしては普通より年をとっているし、不思議な存在です。何より美女なんですよね。同じく神の道に入りかけて今こうして俗世に暮らすチェイスとは不思議なシンパシーを感じそうな雰囲気があります。
神のお告げがあったわけではなく、静寂を求めて修道女になろうとしている彼女に「間違ってる」と思いとどまらせようとするチェイス。
モイラの方も看護師からチェイスの女癖の悪さや3週間前に死にかけたことを聞いていたようで、より良い人生を探すためにもがいているという共通点のある2人です。
モイラの退院の日、どことなくお互いに後ろ髪引かれる気持ちがあるようで、モイラは「6年前、ホノルルで子守をしてたの。2歳の男の子のね」と話し始めます。
ある日公園で別の子守と話してたらその子が砂場を出て道に飛び出し、走ってくる車の前に行ってしまったのだそう。
その事故のせいで自分を責め続けての今だそうで、話を聞いたチェイスは「今の人生から逃げるな」と伝え、彼女の手を握って人と触れ合う温もりを思い出させて見送りました。
別の女性とデートしていても退屈を隠し切れていないチェイスはずっと上の空。
デートから1人で帰ると、自宅の前で座り込んで待っているモイラの姿が。
「あなたの言うとおり私逃げてた」と認めてチェイスの手を取るモイラ。2人はキスし、そのまま部屋の中へ。見習い修道女すら口説き落としてその気にさせるとはさすがチェイスです。
翌朝、今後について話しながらも彼女の異変にすぐに気が付いたチェイス。
モイラは血を吐き、血栓により血管が破綻して脳卒中を起こすかもしれず、病院へ急ぎます。
頸動脈解離を起こし、首に拍動性腫瘤と失語症も見られており、患者と寝たことを早速ハウスに指摘されてチームから判断力が鈍るから執刀するべきではないと批判されながらも、他に医者がおらずチェイスはやる気まんまん。
アダムズから「やめさせて!」という声が上がり、一瞬考えたハウスですが、「執刀しろ」と許可を出しました。
そうです、チェイスは腕が良いのです。
チェイスのことをよく知りもせず繰り返し判断能力が鈍っていると言って一刻を争う事態でありながら手術中にも反対意見を出すアダムズは邪魔しているようにすら見えてしまいます。
あの事件以来、無傷でその場にすら居なかったパクは怯え切っていて「恐怖も罪悪感も無理ないが医者らしく振る舞え」と被害を受けたチェイスから説教されるほど。
塞栓術は成功したし失語症の方も問題なさそうではあるものの、血管に結節が見つかり引き続き彼女を治そうとハウスに相談するチェイス。
プラークと結節は間違えやすく、つまりは梅毒なら肩と足も説明がつくこと、チェイスも性病をもらったのではないかと仄めかすハウス。
モイラに話を聞くと、何年もセックスはしていないらしく、だからこそ第3期に進行しているのです。梅毒の症状に幻覚はないけれど、子守りをしていた時の子が現れて自分を許したかのように手を握ってくれたそうで、心の慰めにはなりそうです。
アダムズはフォアマンにチェイスが患者と寝たことを報告したらしく、とことん嫌な役回りを背負わされたキャラだなぁ。
フォアマンは当然チェイスをモイラの担当から外さねばなりません。
「ハウスは規則を破っても許されるのに僕は担当から外されるのか?」と声を荒げますが、実際に現実はその通りなのです。
その後モイラには肝臓の痛みが出て、肝不全の症状が加わったことでガンの可能性が出てきました。
チェイスはやはりかなり彼女に肩入れしており、「僕がついてる」と手を握って支えていく心づもり。
神学校時代に管理員の妻と寝たことがバレたことをきっかけに辞めていたチェイスですが、信仰心を持ちたかったけれどどうしてもダメだったという前提があったようです。
話している最中にまた発語が遅くなったモイラは、言葉は出てくるけれど噛む時に動かす筋肉の重たさを訴えます。
あごの運動障害と頸動脈解離をあわせると、巨細胞性動脈炎という診断に辿り着いたハウスとチェイス。
治らない病気だと覚悟していたのにまさかのステロイドで治る病気で、これが神の起こした奇跡というやつなのでしょうか?
肝機能が回復して退院が近いモイラは塞栓術中の幻覚は神のお告げだと考えてやはり修道院に戻ることにしたと打ち明けます。
モイラに夢中で離婚して以来ようやく本気になれる恋を見つけたばかりだったチェイスは「君を愛してる」と思わず言ってしまうほどで、医者らしく医学論文を引っ張り出したプレゼンで神のお告げなどではないと説得するつもりです。
ここでハウスから「彼女は信仰を見つけた。幻想だが本人は幸せだ。それを奪うのか?真実を言っても幸せにはならない。君らの関係は平凡な恋愛みたいに壊れる。続いたとしても彼女に責められるぞ」と制止が。
確かにハウスは孤独で皆を巻き込んでいる節も大いにあるけれど、近い将来にチェイスが今よりも傷付くことを避けるために言っているのでしょう。
論文のコピーを持って彼女の病室に向かおうとしたチェイスは病院でロザリオを手に祈りを捧げるモイラを見て説得を諦めました。
不安がるパクの面倒も見てやり、退院して修道女になるモイラを前向きに送り出してやる優男に幸あれ。
とりあえず現状は診断科がチェイスの居場所です。
診断科に戻ってきたチェイスと、許されたことや前を向いたことを悟ったハウスがアイコンタクトと小さな頷きだけで言葉を交わさずやり取りしたところに長年かけて気付いた信頼感のようなものを感じられました。
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▼次回、エピソード13

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