エピソード14『見失った愛』“Love Is Blind”
あらすじ
立派に独立した生活を送る、目の不自由な男性(ゲスト・スター、マイケル・B・ジョーダン)が、恋人に結婚のプロポーズをしようとした矢先に、原因不明の病で倒れる。ハウスのチームは、彼の命を救おうと全力を尽くす。
ネタバレ感想
ダイヤのついた婚約指輪を購入して店を出た目の不自由な白状の男性が突然聴覚過敏に陥ります。てんかん発作の可能性もあるのでまずは検査をすることに。
ウィルソンがハウスの母〈ブライス〉をオフィスに案内しようとしているのを目撃し、ハウスはチームに自分は州外の学会に行っていて不在だと言えと遠隔で連絡して“悪魔”から逃げ回るつもりです。
わざわざ訪ねてきたのには理由があるはずで、腕につけたままだった入院患者用のリストタグやホテルのカードを栞がわりにしていた本は『末期ガンと向き合う』というタイトルで、やはりそういうことなのか?
発作を誘発させる周波検査中に、何かが喉に詰まって呼吸ができなくなった患者。
吐き出したのはなんと抜け落ちた歯が3本。てんかんどころの騒ぎではありません。
何かと世話焼きで美人の恋人〈メリッサ〉から「結婚前に他の子とも付き合った方がいい」と言われて距離を置いていたそうですが、婚約指輪を購入してそれを病室のベッドでも隠している患者は、家からパソコンを取ってきて欲しいとタウブとパクに頼みます。
恋人と距離を置いたという話で、パクは運命の人だと思った元カレから距離を置こうと言われて自分の友達3人と寝て結局捨てられた過去の痛手を思い返し、他人の家でやけ食い。
バスルームをタウブが、お菓子をパクが担当さたところ、病院に戻ったパクはトリップしており、彼女が患者の家で見つけて食べた何かにクスリが入っていたようです。
患者本人に聞いてみると、「生まれた時から見えないからLSDをやれば色とか形が見えるかと思って。何でもいいから見たかった」という何とも責められない動機で手を出していたそうらで、入手先はメリッサではなく別の彼女だそう。
そして、プロポーズする相手も病室で付き添うメリッサではなく、彼女と距離を置いていたときに付き合い始めたその子で、メリッサに話す前に倒れてしまったのです。
メリッサに話すつもりはあるけれど、親友でもあるので入院中はそばにいてほしいという身勝手な発言も出てきて、アダムズがあからさまに嫌な顔をして棘のある言い方をしていたのも当然のことと思えます。
「お母さんは病気だ」とウィルソンから教えられたハウスはさすがに母親の滞在するホテルに出向いて「母さんの病歴と主治医の名前を教えてくれ」と告げますが、なんと母親はハウスの実父〈トーマス・ベル〉とお盛んだったようで、ハウスをおびき寄せるためにウィルソンにわざとガンの本を見せたそうです。さすがはハウスのおかん。
そうまでして疎遠な息子に会いたかった理由は、ベルさんと結婚することになったから最初に知らせたかったのだそう。
皮肉にもここに来て形式上も家族になるのか(笑)
MRIを撮ると脳損傷が見つかり、患者だけでなくまだララっているパクにとっても悪い知らせとなりました。
ハウスは脳静脈洞血栓症でベーチェット病だと考えています。色覚や視野の異常という初期症状は、目が不自由なせいで見逃されていたのです。
眼底に瘢痕と浮腫、充血が見られるのでベーチェット病には間違いなさそう。
メリッサはハンディキャップのある恋人に対して母親のように過保護な扱いをしていてプロポーズしたら他の子とも付き合うよう言って勝手に距離を置くことを決めてしまい、今の彼女〈ジュリー〉は自立した1人の男としてちゃんと見てくれるような子で、生まれて初めて必要とされている喜びが彼女との結婚を決断させていました。
付き添っているメリッサに飲み物を飲ませてもらうも喀血した患者は、やや落ち着いてから「今は休まなきゃ」と話をさせてくれない彼女にキツめに切り出して別の女性と結婚しようとしていることを話し始めます。
喀血についてはベーチェット病の症状の一部で、治療により脳の血栓が砕けてその一部が肺動脈に流れて悪化した可能性もあるからヘパリン投与で血栓を防ぐべきと指摘したのはトリップ明けのパクです。
トリップしていたパクの幻覚に鉢合わせてうまく対処してくれたトーマスとすっかり打ち解けたウィルソンは、ハウスが誘ったことにしてトーマスとブライスを食事に誘い、ハウスは約束をすっぽかすのではなく、自分もドミニカを連れて参戦。
かたや永住権、かたやメイドが欲しいウィンウィンの偽装結婚だと母親達の前で明かし、思いがけず移民政策に難色を示すトーマスの理解を得てしまいました(笑)
服役中の期間について、国境なき医師団としてアフリカに派遣されていたという嘘もプリンストンの事件記録を読んでいたらしい母親は最初から知っていたそうで、あのハウスが全く歯が立ちません。
そして、母親は自分も隠していた秘密を話すと言って、てっきりトーマスとハウスの血の繋がりについて明かされるものだと思っているハウスとウィルソンに、「トーマスとジョンが死んた2ヶ月後に結婚した」という事後報告がなされます。
それ以外に秘密はないと言い切る2人に父子共にある陰部の母斑をレストランで立ち上がって見せつけるハウス(笑)
「何てことだ、早産ってのは嘘だな!このイカれ野郎は息子か」と何も知らなかったらしいトーマスの正直過ぎる感想が最高です(笑)
息子だと知っていたらこんな風には育てなかった、薬漬けの反社会的人間だとまで言われるハウス(笑)
母親の方はわりと親バカ気味なのか、「この子は世界有数の名医よ。大勢の命を救ってきた。この子に謝らないともう二度と会わないわよ」とお怒りですが、ハウスが息子だという事実を受け入れたくないトーマスは店を出て行ってしまいました。
乗り換えの経緯を本人から聞いたアダムズは今度は「彼は自分で決断したがってる。私は非難できない」だそうで、患者に対する見方はほぼ180度変わっています。
血栓が見つかったのでヘパリンを投与すると、目の焼け付くような痛みにもがき苦しみ始め、ここにきてベーチェット病ではなかった、と。
肺血栓の画像を見直してみたハウスは、脳から流れた血栓ではなく感染だった、つまりムコール菌症だと診断。糖尿病のせいで免疫が低下して感染の進行が異様に速かったのです。
目のサンプルには菌がいて、アムホテリシンBで治すべきなのに、既に使っているゲンタマイシンとの併用で聴力を失う可能性も。
しかしムコール菌症を治すのが先決なので、患者本人にリスクを伝えると「死んだ方がマシだ」と言って治療は拒否されました。
確かに、今のままで十分辛い思いをしてきているのに、頼りの聴力まで失うだなんて理不尽過ぎます。
アダムズから説得を頼まれたメリッサが病室に戻ってきますが、治療を受けるよう世話を焼くのではなく、ただ愛しているからできる限りそばにいたいという思いで戻ってきてくれたのです。
裏切られた思いで一度は去ったのに、死の淵にいる彼が聴力を失ったとしても愛は揺るがないと言い切れるメリッサはさすが。
おかげで治療を受けて生還した患者は聴力を失った状態でメリッサにプロポーズ。
それはそれでジュリーはどうなるんだよ、と思わんでもない。
ブライスのことを尊敬し、愛する者同士でなんとか上手くやらなければならないという状況に追い込まれたハウスとトーマス。
完全な大人になってからの親の再婚ということで私生活にそう影響はないのでしょうが、偽装結婚に加えて疑似家族?とは(笑)
しかし、食事の席でウィルソンがトーマスのフォークを盗んでいるのを目ざとく見ていたハウス。
DNA鑑定の結果を知らせにこないということは何が意味するかを分かっていてウィルソンに確認すると、やはりトーマスとハウスの間に親子関係はなかったようです。
これに「思ったほど退屈じゃない」という感想が出るハウスなのでした。
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