エピソード20『親友の願い』“Post Mortem”
あらすじ
ハウスのチームは、彼らの能力に危惧を抱く同僚医師を治療することに。
「デクスター」「ロボコップ」のピーター・ウェラーが演出を担当。
ネタバレ感想
下手な運転で見るからに高級そうなスポーツカーに乗って病院の障害者用駐車場に停めるウィルソン。
死にかける経験をして「今後は身勝手で無関心で浅はかな人生を送る」とまるでハウス寄りの考え方に(笑)
やや無理している感じがあるし、元来お人好しな性格のウィルソンにどこまで身勝手で無関心が貫けるのか見ものです。
剖検時に、自分の頭にメスを入れた〈トライバー〉のカルテを持ってきて「トライバーは先生以外を信頼してない」と付け足したフォアマン。
解剖でミスを探して医師の責任を問うという役割のためにほとんどの医師陣とは嫌い嫌われの関係にある医師です。特にチェイスが彼の名前に反応したことで、ハウスは面白がってトライバーの件をチームで扱うことになりました。
パクは病院の安全を守るには必要な存在だと考えていて、彼はミスする医師を嫌っているだけだと考えているようです。
「解剖時、有毒ガスが出た」と考えるチェイスと、「手と頸動脈に血栓ができて知覚障害と精神症状が出た」と考えるパクの両方の意見を拾って、ガスの調査と超音波での血栓探しを命じるハウスですが、自分が出した方の見解を調べさせるのではなく、チェイスに名指しで宿敵の相手をさせるところがいやらしい(笑)
ウィルソンはCTスキャン検査の予約日までに新しい車でロードトリップに繰り出そうとハウスを誘い、「3日間泣き言を聞かされるのはごめんだ」と断るハウスに断るなら麻酔薬を注入して気絶している間に無理矢理連れて行くぞと脅迫。普段温厚なだけに、死が迫って無敵の人と化してしまったウィルソンにチームも若干引いています(笑)
地下の遺体安置室には大量のエナジードリンクの缶があり、カフェイン漬けのせいで精神症状が出たという診断に。
その夜、トライバーは腹痛を訴えて禁断症状による痛みかと思えばそれもまた違いそう。
ハウスに電話してもウィルソンと消えてしまった後なので繋がらないどころか、2人分の携帯がウィルソンのオフィスに置き去りにされていて完全に仕事は放棄して2人旅に出た様子。
ということは、完全にハウスの力無しで診断をしなければならないわけです。
ここ最近あからさまにハウス抜きでのチームの力が試されているといった雰囲気があります。そろそろハウスも引退なのか?
前回と同じく、今回もハウスの居ないチームでリーダー役になるチェイスの頼もしさも、ファイナルシーズンともなるとその成長が顕著に現れているかのよう。
医者を次々クビにしている男が希望しているハウスの指示ではないので尻込みする他のメンバーとの差はやはり歴の長さも関係しているのでしょうか?
ハウスが腸重積症の診断を出していると思っているトライバーは、チェイスに対して「君が手術しろ。院内トップの外科医だ」と開腹手術の執刀を指名。チェイスの腕が良いのは分かっていましたが、そこまで凄腕だったとはなぁ。
腕が良いのにチェイスを嫌う理由は、才能を無駄にしているからだと話すトライバー。
彼はハウスのチームに応募して、他の研修を辞めて引っ越し恋人とも別れたのに、コネ採用のチェイスに負けたという10年越しの恨みも。
「ハウスの下で3年間働いたらCDCやWHOに入って新天地で診断科を開設するね。君は恵まれてる。容姿と才能、それに未来があった。でもあれから9年、すべてムダにした」という指摘はチェイスを人生の岐路に立つ選択をさせるには十分そう。最終話に向けて、チーム離散でそれぞれが一人立ちするよう話を展開させていくのか?
フォアマンは院長に、キャメロンは救急科長になっており、ハウスが服役していた9ヶ月も自分だけはただ波乗りをして楽しんでいた事実もあわさってチェイスは真剣に悩んでおります。
ハウス無しでも一人立ちせねばと一種の使命感を背負って、患者にハウスの不在を知らせないままリスクのあるポルフィリン症の治療を始めようとするチェイス。自分の診断に対する確信が吉と出るか凶と出るか。
トライバーを納得させるために「これはハウスの強い意向です」と嘘をついてしまうあたり、まだハウスに依存している感じも。
胸水がたまって苦しみながら、ハウスと直接話そうとするトライバーにとうとうハウスが居ないことが明かされます。
訴えられるような事態でフォアマンもお怒り。チェイスは患者に近づくなと命じられるも、診断は続けろというフォアマン。
左室の肥大を確認したから浸潤性疾患なので心生検で確定するというフォアマンに対し、「ポルフィリン症は違ったけど神経系の問題だ。プリオン病で急激に悪化してる」と反対するチェイスは脳生検を推し、どちらもはできないということで結局立場の強いフォアマンが心生検を命じました。
それでも自分の診断に確信を持つチェイスは、遺体の脳を調べに安置室へ忍び込んでいます。
さびれた雰囲気のダイナーに入って2キロのステーキを食べ切れば無料になって壁に名前が刻まれるという大食いチャレンジに挑み、ギリギリ成功させたウィルソン。
その場にいた全員が盛り上がって応援してくれ、つかの間のヒーロー気分を味わえたウィルソンはチャレンジ成功直後にすべて吐いてしまうも、「やってよかった」と満足そう。
その後も3Pしたいと言う希望を出して行きずりのセックスをして財布を盗まれたり、はちゃめちゃな旅はウィルソンを解放させてくれているのでしょうか?
旅の目的は学生時代に好きだった〈ジュリー〉に会いに行くことで、道中見てしまった霊柩車も爆速で追い抜いて自損事故を起こすと、「残りの20ドルであと18キロ移動する」と言って壊れた車を乗り捨てるウィルソン。なかなか正気ではありません。
生検で心筋の繊維化を確認したそうで、フォアマンの診断もチェイスの診断も違ったから今からまた話し合いをすると呼びに来たパクにも応じないチェイス。
「僕はハウスと比べられるだけの存在だ、無理もない。この診断が終わったら僕は辞める」と宣言しました。
フォアマンだけは冷静で、以前から自分のチームを持てるほど多くを学んだと考えていたことを明かすチェイスに対し、「チームの中で守られて誰かに責任を取ってほしいのさ」と厳しい言葉をかけるフォアマンは敢えての挑発でハウスの代わりをしており、これもすぐに見抜いたチェイスです。
トライバーは昏睡状態に陥り、ハウスのところにチームが集まって診断する時同様にフォアマンを含めたチームが遺体安置室のチェイスのところに集まってくる自然な流れが今後の展開を示唆しているようですし、「ハンドソープだ」と1人で閃いて説明もせずに出て行ってしまうチェイスはまるでハウスのよう。
結局、バス停で来るはずのないバスを待ち続けるアルツハイマーのお婆さんを放ったおけず、無関心の“カイル”は3日ともちませんでした。
カイルというのはジュリーではなく本当に好きだった方で恐らくは両思いだった女子〈メラニー〉を奪われることになった人気者のバンドマンの名前だったそう。
自制心が強く優しく臆病なウィルソンはすべて手放してきており、今は腕時計を手放してバス代を稼いで知りたくない自分の命運を知るために病院へ帰ろうとしていることを嘆きます。
「帰りたくない。僕はただ、カイルのままでいたい」という願いを聞いて、「カイルならバス停の老婦人を見捨てる。俺のこともな。そんな男いらないさ」と答えたハウス。
ドクター・ハウスも残り2話ですし、このままウィルソンが死んでしまう展開が十分有り得る雰囲気になっていて早くも辛いです。
トライバーの使っていた強力な抗菌ハンドソープにより甲状腺がホルモンと勘違いして混乱し、大量のカフェインも手伝って甲状腺機能低下症を招き精神症状として現れていました。
昏睡に陥ったのは鎮静剤の使用によるもの。
目を覚ましたトライバーは診断を聞いて、ハウスなら皮肉を探すからそれに倣って思い付いたのだというチェイスに「でも君の診断だ」と認め、チェイスも嬉しそう。
その足でフォアマンに会いに行ってロッカーキーを返すチェイスは、チームを与えるというフォアマンに断って一から出直す決断を示しました。
「ようやくか」とハグをして見送ったフォアマンと、前向きに出て行くチェイスのやり取りを見ていると寂しくはあるものの意味のある旅立ちには違いありません。
病院に戻ってウィルソンの検査をしているハウスも感謝を伝えに来たチェイスと握手をし、「楽しかった」とひと言。長年チームとして一緒にやって来て散々振り回された上でのこの別れの言葉は最高の賛辞かもしれませんね。
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▼次回、エピソード21

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