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海外ドラマ≫≫House M.D. Dr. House/ドクター・ハウス シーズン8 22話ネタバレ感想

Dr. House - Season 8 (DVD)

エピソード22『最期の時』“Everybody Dies”

あらすじ

感動的なシリーズ最終回は、番組のクリエイターで製作総指揮のデイヴィッド・ショアが演出を担当。ハウスは、麻薬依存症患者(ゲスト・スター、ジェームズ・レグロス)を治療するなか、自分の人生を振り返り、心の中の闇と向き合い、将来について考える。

ネタバレ感想

ハウスはまた幻覚を見ているのか、死んだはずのカトナーが出てきております。かつての部下の幻覚と会話しながら回想が進んでいきます。

 

超音波でガスと血液が映ったカレン兆候のある男性患者を診察するハウス。

外来診察に積極的で、自ら検査まで行って瀕死の患者を受け持つ状況を作り出しており、「委員会には8人診断すると言え。あと5ヶ月俺がいなきゃ困るってな」とフォアマンに頼んで服役開始時期を延ばしてもらおうという計画です。

ウィルソンの名前を出されてしまうとさすがの堅物もこの計画を却下はできず、「ただし診断はすべて引き受けること」という条件を出しました。

ただ、ハウス自身が見せている幻覚であるカトナーが言うには、この計画が失敗すると分かっていたし、ハウスは自殺を目論んでいるようなのです。確かに服役後は親友も仕事も失ってハウスにとっては死人も同然の状態になるであろうことは簡単に予測がつきます。


さすがは最終回なだけあって、カトナーだけでなくアンバーまでもがハウスの潜在意識が見せる幻覚として再登場。

担当していた患者は肺に血栓ができて急変。

いとこと名乗る見舞客がヘロインを置いて行ったのを知っていたハウスは患者に麻薬拮抗剤のナロキソンを投与して呼吸困難を抑えます。

「クスリはやめないぞ!現実の方がつらいんだ!」と叫びながら暴れる患者はハウスの心の叫びを具現化しているかのようで、これは確かに過去を思い返すハウスの嘘で、言っていることは同じでも実際にはもっと落ち着いている患者との静かな会話でした。鎮静剤が効かなくなって友人がくれたヘロインを使った際の感想は精神的に追い込まれているハウスには恐ろしく魅力的に聞こえたかもしれません。

 

結局、他の医師に患者を回したことを知り、約束を破ったと怒るフォアマン。

ハウスは悪びれずに「服役を遅らせるために偽証する気だったろ?だったらちゃんと服役を遅らせてくれ。君は誠実だから嘘をつく」と言い、フォアマンは委員会に嘘をつくことを拒否。もっとも、ハウスの投げやり過ぎる態度を見るとフォアマンに断らせようとしたのでは?と思えます。


ハウスが患者に下した診断は、筋萎縮性側索硬化症“ALS”、いわゆるルー・ゲーリッグ病でしたが、話しているうちに首に左右非対称の膨らみがあり、鎖骨切痕も膨らんでいることに気が付きました。

悪さをしていたのは公園で寝ている時にでも口の中へ入ったのであろう小枝で、これを取り除く手術で助かると発覚。

患者の命を救う診断に一瞬笑うハウスでしたが、結局は「俺の患者たちも70年後にはウィルソンと同じく死ぬ。人を救っても意味がない」と投げやりなまま。ハウスにとってウィルソンの死はそれほどまでに大きい悲劇なのです。

 

ウィルソンとフォアマンが行方不明になってしまったハウスを探している時、ハウスはというと火事になっている謎の廃屋の中で逃げようともせずカトナーやアンバーの幻覚と過去を振り返っており、しまいには軋んだ床が抜けて火が燃え盛る一階に転落。

 

携帯も持たずに消えたハウスは4回同じ番号にかけていた発信履歴があり、ウィルソンとフォアマンは自殺の可能性も大いにあると考え精神科のノーラン先生のところへ相談に。

状況を説明している中で「患者とヘロインをやっているのかも」と思い付いて、急いで患者の住所を調べます。


フォアマンに委員会の説得を断られたハウスは、今度はもうじき死ぬことが分かっている相手に自分の罪を背負ってくれと頼む無茶苦茶加減(笑)

末期のウィルソンを励ますためにチケットをハウスがあげたことにして、それをウィルソンが激怒してトイレに流した結果、大惨事に発展したというシナリオを作り、ウィルソンは服役しないで済むよう末期ガンを武器に同情を引けと言うのです。

「君と一緒にいたいんだ」と真剣な顔で言われて一瞬引き受けてしまったウィルソンもウィルソンですが、去って行きかけたハウスを引き留めてこのままではもうじき死ぬ自分に頼りきりだし今助けたらまた学べないからと突き放しまきた。


次に幻覚として現れたのは元カノのステイシーで、「あなたの子よ」と言って赤ん坊を抱かそうとしますがさすがにステイシーは結婚しているしカディも去ったので「こんな人生は手に入らない」と言うハウス。まだ取り返しのつく身の固め方としてハウスはドミニカとの誠実な関係を築いている自分の幻覚を見るも、それも一瞬のこと。

幻覚から生きろと説得され続けるも、次に現れたキャメロンは死ぬことを「十分犠牲をはらってきたご褒美」だと言います。

それにしても、カディは幻覚としても出てきてはくれないのか。

キャメロンの幻覚に火の手が回る中で眠りにつくよう囁かれているハウス。

同じ頃ウィルソンとフォアマンは患者の住所付近から煙の匂いがすることに気が付き、火事になっている現場に駆け付けています。


実は、ハウスは死を宣告した患者から「身代わりになるよ、イタズラの罪をかぶる。恩がある、努力してくれた。先週俺が外来に来たことにしろ。あんたにムカついてチケットを盗んだと言う」という申し出があり、これを受け入れていました。

失うものがないとは言え、ほとんど面識もない担当医にここまで肩入れできるものでしょうか?

そして、この直後にハウスは患者の首の左右非対称に気が付いて、結果的に彼は死ななくて済んだのです。


幻覚のキャメロンから「自分で決めるのが怖くてモタモタしてる、あなたは逃げてる。おまけに逃げてることを認める勇気もない」と辛辣に言われ、「そのとおりだ。でも俺は変わる」そう言って火の中を起き上がり必死に自分で外に出ようと這い上がってきたハウスを外から見つけたウィルソンとフォアマン。

しかし次の瞬間ハウスの立っていた入り口付近が激しく崩壊して、盛大な爆発が。

衝撃的なシーンを目撃してしまったウィルソンは大層にヘコんだままその場で夜を明かし、翌朝チームも駆けつけてきて消火活動と現場から発見された遺体の運び出しを見守ります。

そしてなんと、フォアマンの口から「ハウスの遺体でした」と最悪の事実の確定がなされます。


ハウスの葬儀には多くの仲間達が参列して、それぞれにハウスへの想いや感謝を伝えており、ハウスの人となりがよく分かるスピーチが続きます。

最後にはウィルソンも用意してきた原稿を読み上げますが、「彼は医者でありそして最後には……イヤな男だった。患者、同僚、死にゆく友さえ自分の理想に届かないと誰のことも平気でバカにした。真実を探すと言いながら意地悪で人を不幸にする男だった。その証拠に誰のことも顧みずラリって自分勝手に死んだ。周りの人々に対する裏切りだ」と止まりません。

ウィルソンの恨み節が続く中、葬儀中なのに鳴り響く携帯の着信音。

鳴り続けていた音はウィルソンのポケットからで、取り出した携帯を見てみると『黙れ、バカ野郎』のメッセージが。

そしてウィルソンが自宅に戻ると、家の前で待っているハウスの姿があるではないですか。

幻覚などではなく、裏口から逃げていたハウスは歯科記録を交換しており、患者の遺体を自分のものだと誤認させて盛大な葬儀まで挙げさせることに成功。

そこまでして今後の自分の人生を台無しにしたのは他でもない親友との時間を共に過ごしたかったから。

「俺は死んだんだ。残りの5ヶ月、どうしたい?」

多くを語らずそれだけ聞いてニヤリとするハウスにウィルソンも思わず笑ってしまいます。


診断科は解散にはならず、ハウスのオフィスをそのまま引き継ぐチェイスがパクとアダムズを率いており、タウブは引退したのか2人の娘の良き父親に。

キャメロンも新たな出会いがあったようで、初代チーム・ハウスの思い出に浸りながらも新しい家族を作っていました。

そして真実を知るウィルソンよりももしかしたら引き摺ることになったかもしれないフォアマン。

ハウスは委員会説得を頼んだ際にフォアマンが傾いているサイドテーブルを調整しようとしていたのを見ており、そのテーブルの足に自分のネームタグを差し込んでいたようで、それを発見したフォアマンはすぐに「やられた」の表情になって笑いが込み上げてきます。

ハウスならやりかねない壮大な計画に気付いたのでしょう。

 

そして、ハウスとウィルソンはバイクで旅に出ます。

「ガンがひどく悪化したら……」

「ガンはつまらん」

そんなやり取りからジャズ奏者ルイ・プリマの軽快な“Enjoy Yourself”をBGMにして最後の旅がスタート。ドクター・ハウスは音楽のチョイスがいつも本当に良いんですよね。

全く予想もできない、そして切ないのに明るい最高に良いラストシーンでした。

まさかこうなるとはなぁ……。

 

最終話でカディが出演しなかったことには寂しさもありますが、結局ウィルソンとの時間がハウスにとって何を捨て置いても大切なのだということがヒシヒシと伝わってくるのでそこまでの残念さも感じさせないという。

医療ミステリーでありながら最後には医師としての立場を投げ打って親友のために偽装死まででっちあげて逃避行という、バディ系の友情モノだったのか?という振り切り感も実に良かった。

自分の人生全てを捧げるハウスと、それを受け止めてしまえるウィルソンに特別な絆を感じずにはいられません。

 

全8シーズン、通算177話とかなり長い道のりでしたが、最後まで見てきたよかったなぁと心から思える感動があります。

ハウスを始めとする全ての主要キャラが際立っていて、シリーズを通して本当に面白かったです。

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