エピソード4『手を繋ぐ理由』“TAKE MY HAND”
あらすじ
ショーンとアレックスは肝臓を患う陰謀論者のスチュワートを担当する。誰かに毒を盛られていると主張し、ウソをつけないショーンだけを信頼するスチュワートだったが、ショーンはスチュワートが自ら毒となる物を摂取していたことを探り当てる。一方、クレアとモーガンは痛みを感じないリリーを担当するが、痛みを感じないせいで感染症に気づくのが遅れ、右手を切断することに・・・。徐々に歩み寄っていくショーンとカーリーだが、手を握ろうとするカーリーにショーンは困惑する。
ネタバレ感想
陰謀論者として有名なセレブの〈ミッチェル・スチュワート〉が肝臓手術のため内密に入院してきて、アンドリュース指導の下でショーンとパクが担当することに。
医師や看護師に至るまですべて事前に調べ上げていて、「医者は製薬会社の回し者だ」と言って過剰に警戒しているスチュワート。
特発性門脈圧亢進症だという診断にも否定的で、毒を盛られたと言い張る患者は厄介ですが、自閉症で嘘をつけないショーンとはある意味で相性が良さそうです(笑)
毒物検査は陰性で科学的にも母親からの遺伝だという結果は出ています。
クレアは母親が亡くなったことを同僚に話していない様子。
虫垂破裂した女性患者〈リリー〉の緊急手術が始まり、脳が痛みを感じていない理由を探る方法についてメレンデスから問われても上の空なクレア。
どうやら脳の問題で痛みを感じたことがないらしいリリーは、虫垂炎に気付かず放置して感染症に。感染部分の右手を今すぐ切断せねば危険なほどに悪化しているそうです。
カーリーとキスはし始めても、手を握られかけると避けてしまうショーン。
まさに今日、仕事を早めに切り上げて役所でデビーとの婚姻届を出そうとしていたグラスマン先生はこの相談を受けた流れでショーンとカーリーがお互いを知るためのリスト作りをしていると聞いて、結婚を直前に控えたデビーとの間で擦り合わせていないことや知らないことばかりだと自覚してしまった感じ。
役所でもデビーの知らない過去が多くある事を目の当たりにして届けも出さずにその場を立ち去ってしまいます。
デビーについて知らないことが多過ぎることよりも、彼女が自分の悪い部分もよく知らないことが問題だと感じたそうで、一度離婚しているだけに「別れたくない」からこそ結婚を踏み止まってしまった本音も明かしました。
これを聞いて「私たちは補い合える関係だと思う」とポジティブに励ましてくれるデビー。慎重過ぎるグラスマン先生には最高の相手なのでは?
壊死が進んでいる右手の感染部分を拡げるのに使っていた小さなフォークみたいなあの可愛らしい器具が気になります。
あそこまでフォーク型だと食事の時に毎回手術を思い出してしまいそうですが、フォーク型はそれだけ理に適っているということか?
手を握るか握らないか論争では、当初一方的に意見を通そうとしたショーンが、手を握ることで“どんな時も味方だ”、“ずっと支え合おう”の意味があるし、それができないことは「寂しいよ」というカーリーからの説明を受け、自ら手を繋いでみるという歩み寄りが見られます。
やや無理をしている感じはあり、やはり手を繋ぐことはショーンにとって今は落ち着かない行動なのです。
カーリーから無理をしないでいいと言われて、諦められたのなら良かったと考えたショーンでしたが、パク先生から「ダメだ、彼女が不満なままなら別れるハメになる」と教えられました。
手術は成功したのに肝機能が戻っておらず、これを聞いたスチュワートは毒を盛られているに決まっていると考えて他の病院に移ろうとします。
説得されてこのまま入院するなら自分に触る者を1人に絞り、その役目はショーンに任せると条件を付けたスチュワート。嘘はつけても下手ですからね。安牌でしょう。
病院食も警戒して食べていないスチュワートが何を食べているのか気になったショーンは、彼が持参している食事の中に精力を養う中国の漢方薬があるのを見て、自己免疫性肝炎と脂肪肝の検査を行います。
この漢方薬は生薬由来の自然成分だと思っておりましたが、ラベルが間違っていて中身の成分はシルデナフィルというバイアグラの主成分でした。
特発性門脈圧亢進症の場合、肝臓は刺激に弱く、肝臓が悪いスチュワートの場合は毒になっていたのです。毒を盛っていたのは自分自身という皮肉さよ。
妻には心の痛みも体の痛みもないと発覚して、かなり愛妻家な様子だった夫〈ジョナス〉は、妻の“愛”も痛みと同様に本当は分かっていないものなのではないかと疑い始めております。
痛みを感じない患者を“幸せな人”だと言ったクレアに、自分の痛みを持て余していら立っている証拠だと指摘するレズニック。
夫のために不必要と感じていた投薬治療に同意したリリーは、これまで耐性のなかったネガティブな感情に支配されて「つらい」と訴え、塞ぎ込んでおります。
やはり母親のことで不安定なクレアは苛立ちが募っている様子で、ジョナスにも投薬治療させるのは彼女自身のためではなく同じ苦しみを味わわせようとしているだけではないかと厳しく投げかけ、らしくない痛烈さはレズニックがギョッとするほど。
「私と暮らすのは大変だ。最初の妻にそう言われた」と、結婚すべきかどうか相談されたショーンは、グラスマン先生が将来の幸せが懸かった大事な決断で自分に助言を求めるなんて初めてのことだと大興奮。
「助言は無理だ、僕には分かりません。それに聞かなくても答えは出てるはず。ずっと“前の妻”だったのに、さっき“最初の妻”と言いました」と、しっかり助言できているショーンでした。
その結果、グラスマン先生はデビーとの“飛び込み”を心に決められたようです。
駐車場で車のトランクを開きながらボーッとしていたクレアに絡むレズニック。
その結果、荷物と一緒に無造作に入れられていた遺灰が見つかり、クレアは母親が亡くなったことや、祝杯をあげるために自分が隠していた酒が交通事故の発端になったことも打ち明けます。
遺灰のやり場にも精神的に困っているらしく、アシカ好きの本人の希望は『海洋科学館』だったと話したクレアにレズニックは「行こう、今すぐ」と声を掛け、イベントで夜間も開いていることを確認すると、ハチャメチャイベントに合わせたドレスコードで海洋科学館へ。
普段は仲が良いとは言えない関係の2人が、特に性悪感のあるレズニックがかなり傷心のクレアを支えてくれている感じが良いなぁ。
勝手な散骨が法的にアリなのかは別として、涙で詰まりながらのアメイジンググレイス独唱はグッときました。
ただ、それでも投げやりになって薬指の指輪で既婚者と分かりながらバーで声を掛けてきた男と一線を越えてしまうというのは慎重派のクレアらしからぬ行動で心配になります。
戻って来てくれた夫の前で安堵の涙を流すリリー。
さすがにジョナスも「投薬はもうやめよう」と言って、メレンデス先生にも普段から気を付けるし自分も助かるから投薬は必要ない旨を伝えたところ、リリーの反応を聞いて既に投与は中止した後でした。
元の痛みを感じないリリーなはずなのに泣いているのは、「あなたを見たらうれしくて涙が出ちゃった」という理由で、痛みがなくても愛情は本物だと証明されたようです。
ささやかながらも正装で式を挙げたグラスマン先生たちにパートナーのカーリー同伴で見守ったショーン。
物理的に手は握っていなくても、心の距離は近いと感じさせるような浮かせながらの手の繋ぎ方もこの2人ならではといった感じでした。
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