エピソード7『やり残したこと』“SFAD”
あらすじ
ショーンとアレックスは、メレンデスと共に免疫不全の患者タラを担当する。タラは感染した組織を取り除く手術を受けるが、再び感染症を起こしてしまう。リスクの高い遺伝子治療を行うことに尻込みするタラに、ショーンは無菌室で孤独に過ごすより人と交わって生きるべきだと話す。ショーンの説得により治療を受けたタラは、わずかに中毒反応の可能性が残るものの順調に回復し始める。ショーンはリアやタラからも助言をもらい、カーリーへの接し方について考えるようになる。
ネタバレ感想
目にガンがあり、眼球を摘出して義眼を入れる手術もこれで2度目で、幼くして失明するというのに明るく軽口を叩く少年〈チャーリー〉。
彼のメンタルケア要員にアンドリュースから指名されたのはクレアです。
しかし、気丈に見えたチャーリーは病室から姿を消してしまい、残っていたタブレットから配車手配の履歴を確認したレズニックは大きな騒ぎにすることを避けて両親にも検査中だと嘘をつき、その間にクレアと2人で連れ戻すことに。
近場の球場で野球の試合を観戦していたチャーリーは幸いにもすぐに見つかりました。
飲みかけのフローズンが3つも足元にあるのを目ざとく見つけたレズニックは、彼がフローズンの売り子に夢中らしいと察して名前を聞きます。
どうやら名前も知らない相手で商品を買うのがやっとだそうで、「最後に顔を見たくて」とけなげなチャーリー。
話しかけるようにけしかけられて、緊張しながらも失明する前に気持ちを伝えに行くところは今朝の飄々とした態度とは別人のようです。
結局想いを伝えることなく逃げ出してしまい、最後のお楽しみとして2人は広大な駐車場でチャーリーに車の運転をやらせていますが、アンドリュースにも不在と嘘がバレて早く戻ってこいと急かされております。
重症複合免疫不全という免疫システムがないが故に寿命の短い病気にかかって、院内でも気密室生活の〈タラ〉。
右肺の組織に感染があり、剥皮という技術を使った手術でこれを取る予定のメレンデスには今回ショーンとパクが助手に就くようです。
肺が胸壁に癒着していて厚くて取り出せないので開胸が必要だと分かるも、気密室に入ったままだとリスクが高く、いよいよ彼女を気密室から出すことに。
彼女の免疫疾患では命取りな感染症になってしまい、タラまで亡くなってしまうとメレンデスにとって2人連続の担当患者を助けられなかったことになり、そういう意味でも助かって欲しいのですが持病が持病なだけになかなか絶望的。
パクが提案した根本解決に繋がる遺伝子治療を却下してひとまず現在の感染症を治すだけの安全策を取るメレンデス先生。
これを聞いたリム先生は「リスクを冒す価値のある治療」だからパク先生から本人に説明させるようにと命じます。
どうせ自分は普通には生きられない“つまはじき者”だし怖いからやりたくないと拒否するタラに、ショーンは「僕もつまはじき者だ」と話し始め、それでも今は周りに親しい人がいて、それは独りよりずっといいと思えるし病気が治れば自分で選べると伝えると彼女は治療に同意。
それでも「そばにいてほしいの、心細いから」とタラはショーンに付き添いを頼み、恐らくはショーンの彼女の望みも自分と同じだと教えてやりました。
一刻も早く病院に戻らないとマズい状況の中、レズニックはチャーリーの願いを聞き入れて、もう1箇所行きたいと希望する場所へ。
悲願の場所がストリップとはやはり男子か(笑)
終始乗り気ではなかったクレアはチャーリーにキツい言葉をかけたことについて、身内を亡くした八つ当たりだったと謝ります。
失明するのは本当に理不尽で腹立たしいことだけれど、生きて自分の人生を歩めば怒りもそのうち和らいでくると希望を持たせるクレア。死んだら終わりというやつです。
結局デビーに押し切られて彼女を助手として雇ったグラスマン先生に、「1日もったら秘訣を教えてください」とカップル同士で同じ職場にいるリム先生が頼んでいます。院長からの話なら聞くかもしれないから、とも。
明らかに平気ではないのに自分には患者の死に対する心の内を吐き出してくれない恋人を心配してのことです。
外科部長と話しているから少し待てと言われても部屋に入ってきて中耳炎の患者が待っているからさっさと出て行けとリム先生に言い放つデビー。忖度しないと言えば聞こえは良いですが、院長の妻だからって横柄過ぎやしませんかね?
効率重視でどんどんと患者を捌こうとするデビーは断りもなくPCのソフトを更新したりもするし、さすがのグラスマン先生も「私の診療所だ、運営に口を出すな!」と怒鳴りつけてしまいました。
わざわざ無料診療のボランティアを院長がしている時点で、一人一人の患者に寄り添うことに重きを置いていると分かるだろうに。
さっそく軋轢が生まれていますし、仕事中に起きた諍いだからと言って家に帰ってそれを無かったことにするのも無理があります。
ストリップでは子供の入店を断られてしまい、裸の女性を見ることなく失明してしまうチャーリーですが、いざ病院に戻って手術を受ける覚悟が決まった彼に自分の裸を見せてやったレズニックと、ニヤついて夢見心地のまま手術室に運ばれたチャーリーで、それまでの感動的な両親とのシーンからの緩急が凄い(笑)
グラスマン先生から話をされたメレンデス先生は、リム先生に確かに患者の死は執刀医の自分のせいだと認めた上で、「だが責任は俺たちにある。君は俺のことを客観的に見てない。ただの部下ならオペを止めたはずだ」と恋人である自分への過大評価を指摘。
そうは考えていないリム先生に対し、想像以上に思い詰めているメレンデス先生は「この関係が彼女を殺したかも」と。
こういう形での破局になるのか……。
チャーリーの手術は終わり、彼自身は助かるもやはりあの年齢で盲目になるという分かっていた展開は、綺麗な顔立ちも相まって儚さを感じます。
タラの方も治療がうまくいき、免疫システムが正常に機能しつつあるということでこれから普通の人生を送れるのかと思うと、自らシートを開けて気密室から出る姿が感慨深い。
デビーが「今日は勝手すぎたわ。強引だった」と謝ってくれて少しホッとしました。
グラスマン先生が惚れている相手をそう悪くは思いたくないので(笑)
どこまで行ってもデビーが好きらしいグラスマンは、変化をもたらしてくれるというポジティブな捉え方で「診療所に戻ってくれ」と頼みました。絶対仕事は別の方がいいと思うんですけどねぇ。
レズニックは手術に立ち向かったチャーリーがクレアを呼んでいたことを本人に伝え、本当にダメになってしまう前に立ち直れと背中を押します。なんだかんだで気をかけている感じが、同期の絆とでも言うのでしょうか。
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