エピソード9『不完全なハート』“INCOMPLETE”
あらすじ
ショーンとモーガンは、婚約記念の写真撮影中に脳梗塞に似た症状を起こした25歳のジーニーを診る。腫瘍が見つかるが、手術により性交不能になることを知ったジーニーは婚約者トニーのために手術を拒否する。しかし、トニーは恋人を救うため、セックスなしでも大丈夫だとジーニーに手術を承諾させる。ショーンは暴露療法でトレーニングをし、カーリーと結ばれようとするが、カーリーの胸にある不完全なハートのタトゥーを見て直前で中断してしまう。そんな中、ショーンの父親が膵臓ガンで余命わずかとの知らせが・・・。
ネタバレ感想
朝からカーリーに花を贈り、職場で堂々と「今夜セックスしたい。君は?」と聞き、「したい」の答えをもらって自分の持ち場に戻るショーン(笑)
ようやく決心がついて勢いに乗っているようで、一線を越えてしまえば浮気や嘘の心配もないし分かりやすく愛情や欲求を伝えてくれるので意外と良い相手かもしれません。
婚約の記念撮影をしている最中に言葉が不自由かつ体の左側の感覚がなくなったという25歳の女性〈ジーニー〉のMRIを撮っていたショーンとレズニックはけいれんした彼女の膀胱が拡張していることに気付き、骨盤内に腫瘍を2つ発見。
クリトリス内に腫瘍があり、セックスの刺激でまたけいれんが起こり得ます。
腫瘍を取れば膣の大半とクリトリスを失い、帝王切開で子供は得られてもセックスはできないしオーガズムは得られなくなること、手術なしでまた同じことになる確率はセックスの度に約2%で、カップルの平均回数から計算すると3年以内にけいれんが起きる確率は95%以上なことを宣告すると、ジーニーは「賭けてみる。手術はしない」と。
究極の選択ですが、手術なしないとしても事に及ぼうとするたびに2人ともが恐怖を味わうことになってそれどころじゃなくなるような気もします。
死んだら元も子もない派でカウンセリングを受けさせた方がいいと考えるレズニックに対し、アンドリュース先生は「幸せな関係のためにセックスが果たす役割は大きい」と患者寄りで、本人がカウンセリングを拒んだのならもう家に帰せとのこと。
まだ母親を亡くした喪失感で自暴自棄気味のクレアは行きずりの男とハイになって一晩過ごした後に出勤。
今朝冷たくあしらったその男が急患で運ばれており、手術中の血圧上昇に対して身に覚えのあるクレアはドラッグのMDMAを指摘して、メレンデス先生にお手柄認定されてしまいます。
ドラッグも抜けたので血管内ステントを行うことになり、同意が必要な手術なので近親者が呼ばれており、つまり今朝まで一緒だった男の妻が来ることを知るクレア。
しかも幼い娘までいて、さすがに罪悪感から慣れない遊び方はやめてくれるかもしれません。
実際に、彼に付き添う妻が夫の浮気を確信して酷く落ち込んでいる様子も見ることになり、「今は彼の体のことだけを考えましょう」とアドバイスしてお礼を言われてさぞや複雑なことでしょう。
お互いに服を脱ぐところまでは盛り上がったのに、いざカーリーがブラジャーを取ったら途端に勢いがなくなり「下に戻ってテレビを見たい」と言い出す失礼なショーン(笑)
どうやら、ハートが半分の不完全なタトゥーがお気に召さなかったようですが、「不安な気持ちにさせる無意味なタトゥーだ」とグラスマン先生に相談すると、タトゥーは言い訳で彼女と親密になることが怖いのではないか、とのこと。
ジーニーからも、命を賭けてまでセックスしたがる理由を聞いて「心を開き、正直になって最大の恐怖を共有する行為よ。受け入れるか決めるのは自分。感じてることや考え、不安をすべて相手に伝えない限り完全に繋がってるとはいえない」とアドバイスが。
いつもなら何でも話すし、昨日は意気揚々とセックスの予定を語っていたショーンなのに一夜明けて今朝は何も語らなかったことを意外にも心配しているらしいレズニックは、カーリーに対して「ショーンの恋は応援したいけどあなたにとって彼はただの実験対象でしょ?傷つけないで」と斬り込みます。
強気女vs強気女なだけあってカーリーも即座にショーンと付き合っているのは思いやりがあるステキな人だからで、他意があると思うことこそがショーンを見下してるし人として見てないのはそっちだと言い返しました。
レズニックはジーニーの婚約者〈トニー〉に彼女との間で何が本当に大切なのか再確認させ、セックスがなくなれば絆も失うかもしれないと不安がるジーニーにトニーは「セックスより君が好きだ」と手術を勧め、彼女もこれに同意。
妻を愛しているのに「どんなに罪悪感を感じても誘惑に負けてしまう」から浮気をやめられないのだと話す患者。
結婚指輪を確認していたクレアも同類のズルい女だと言われてしまいました。
クレアが散々避けていたせいで足の血栓の発覚が遅れ、最近の彼女の様子からパク先生は色々とお見通しでクレアに忠告する場面も。
デビーにショーンの面倒を見過ぎだと言われたグラスマン先生は、お互いに相手もいることだし今後は境界線を設けると言い、話を聞いてもらいたいのに今はその時と場じゃないと突き放されて「2人きりだった頃の方がよかった」と呟くショーンが切ない……。
これまで過保護な位だったのは分かりますけど、それならいきなり突き放さずに段階を踏んで少しずつ親離れという形にすればいいのに。
グラスマン先生は“受け入れろ”と、ジーニーには“正直に”と言われたことをカーリーに伝えると、カーリー本人がジーニーの案に賛成だと言うので、不完全なタトゥーが問題であることを伝えるショーン。
その場でカーリーはペンでハートの不完全な部分を書き足してくれるのですが、やはりショーンにとって問題はタトゥーではなくて踏み込むことへの恐怖心だったようです。
「親密さは最大の恐怖を分かち合うこと」だとして、カーリーとショーンはそれぞれ、好きな病理の仕事で能力を疑われてラボから追い出されることと鳩が怖いこと、独りになることが怖いことを打ち明けました。
ショーンの方は、独りになる恐怖を乗り越えないとカーリーを失うことになるという自覚もしています。
いつもの浮かせた手を繋ぐふりではなく、しっかりと手と手を握ってキスをし、カーリーの方から「セックスは必要ない、しばらく抱き合うのはどう?」と提案があり、また小さな一歩を進めた2人でしたが、やはりショーンにはすぐ限界が来てしまい、なかなか絆を深めるのも難しいといった感じ。
メレンデス先生を避けている様子だったリム先生は、別れは正しいことだとしながらも「こんなにつらいなんて」と正直に伝えています。
メレンデス先生もよりを戻す気はないことを分かっていてこの告白に対して「よかった、君も苦しんでると分かってよかった。真剣だった証拠だ」と言い残してその場を立ち去るスマートさ。
夫の浮気を問い詰められないでいる妻にどういうつもりなのか発破をかけた結果、今朝の浮気相手が自分だと白状されるハメになったクレア。
妻から盛大なビンタを喰らい、すぐにその場を立ち去って非常階段で嗚咽を漏らしていたところ、背後に来たのは色々と悟っていたパク先生……ではなく、メレンデス先生で、無言でそっと肩に手を置くのが良い男の所作過ぎるんだよなぁ。
カーリーのところで上手くいかなかったショーンを玄関先で待ち構えていたのはグラスマン先生。
ショーンの母親から電話があり、お父さんが膵臓ガンであと数日の命なのだそう。
線引きをしたばかりですが、それとこれとは別の話だからショーンを支えろとデビーに送り出されていたのはカーリー関連ではなくこれが理由か……。
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