エピソード10『帰郷』“FRIENDS AND FAMILY”
あらすじ
父親が膵臓ガンで余命数日と聞かされ、最後に話すべきだとグラスマンに説得されたショーンは、リアとグラスマンを伴いシャイアンに帰郷する。父のショーンに対する悩みや自己嫌悪を知りつつ、確執にとらわれたまま怒りをぶつけ、家を飛び出すショーン。翌朝、母の思いを受け父を許そうと家へ向かうが・・・。その後、リアは取り乱すショーンをそっと抱き締め、2人でベッドに横たわる。
ネタバレ感想
父親の命があと数日で、彼が息子と話したがっていると聞かされたショーンはグラスマン先生から決断を迫られ、自分は話すことはないけれど何か話したいことがあるなら聞きに行く、と。
帰郷にグラスマン先生についてきて貰うのはもちろんとして、「友達も連れて行きたい」と選んだのはカーリーではなくリアのことでした。
グラスマン先生とリアの2人からカーリーに連絡しておけと言われないと先の短い父親に会いに行くことを知らせるつもりもなかったショーン。一応スマホは取り出していましたが、ちゃんと連絡はしたのでしょうか?
階段でメレンデス先生に励まされたクレアは、何か新しいことを始めるためにメレンデス先生も通うジムに登録したようです。
同じジム内で、NFLの選手の〈アート・ケルマン〉が無理な筋トレ中に倒れ、意識はあり痛みはないものの動けなくなり、脚の感覚もなくなってすぐに救急車を呼ぶ2人。
脊椎固定と除圧で麻痺は改善するらしいのですが、「脊髄浮腫と細胞死を防ぐ新しい低体温療法を」と提案するレズニックにも、お抱えの医療チームの医師は自分が執刀医を務めると言い、単に歩けるようになるだけでは意味がないし全力で戦えるように治療しないと、と患者本人に伝えます。
しかし、膝や肩は経験豊富でも脚の麻痺となるとそうでもないと理解しているアート自身は、こういったバイク事故でよく見られる脊髄骨折の手術を年に20〜30件は手がけているというメレンデス先生に執刀医を託しました。そりゃそうなります。
男遊びをやめたと聞いても、「口出しされるのは嫌だろうが、君はまだピリピリしてる。誰かに助けを求めないと潰れてしまうぞ」と心配からの忠告をするパク先生ですが、クレアは相変わらず周りに頼る気になれないでいるようです。
幼少期を過ごした家にはショーンにとって虐待された場所でもあり、空港から車でようやく辿り着いた父親の家を見るなり「気が変わりました。父の話は聞きたくない」と言い、家から出てきた母親の姿を見ると取り乱してすぐに車を出してくれとパニックに。
一旦モーテルに戻っても早く帰りたがるショーンでしたが、「会いたい人がいる」と言って最愛の弟〈スティーヴ・マーフィー〉の墓参りへ。
墓参り中にグラスマン先生に背中を押されてそのまま家に向かったショーンと付き添いの2人。
死期が近い父親はショーンに謝罪し、立派な大人になった息子に「お前が誇らしい」と声をかけました。
静かに聞いていたショーンはまたパニックを起こして、父親の悪いところを挙げて非難し、自分のウサギも弟も殺した、と叫んでその場を後に。
アートのオペ中には恐れていた徐脈が起こり、脱臼が悪化する心マはできず、電流を強まれば麻痺の危険があるという状況。
メレンデス先生は大胆に注射針を突き刺して脈を戻します。周囲が驚くほどにかなり一か八かの判断だったようですが、さすがはベテラン外科医といったところでしょうか。
しかし、執刀医を病院の医師に任せたのはベテランだからというわけではなく、お抱え医師団と違ってまたプレーができるかどうかを重視しないだろうという目論見があったらしく、その恵まれた体格から高校入学と同時に強制入部になったものの実はアメフト嫌いだったアート。
花形選手で派手なセレブに見えても、だからこそ周りが自分をアテにしていて自分から辞めたら憎まれると思ってわざとトレーニングで無茶をしたのだそう。
リアの誘いに乗って冬の湖に行ったショーンですが、脚の指の間に泥が入るのを嫌がり泳ぎたくないとのことで、テキーラを煽っていたリアだけが服を脱いで湖に飛び込みます。
何度名前を呼んでもリアが水中から浮かんで来ず、泥が入るのも気にせず靴と靴下を脱いで今にも助けに入ろうとしたショーン。
その瞬間にリアが顔を出して息を止めていたという悪ふざけをしていたと知って、「よくないジョークだ」と怒って先に帰ってしまいます。
遅れてモーテルに戻ったリアの部屋にグラスマン先生が来て、時に不安定で頑固なところはあっても怒りを表すことなんてなかったショーンが父親に怒りを爆発させたことについて、最後の会話があれで終わってしまったのだとしたら「私は彼の古傷を広げただけ。この度は大失敗だ!」と責任を感じている様子。
暴力を振るう父親も、守らなかった母親も許す必要はないのではないかとリアが言っても、親の最大の責任は子を死なせないことであって、最低な親でも償いのチャンスを与えられないのは酷だという考えです。
どうもなぁ。本当に根っから酷い親だって世の中にはごまんといるのだからリアの言う通り許す必要はないと思いますけど。
自分の足の指についた泥を見て、幼かった頃に父親と弟とピクニックに行った日のことを思い出しているショーン。
明朝、出発前にお気に入りのダイナーでパンケーキを食べていた3人のところに母親がやって来て「話せる?すぐに済むと約束するわ」とショーンを連れ出しました。
若くて愚かだった自分達夫婦は、自閉症のショーンのことやショーンの望みを理解できずにいたけれど、会いたかったという気持ちは本物でわだかまりを解きたかったのだと伝えてハグを求める母。意外にもショーンはハグに応じ、やはり血の繋がりのある親との関係は白か黒かでは決められない感じか。
これをきっかけにショーンは父親ともう一度会って話すことを決断。
「僕は拒んだ、肩車されることも、ハグされることも。あなたを幸せにできなかった。あなたを許す。それに、もうこれ以上苦しめたくない」ことを伝え、恐らく最後になるだろう会話は和解になるかと思えば、錯乱気味の父親から「お前は皆と違う、とても頭の良い子だ。だが弱い。まるで甘やかされた赤ん坊だ。スティーヴの死は俺じゃなくお前のせいだ」と暴言を吐いて追い出されました。
その後間も無く父親が死亡したと連絡が入りますが、葬儀のために残らず早く帰りたいと言うショーンにさすがのグラスマン先生も説得を試みるようなことはありません。
ずっとイライラしていたクレアはもう連絡するなと言っていた相手に「気が変わって」と自分から連絡しており、パク先生の心配は的中した感じ?
初期のクレアはショーンの良き理解者として品行方正なキャラだったのになぁ。母親の死があったとは言え、えらく長いことかつ密かに荒れている気がします。
と思いきや、会いに行ったのは時間外診療のセラピストのところでした。
そうか、前向きになってくれたのならそれでこそクレアな気がするし良いではないですか。
クレアはアートに素直にアメフトが嫌だと打ち明けていいと思うと自分の母親からの毒親的扱いも交えて話をしており、アートもこれを受けて自分の本心を話すことにしたようです。
発作で自分を激しく痛め付けているショーンに気付いてリアがその手を止めてハグをして一緒にベッドに横になるのですが、カーリーと触れ合うことはあんなに慣らし時間がかかったのに……?
やっぱりリアだよなぁ。ショーンも落ち着けたようですし。個人的には圧倒的リア推しなんですよねぇ。
心の支え的な友達だからこそ、恋人関係ではなく親友で居続けるのもアリだとは思いますが、いかんせんカーリーにそこまで好感を持てないところがあるのです。
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