エピソード13『最高のパレード』“SEX AND DEATH”
あらすじ
進行性のガンで余命半年と宣告されたオリバーは、化学療法を続けるのをやめて、死ぬ前にやりたいことを全部やろうとするが、免疫が落ちていたために休眠状態だったウイルスが目覚め、帯状疱疹を発症してしまう。一方、モーガンは母親が血管腫を切除しなければ数年の命しかないと診断されていることを初めて知らされ驚く。カーリーと結ばれたショーンは幸せいっぱいだったが、カーリーが本当の快感を味わってないと知り、仲間からアドバイスをもらいながらセックスの研究を始める。
ネタバレ感想
モーガンの母〈キャロライン・レズニック〉がグラスマン先生を個人的に訪ねており、大脳皮質を切除する手術を勧められています。
院内で娘に会って大喜びするわ、横にいたクレアにもハイテンションで一方的に話しかけているわで、レズニック母っぽくない意外さがありました。
話している最中に発語が怪しくなり、そのまま倒れてしまうキャロライン。
緊急手術に入った彼女の脳は血管腫だらけ。
医師かと思っていたモーガンの母親は絵を描くことにこだわっていましたが、レズニック家は有名な芸術一家だそうで、長男は彫刻家、長女は作曲家、次女がモーガンだとか。
初セックスを経て浮かれるショーンは、午前中からカーリーのラボを訪ねて昼休みに抜けて一度家に帰ってセックスしようとお誘い(笑)
しかし、ショーンが「十分だ」と考えている時間配分はカーリーにとって十分とは言えないスピーディーさです。
カーリーを“失望させた”ことを悟り、パク先生とクレアに相談してみると彼女が不十分に感じたのは“パレードを味わっていない”ことにあるのだと分かり、「本で勉強する」と言うショーンにそれより彼女の好みを聞いて反応をよく観察するよう2人からアドバイスを貰いました。
悪性抹消神経鞘腫で余命半年の〈オリバー〉は痛みや苦痛から解放されるために化学療法をしない選択をし、残りの人生を謳歌していたところ、初挑戦のスカイダイビングで失敗して足を挫いたようで病院に来ており、「残る半年は暖かい土地で過ごす」から熱帯病の予防接種もついでに頼んでいます。
予定を詰め込んで残りの人生を自由に楽しもうとしている夫に気持ちがついていけていない様子の妻の〈ベラ〉は心配そうです。
キャロラインは娘に黙って自主退院してしまい、レズニックは自宅へ。
とんでもない豪邸住まいな感じですが、お手伝いさんは次女の存在すら聞かされていないほどの疎遠さ。
そして彫刻家の兄〈アリエル 〉はダウントン・アビーのトム役だったアレン・リーチです。
余命が短いのに医者嫌いな母親のことをどう説得するか姉の〈キャシー〉とも相談していたそうで、「家族で唯一の医師には相談なし?」となるのも納得です。ただ、彼女自身が家族嫌いで昔からひとりっ子だと偽って兄弟の存在も無視していたとか。まぁ、名のある芸術家揃いで自分だけが違うとなると劣等感や疎外感を持ちそうではあります。
台所で兄妹が言い合いをしていると血飛沫が上がり、複雑部分発作を起こして指を切断してしまったキャロライン。
レズニックがいたおかげで適切な応急処置ができてすぐに病院でもオペに入れたので指は繋がりそう。
オペに参加したショーンは、「海綿状血管腫がけいれんの原因じゃないかも。脳出血がけいれんの原因かもしれません。微小脳出血はグリオーシスを招く、それが原因なら損傷組織だけ取れば済む」と発言。
しかし、手術を見学していたレズニックは、けいれんが治れば最期まで絵を描けることで本人が満足してしまい、根治のための切除手術を拒むからそれではダメなのだと割って入ります。
母親が絵を描けなくなればレズニック母娘の力関係は変わり、もしかすると次女にも優しくなるのかもしれません。それを見越しての希望であることを同じく母親との関係に難があったクレアから諭され自覚すると、「ショーンの案を試して」と本人にとって一番良い方法を尊重することに。
けいれんを意図的に起こすための待機時間に付き添うレズニックはいかに自分が母親から期待されずに人生を歩んでいたかを時系列順に訴えており、それでも「創造力のない娘」扱いは変わらず、どっちもどっち。
結局、ストレスで誘発されたけいれんでグリオーシスは見られず、ショーンの案は使えないことが判明します。
ショーンはレズニックの物を両手で持つ仕草が母親とそっくりだと感じたそうで、クレアの方は死までコントロールしたがる節がそっくりだと(笑)
レズニックは定位的レーザーアブレーションについて書かれた医学雑誌の記事を見つけて、開発に携わったグラスマン先生に海綿状血管腫に応用して前例を作るのはどうかと提案。
成功すれば脳を切除せずに血管腫を狙い撃ちできるものの、すべての血管腫に正確に照射しなければまた脳出血とけいれんが起こり、今よりも酷い状態になるリスクがあるのです。
現役を退いているし現役でもやりたくないというグラスマン先生を捩じ伏せて説得しようとするも、「悪いができない」と断られました。
いくら母親の命が懸かっているとはいえ、「腕が鈍ってたらショックだからやらないだけでしょ!」と感情的に院長に怒鳴れるのはレズニックくらいなものです。
言われたことは図星だったようで、その場で彼女を出て行かせたグラスマン先生ですが、1人でキャロラインの病室へ出向き、定位的レーザーアブレーションを提案。
娘と息子の前で悩んでいたキャロラインですが、今さらこの治療法が出たことについて、娘の思いついた案だと知ると途端に弱気になってリスクが大き過ぎると治療を拒否。
最初は賛成してくれなかった兄と言い争いになったレズニックも、パク先生の言葉で考え直して芸術家である家族に寄り添う形で定位的レーザーアブレーションの治療法を詳しく解説し、美しさすらある手法に納得した兄から母親を説得してもらうことに。
キャロライン本人の同意が得られ、グラスマン先生が久しぶりの執刀医を務めます。
1度の失敗も許されない照射を10回分完璧にこなさなければなりません。
パレードがいまだに訪れていないカーリーを幸せにしたいショーン。なかなか上手くはいかないようですが。
また無茶をして怪我をしたオリバーが病院に来て、後先考えず動き回り貯金も溶かして仕事を辞められない自分のことなど顧みもせずにコスタリカへ移住すると言い張る夫に不満を募らせているベラは、「行けばいい、もう一緒にいたくない。あなたは変わった」と涙ながらに病院を出て行ってしまいました。
その後も今の解放された自分は幸せだと信じ込んでいたオリバーに対し、ショーンが話した自分が感じる日々の小さな幸せが深かった。
話しているうちに首を振ったオリバーの筋肉の異変に気が付いたパク先生。
検査を重ねた結果、ウイルス感染したことによって免疫がガン細胞を認識し、腫瘍が縮小したとで手術で切除可能という奇跡が起こったのです。彼に帰れる家はあるのか……。
グラスマン先生は手術を成功させてくれて、キャロラインはすっかり回復。
アリエルに促されて娘にも「全部あなたのおかげ。ありがとう、命の恩人よ」と感謝を伝えました。
レズニックからしてみれば、初めて母親に認められた瞬間で感動的だったのに、「勤勉さが役に立ったわね」と、創造力は無い代わりに勤勉だとやや馬鹿にしていた時と同じ言葉を使う皮肉よ……。全面和解とはいかないか。
パレードについてずっと同僚と相談している彼氏は嫌でしょうが、ショーンは純粋にカーリーの快感を望んでいるのです。
リム先生まで話しに乗ってきて、セックスを冷凍ピザの解凍や温めに見立てるちょっと分かりづらい喩えでアドバイスしてくれます。
どんな種類のパレードにしたいか女性陣から聞かれて、「カーリーには最高のパレードを見せたい」と宣言したショーンに対し、「オペ中のあの集中力よ。あなたは粘り強いし目の前のことに全神経を注げる、すごい強みよ。彼女を連れて帰ってパレードのルートをたどってバンド演奏が始まったらさらに3%進む」と抽象的かつ具体的にアドバイスするリム先生が大人の女性過ぎる(笑)
聞いていたクレアとレズニックにも、ショーンのあの集中力がセックス中に発揮されたらすごいことになりそうだと想像させてしまいました(笑)
さっそく実践に移したショーンは最高のパレードを無事に見せてあげられたようです。
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