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シャッター アイランド [DVD]

シャッターアイランド

 

あらすじ

 精神を病んだ犯罪者だけを収容し、四方八方を海に囲まれた「閉ざされた島(シャッター アイランド)」から一人の女が姿を消した。島全体に漂う不穏な空気、何かを隠した怪し気な職員たち、解けば解くほど深まる謎……。事件の捜査に訪れた連邦保安官テディがたどり着く驚愕の事実とは!?

 

タバレストーリー

『何度見ても面白い』以上に『繰り返し見るのが面白い』作品なので、二回目以降の鑑賞を前提とした解説や解釈などの自分用メモを残しておきます。

 

舞台は1954年。アメリカボストン沖合の孤島<シャッターアイランド>。ここには凶悪かつ治療不可能な犯罪者が収容される精神病院、アッシュクリフ病院がある。この病院から女囚人レイチェル・ソランドーが脱走したとの報せを受け、連邦保安官のテディと相棒チャックは捜査のために島へと上陸する。島の唯一の出入り口である桟橋で、副警備隊長のマクフィアソンに出迎えられるが、そこは厳重警戒がなされており、警備部隊のムードも穏やかではない。島内のアッシュクリフ病院まで車で案内されるが、滞在中の規則として、危険な患者が収容されるC棟に入るにはマクフィアソンとコーリー院長の許可書に加えて立ち合いが必要とされること、銃を携帯して施設内には入れないことを告げられる。しぶしぶ銃を預けて病院内へと足を踏み入れる二人。

コーリー院長からレイチェルについて事情を聞く。ノルマンディー上陸作戦で夫を亡くした彼女は、我が子三人を家の裏の湖で溺死させ、二年前に施設に入ってからもアッシュクリフを自宅だと思い込んでおり、子供が生きているという妄想に囚われているらしい。

彼女は前日の午後10時~0じの間に失踪し、島中を捜索しても見当たらず、どのようにして外から施錠された部屋から脱出したのかも不明とのこと。その部屋を確認している最中にテディは床板が一部外れることに気付く。そこから出てきたのは“THE LAW OF 4 WHO IS 67?”「4の法則 67は誰?」とレイチェルの筆跡で書かれた一枚の小さなメモだった。

捜査のため、職員のデータを見たいというテディに対し、「考えておこう」と曖昧な態度を取るコーリー院長。

テディの要望で職員の事情聴取が始まるも、職員達はテディに対して不審気で小馬鹿にしたような態度を見せる。さらにレイチェルの主治医だったシーアン医師は、担当患者が脱走して非常警戒事態にも関わらず、午前中のフェリーで休暇に出てしまったという。

コーリー院長の煌びやかな自宅に招かれたテディとチャック。そこにはナーリング医師も同席しており、彼の発音からナーリングがドイツ人であると見抜くテディ。シーアン医師と職員の個人情報を求めるがまたしても断られる。激昂したテディは捜査は打ち切りにし、FBIに報告書を提出すると怒鳴りつけてその場を後にする。

 

用意された宿舎で眠りにつくテディは夢を見る。アパートの一室で妻ドロレスから酒瓶を片手に飲酒を責められるテディ。「君は本物?」と問いかけると、ドロレスの手から酒瓶は消えており「いいえ」と返される。ドロレスはレイチェルはここに居る、と話す。「彼もここにいる レディスよ」と訴えるドロレス。抱きしめた彼女は水浸しで腹部から血を流している。辺りには灰が舞い、最後には彼女自身が灰となって消えてしまう。

 

翌朝目覚めると、嵐の影響でフェリーは出ないと告げられる。

コーリー院長にレイチェルが参加していたグループ療法の患者に話を聞きたいと頼むテディ。そこで院長から最近の精神医学の現状は、前頭葉切裁術、つまりロボトミー手術を始めとする外科処置を支持する保守派と、薬での治療を支持する改革派の戦争だと聞かされる。

複数人の患者を聴取するが、院長や看護師と同じ事を答え、レディスという患者について尋ねると明らかに動揺を見せる患者たちを不審に思うテディ。

相棒のチャックに患者たちに尋ねていた「レディス」という男は何者なのか説明を求められたテディ。レディスとは、テディ夫妻が暮らしていたアパートの修理人で妻の死の原因となった放火の犯人だった。レディスがアッシュクリフに収監されたことを知り、復讐を果たすために今回の任務を願い出たテディだが、彼は見当たらず、C棟に収監されていると確信しているよう。

レイチェルやレディスがもし既に死んでいれば人知れず処理されている可能性が高いと考え墓場を調べに行くテディとチャック。そこでテディは、この島ではマインドコントロールが行われており、患者たちまでもが皆放火魔レディスについて聞くと口を閉ざすのは精神を操られているからだと推察する。彼がこの推察に至ったのは、ジョージ・ノイスという元アッシュクリフ病院のC棟に収容されていた犯罪者と面会し、シャッターアイランドで人体実験が行われていることを聞いたからだと言う。正義の為、その証拠を掴んで暴露するという目的が彼にはあった。

そこでチャックが聞く。「ここのことを調べていたらたまたま保安官が呼ばれたのか?そうじゃない世の中そううまくは運ばない」この島に潜入できたのは偶然でもラッキーでもなく、人体実験の事を嗅ぎまわっていたテディを嵌めるために黒幕の政府が偽装したのだと。ようやく自分がハメられたことに気付いたテディだが、嵐の中迎えに来た副警備隊長に連れられて病院内へと戻る事になる。

嵐でびしょ濡れになった二人に用意されたのは職員用の看護服だった。着替えを済ませた二人が院長のもとへ向かうとそこでは嵐の影響で電力が途切れた場合に備えた会議が行われていた。話を聞くとC棟には24人の患者が、A棟B棟には合わせて42人の患者が、つまりアッシュクリフ病院全体で収容されている患者は66人居るという。テディはこれを聞き、レイチェルの残した「67番目は誰?」という暗号に繋がると指摘するが、医師たちは彼の話を聞こうとしない。さらに、コーリー院長からレイチェルが戻ったと聞かされる。無事に戻ったというレイチェルは傷一つなく明らかに不審である。テディは彼女の妄想に合わせて会話を試みる。レイチェルは戦死した夫ジョンとテディを混同したかと思えば「あなたは誰!」と叫びだし、かなり精神錯乱に陥っている様子。

嵐はひどくなる一方なので、コーリー院長から地下室に避難しておくように勧められる。稲妻の光に目が眩み具合の悪そうなテディに対し、光に過敏なのが偏頭痛の原因かもしれないと言われ得体の知れない薬を出される。具合の悪いテディは地下の簡易ベッドに連れてこられ、そこで見た鋭い目つきの警備隊長を「あいつは絶対元軍人だ」と言い眠りに就く。

夢の中でテディは、戦時中のドイツを歩く。道には無数の死体が放置されており、厳しい寒さの中で雪にまみれて凍ってしまっている。積み重なった死体の中に母親と娘であろう親子の死体があった。通り過ぎたテディがもう一度その親子に目をやると、母親らしき死体の顔が病院で出会ったレイチェルのものに変わり、見開かれた目と視線が合う。次の瞬間、娘の死体も目を開き起き上がる。“私を助けもせず…私たちを死なせたのよ”と囁かれたテディは次の瞬間、暖炉の火が燃え盛るコーリー院長の自宅に来ていた。暖炉の側の椅子に座っているのは探し続けていた顔に傷を持つ男、放火魔アンドリュー・レディス。彼はテディを友達と呼び、マッチでテディの咥えた煙草に火をつける。さらに酒を勧めてくるレディスだったが、次の瞬間レディスはチャックに変わっている。突然聞こえた女性の悲鳴に視線を外すと、レディスもチャックも消えており、そこに立っているのはテディ一人だった。視線の先には血塗れのレイチェルが立っていて「手を貸して」と求める。彼女の足元には血塗れの三人の子供達が転がっていた。涙を流しながら一人の少女を抱き上げるテディに、少女が「私死んだの?」と問う。「許してくれ」と答えるテディに「なぜ助けなかったの?」と少女。「助けたかっただがあそこに行った時には手遅れだった」場面は湖に変わり、レイチェルが見守る中、二人の少年の死体が浮かぶ湖へと少女を沈めるテディ。沈みゆく少女がテディに何かを訴えているがそこで目が覚める。外は依然、嵐のまま。手帳を取り出し、“THE LAW OF 4 WHO IS 67?”と書かれたページを確認した瞬間、地下室に一人の女性が入ってきた。その女性は亡くなったはずの妻ドロレス。「ビショ濡れだよベイビー」と呼びかけるが、ドロレスは「レディスは生きてここにいる あいつを捜し出して殺すのよテディ」と訴える。

そして再び目覚めるテディ。妻ドロレスの幻影もまた夢の中での出来事だった。

目が覚めると、発電室が浸水し、停電の影響で患者が脱走している非常事態になっていた。この混乱に乗じて、レディスを探しに最も凶暴な囚人が収監されているというC棟へと侵入するテディとチャック。看護服を着ていることもあり、すんなりC棟への侵入に成功する二人だったが、突然現れた上半身裸のビリングスという患者に驚かされ、逃げられる。ビリングスを追うも、チャックは二人を見失ってしまう。隠れていたビリングスに襲われたテディ。「俺はここを出たくねぇ出てくもんかいろいろ聞いてるんだシャバで何が起こってるか…太平洋での水爆実験 普通の爆弾は外に向けて爆発する水爆は中に爆発するんだものすごいパワーの爆発を起こす」と叫ぶビリングスを押しのけ首を絞めるテディ。駆けつけたチャックと警備員に制止され、ビリングスを医務室へと運ぶ間一人取り残され、更に奥へと進む。どこからか「レディス…」と囁く声が聞こえる。テディはマッチで火をつけ暗闇の独房に目を凝らす。独房には居るはずのないジョージ・ノイスの姿が。病院に連れ戻されるくらいなら死刑を望むといって終身刑で服役していたはずのノイスが収監されていた。テディが話したせいで連れ戻されたんだと責め、灯台で行われている人体実験を恐れるノイス。病院側の陰謀にハメられている事や相棒のチャックすらも疑わしいと警告し、レディスが灯台に居る事を示唆する。

チャックと合流し、院長が患者に暴行を働いた職員を探し回っていると聞かされ、C棟から逃げる二人。レディスの受入票を見つけたというチャックを置き去りにし、一人灯台を目指すテディ。なかなか灯台に辿りつけないテディだったが、崖の上で火のついた煙草を発見する。崖の下を見やるとそこには相棒チャックが倒れていた。急いで崖を降りるがそこに居たはずのチャックは居なくなっており、崖の真ん中にできた洞窟から漏れる光を目指してまた崖を登るテディ。

洞窟の中には、一人の怯えた女性が身を潜めていた。テディはこの女性こそが本物のレイチェル・ソランドーだと確信し、彼女に話を聞く。子供はおらず結婚すらしていないと話す彼女は、患者になる前は医師としてアッシュクリフで働いていたという。

「“病気”と思われたら何をしてもそのせいにされる」

彼女は、病院が組織ぐるみで行っていたロボトミー手術という治療法を利用した、残酷で非人道的な人体実験ともいえる人造兵器の開発がこの島の灯台で行われている事に気が付き、逃亡を謀っていた。

妻を亡くしたトラウマを持つテディに「過去のトラウマが正気を失う要因にされる」と教え、「ヘンな夢を見るとか眠れないとか頭痛とか?」とテディの偏頭痛を言い当て、アスピリンや病院の食べ物やコーヒー、煙草には精神治療薬の成分が含まれていて危険だと警告する。

再び崖を登ったテディは警備隊長の運転するジープで病院へと送られる。

病院では何やら会議が行われていたようで、会議室から出てきた職員の中には患者であるピーターやカーンズも混じっていた。昨日C棟に侵入者があり、凶暴な患者を簡単に始末し、ノイスという患者とも話したらしいと院長から聞かされるテディ。周囲から警戒の目を向けられた事もあり、ノイスの幻覚症を確認すると、二週間前にも彼の言葉に怒った患者にメタメタに殴られたという。煙草を勧められるも断るテディ。レイチェルは無事だったので帰るか聞かれ、自分達の役目は済んだのでフェリーで帰ることを告げる。相棒のチャックがどこに居るか問うと「君は一人で来たんだよ」と告げる。相棒の事を聞かれて、正気を疑われる事を恐れたテディは「相棒って?」ととぼけて見せた。

シャワーを浴び、病院から逃げ出そうとするが、ナーリング医師と出くわしてしまう。フェリー乗り場は逆だと言われ引き返そうとするがナーリング医師の手に注射器が握られているのを見つけたテディはそれを取り上げ彼に詰め寄る。「鎮情剤だよ念のためだ」と言い、トラウマについて話し出したナーリング医師に注射器を突き立て逃げ出すテディ。チャックは死んだことにされ灯台で実験台にされてしまうのだろう。相棒を見捨てられるはずもなく、院長の車を爆発させ、その隙に灯台を目指す。

辿り着いた灯台の中の螺旋階段を上り部屋を確認していくがどこも何一つない空っぽの空き部屋だった。頂上まで上り、最後の扉を開くとそこにはコーリー院長がデスクに座って彼を待ち構えていた。辺りを警戒するテディに対し「その銃は空っぽだよ座って」と促すコーリー院長。

困惑するテディに対しコーリー院長は全てを説明し始める。

手の震えは薬の副作用ではなく、クロルプロマジンという薬の禁断症状からくるもので、患者として二年前からアッシュクリフに居るというのだ。「4の法則」とはアナグラムを用いて作られた名前、「67番目の患者」はアンドリュー・レディス、テディと名乗る君自身だ、と。職務でこの島に来たテディは島で陰謀を知る、そんな話を二年間聞かされ暗記してしまったよと語るコーリー院長。暴力的であり、元保安官として訓練もされてきた危険な存在であるレディス。彼が一番認めたくなかった「レディス」という名で呼んだノイスを殺しかけたことをきっかけに、処置を下すべきと判断した警備隊長と理事たち。今回正気に戻すことが出来なければ他人を傷つけぬよう最終手段としてロボトミー手術を施されるのだ。

そんな話を容易く信じられるはずもないテディだったが、そこに消えた相棒のチャックが入ってきて、監視役として付き添っていた主治医のシーアンだと名乗る。

真実を思い出すようレディスの過去を話し出すシーアン。「ドロレスは鬱病で自殺願望があった 君は家に戻らず酒におぼれた アパートに放火したのは彼女だ それで湖畔に越した」シーアンの言葉に激昂するテディに三人の子供の遺体写真を見せ、彼が見る悪夢の内容まで言い当てるコーリー院長。娘レイチェルの写真を見て、全てを思い出したレディス。連邦保安官時代、捜査を終えて自宅に戻ったレディスは早速酒を取り出し、ドロレスに話しかける。家に居るはずのドロレスから返事はなく、裏庭でびしょ濡れになった妻を見つける。様子のおかしい彼女と、見当たらない子供達に嫌な予感がしたレディスだったが、その予感は的中する。湖に浮かぶ我が子の変わり果てた姿を見つけ、庭に並べ寝かすレディス。ドロレスの言動は常軌を逸しており、彼女の精神状態の異常さがよく分かる。残った理性で「私を楽にして」と涙ながらに訴えた妻の腹部を撃ち抜き崩れ落ちる。

パニックを起こし倒れてしまったテディだったが、次のシーンでは娘であるレイチェルの名を叫びながらアンドリュー・レディスとして目覚める。子供達を妻の手で殺され、その妻を殺した自分。テディ・ダニエルズもレイチェル・ソランドーも架空の存在であり、自殺未遂を起こした妻の助けを求める声に耳をふさいだ自分を許せず、妻の犯した罪は自分のせいだと責め、創作した物語の中へ逃げ込んだ事を認める。

コーリー院長によれば、レディスは9か月前にも一度回復し、レディスとしての自分を取り戻していたがまたテディに逆戻りしていたよう。自分を見捨てなかった医師に感謝を述べ、現実を受け入れる覚悟を見せるレディスだったが、次のシーンでまたシーアン医師のことをチャックと呼び、テディに戻ってしまったレディスは職員達に連れられ灯台に向かうのだった。

シャッター アイランド

解説

連邦保安官が捜査に踏み込んだ孤島の中に佇む凶悪犯を収監するための精神病院。この設定だけで十分に怪しさを感じさせる病院内では、医師も患者もどこか不自然でおかしい。主人公テディはナチス時代に収容所解放を経験したアメリカ人。ドイツ人医師が国籍を隠しアメリカ人を装いながらテディに接した事も手伝い、灯台で行われているという恐ろしい人体実験が現実味を帯びてくる。

病院の実情を探り調査していたことを嗅ぎ付けた病院側は患者の脱走を装い、この島内に保安官を呼び寄せたのだった。捜査に来た保安官は不都合な存在であり、薬漬けにすることで精神異常をでっちあげ島に幽閉してしまおうと目論む病院側の闇が見え隠れする。

精神を病んだ者の言葉は誰も信じず、精神科医に異常を診断されるとどんなに足掻こうが正論を唱えようが一つの病状として処理されてしまうのだ。

劇中にもあった通りの陰謀説をミスリードさせながら、実際にはテディ自身が精神病を患った収容患者であり、一連の保安官としての捜査は医師による「実験」で、テディが繰り返し訴えていた妄想を再現したロールプレイングだった。

妄想を現実にすれば現実との矛盾に直面して正気に戻らざるを得ないだろう、という新たな試みの治療だったのだ。

 

「彼女は現実に目覚めないんですか?こういう施設にいることをいつかは気付くはずだ」と問うテディに対してコーリー院長が「人間は思い込みを正せないのだ」と答える場面があったが、これはまさにテディになりきって虚構の世界で生活しているレディスにそっくり当てはまる。

 

映画の中でたびたび出てくる火と水のイメージはそれぞれ妄想と現実の境目のヒントだと言える。

妻を放火で殺されたと妄想するレディスから分かるように、火のイメージは虚構の世界に繋がる。C棟でジョージ・ノイスと話した時にマッチで火を付けた後のやり取り、洞窟で出会った女性と焚き火の側で会話するシーン、火が側にある事がテディ目線の幻想だと考えながら見ると分かりやすい。院長の車を爆破させたシーンでも炎の中ドロレスと少女の幻影を見ている。

一方、子供達を溺死させられた事実から、水のイメージは現実により近い。ミセスカーンズの聴取の際にコップごと水が消えているシーンがあるが、本来現実にあるはずの水が消えている、つまりテディの妄想が混じっている、と読み取れる。

 

 

別の視点で見ると、テディは本当に連邦保安官で、病院側が得体の知れない人体実験の被験者を集めるために島に入り込んだ一人の保安官を島ぐるみで妄想癖のある精神病患者に仕立て上げ信じ込ませたという見方もできる。

ただ、この見方をすると、レディス自身が実際に経験したトラウマが絡みついているからこその錯乱なわけであり、植え付けられた設定だけで正常な精神状態を持っていたテディがここまですんなり洗脳されてしまうのかという疑問が残るのだ。

 

シャッター アイランド

登場人物

 

テディ・ダニエルズ Edward "Teddy" Daniels

  シャッターアイランドで脱走した女囚人の捜査で派遣された連邦保安官

放火魔レディスによって妻を火事で殺された。

アンドリュー・レディス Andrew Leaddis

 ①テディが生み出した架空の存在。妄想の中の放火魔レディス。

 ②テディを生み出した本来の人格。

頭脳明晰な元連邦保安官。保安官の職に就く前には'45のダッハウ強制収容所の解放に連合軍側として参加し、多くの人々の命を奪った過去を持つ。我が子を溺死させたうつ病の妻を銃殺した辛い過去からの逃避で、テディという人格を生み出し妄想の中の世界でテディとして生きる。妻ドロレスが起こした火事を、架空の放火魔レディスによるもので、妻は放火魔のレディスに殺されたというストーリーを作り上げる。

 

チャック・オール Chuck Aule

 テディの新しい相棒の連邦保安官

シーアン医師

アッシュクリフ病院の医師。 チャックの正体であり、レディスの担当医。

 

ジョン・コーリー院長 John Cawley

アッシュクリフ病院の院長。

非人道的なロボトミー手術に疑念を抱いており、保守派でも革新派でもない進歩派と自称する。今回レディスのロールプレイ治療を実験的に行っていた責任者。

  

ジェレマイアー・ナーリング医師 Jeremiah Naehring

アッシュクリフ病院の医師。ロボトミー手術推進の保守派であり、今回の実験的治療には否定的。

 

ドロレス・シャナル Dolores Chanal

レディスの妻。鬱病を患いアパートへの放火によって自殺を謀るも失敗に終わり、引っ越した先のバークシャーで、我が子三人を家の裏にある湖に沈めて溺死させた。かろうじて残っていた理性で、夫のレディスに自分を楽にしてくれと頼み腹部を撃たれ銃殺される。

 

レイチェル・ソランドー Rachel Solando

  レディスが妄想の中で創り上げた架空の人物。

三人の子供を溺死させ、アッシュクリフに二年間収容されていたが失踪する。

エセル・バートン

洞窟の中に隠れていた女性。本物のレイチェルで人体実験に反対し、病院から逃亡を謀った女医だと言っていたが、そもそもレイチェル自体がテディの妄想の中の人物なので、この女性も実在していないと思われる。

 

ジョージ・ノイス George Noyce

以前シャッターアイランドに収監されており、テディの妄想の中で情報をもたらす男。

実際にはC棟に収監されている患者で、全身に傷を負っているが、これは2週間前にテディになりきっているレディスに対し、本名で呼びかけたことで怒りを買い、凶暴なレディスによって半殺しにされた時のもの。

 

警備隊長 Warden

ロボトミー手術推進の保守派であり、今回の実験的治療には否定的。

 

マクフィアソン副警備隊長 Deputy Warden McPherson

連邦保安官であるテディとチャックを案内する。

 

看護師マリノ Nurse Marino

ロールプレイ治療の一環として、失踪後戻ってきたレイチェル役を演じていた女性。

 

シャッター アイランド

伏線回収

  ⇒単なる船酔いではなく、子供を溺死させられたことによる水へのトラウマ?

  • 上着のポケットに入れておいたはずの 煙草がない

  ⇒そもそも収容患者なので嗜好品を含む火気類は持たせていないはず

  • 孤島の病院にしては警備の数が多く厳重警戒過ぎる

  ⇒凶暴な患者レディスに対しての警戒

  • 初めて来たはずの病院で柵に電気が流れていることを知っていたテディ

  ⇒患者として収容されている施設なので当然知っていた

  • 銃を預ける際、もたつくチャック

  ⇒本来医師であるシーアンは銃の扱いに不慣れ。

  • 入ってきたテディに対して手を振ったり親密な素振りを見せる患者たち

  ⇒患者として収容されており、顔見知りだから。

  • 凶悪犯にも安らぎは必要なのかと問うテディに薄く苦笑いするチャック

  ⇒テディであるレディスこそが凶悪犯として収容されているという皮肉から。

  • 院長に失踪したレイチェルの話を聞いている途中で頭痛を起こすテディ

  ⇒実際にレディスの妻ドロレスや子供達に起こった悲劇の話をされた事が刺激となり、過去がフラッシュバックしたため。

  • 相棒の体調を必要以上に心配するチャック

  ⇒テディであるレディスの担当医シーアンなので彼の体調を気にかけている。

  • 「4の法則 67は誰?」というメモを見つけた際、驚くほどアッサリ分からないと言いながら、意味があるはずというコーリー

  ⇒レディスの妄想を元に仕込んでいた暗号だから

  • 非常事態でありながら危機感が全くなく、職員のデータを出し渋ったりと捜査に非協力的な姿勢
  • 全くやる気の見られない捜索隊

  ⇒レディスの妄想に付き合っているだけであり、行方不明の女囚人など存在しないから。

  • グレンに話を聞くテディの動きと共に職員達の動きが不自然になる

  ⇒レディスの凶暴性を知っている職員達の緊張感。

  • コーリーの自宅で流れていた音楽がマーラーだと分かったテディ

  ⇒過去にダッハウ収容所解放の場に連合軍兵士として参加していたレディスが踏み込んだナチス司令官の部屋でかかっていたレコードもマーラーだったため。

  • 初対面のテディに対して高圧的で暴力的と決めつけるナーリング医師

  ⇒ロボトミー肯定派で、凶暴で危険な患者であるレディスへの今回のロールプレイ治療は無駄なものだと思っているため。

  • 酒を飲まないテディに対して「意外だ」と言ったナーリング医師
         ⇒過去にアルコール依存症を患っていたレディスの背景を知っているから。
  • ナーリング医師に個人情報提示を断られ激昂するテディに引き気味のチャック

  ⇒レディスの暴力的な面を知っており、彼の凶暴性が暴走すればロールプレイ治療も中断せざるを得なくなるため。

  • 捜査終了を告げたテディに対し、遠まわしに続行を促すチャック

  ⇒レディスへのロボトミー手術施術を左右する最後のチャンスであり、一度限りの大掛かりな治療が不完全燃焼のまま終わってしまうことを避けたかった。

  • 火事で死んだドロレスがテディの夢の中で水浸しで腹部から血を流しているシーン

  ⇒妻ドロレスの実際の死因は、子供達を湖に沈めずぶ濡れになっていた彼女をレディス自身が射殺したから。火事で亡くなったというのはレディスがテディに植え付けた架空の死因。

  • 夢の中のドロレスが言ったキーワード「彼女はここに居る」「私はいないそれを受け入れて」「彼も レディスよ」

  ⇒これに対しテディはレイチェルが島内に居て、レディスという妻を殺した放火魔もアッシュクリフに居ると解釈したい気持ちがあるが、実際には自分達の子供を溺死させた妻の罪を被せたレイチェルという架空の存在はドロレス自身なので、ここに居て、テディを装っているレディスもまた自分自身なのでその場に居るという意味に繋がる。これは彼の夢の中の潜在的な記憶なので、自分自身がドロレスの姿を使って訴えているが、現実から逃避するために生まれたテディという存在は、目を背けたい事実を否定し無理矢理な解釈をしていると言える。

  • レイチェルの治療法を聞かれた際、凶暴性を抑える薬を処方して隔離したところで自分の行為を認めようとしなかったと過去形で話すコーリー院長

  ⇒過去形で話したことをテディに指摘され、嵐の現状を見てこれでは死んでいると誤魔化したが、これはレディスに行った投薬治療が上手く行かなかったことを暗に示していたため。

  • 患者であるピーター・ブリーンに聴取をした際、子殺しを罵るピーターに対し、鉛筆を擦り付ける動作を見せるテディと様子のおかしいテディを見守るチャック

  ⇒自分の妻であるドロレスが行った我が子殺しの罪を責められ、ひどく侮辱されているのを黙らせたかった潜在的な意識の中のレディスが行動したため。レディスは収容患者で、ピーターの事も知っていたので彼の嫌がる動作を覚えていた。チャックは医師としてレディスが怒りで暴走しないかを刺激しないよう注意深く監視していた。

  • ピーターの次にカーンズという女性が聴取されるが、その直前に緊張した面持ちのナースと用意された注射器が映るシーン

  ⇒カーンズという女性患者のために用意されたものではなく、直前のピーターへの聴取の際に激昂したテディを見て、彼の凶暴性が止められなくなったいざという時の際に用意されたものだと思われる。

  • 夫殺しについて語る時は饒舌だったカーンズが、レイチェルの話題を振られると言葉に詰まり、院長から聞いた話とそっくり同じ話をしシーアン医師の事を聞かれた際には一層緊張感を増し、不自然に彼を褒める

  ⇒実際にあった身の上話と、病院側から指示されたレディスの妄想の設定を思い出しながら話している違い。シーアン医師本人がチャックとして目の前に同席していたから。

  • チャックが水を汲みに行った隙に、テディのメモ帳を奪い「逃げて」と警告を伝えたカーンズ

  ⇒その前後でカーンズが持っていたはずのグラスが映っていないことからテディの妄想と現実が入り混じった光景だと分かる。

  • 墓場でチャックがテディにカーンズが何を書いたのか聞く、放火魔レディスを自分なら二度殺すねと発言する場面

  ⇒“RUN”と書かれたシーンはテディの妄想だった可能性が高いことと、シーアン医師の言動だとするとテディの凶暴性を引き出すような発言は避けたいはず、そして同じタイミングで降伏してきた大勢のナチス兵を惨殺する過去のトラウマシーンの回想が流れていることから、一連の出来事はテディの妄想の中での出来事や会話だったのではないか。辛い過去を抑圧するため、トラウマとなった出来事を想起する時には妄想が入り混じり逃避が強くなる傾向があるのでは。

  • ジョージ・ノティスという犯罪者から聞いた話と政府が黒幕だという警告

  ⇒人体実験がされていると知っていたとすると、コーリー院長に保守派と革新派の話を聞いた際出てきたロボトミーに対して何らかの反応があったはずで、あまりにも唐突過ぎる。政府にハメられたんだというのが医師であるシーアンの発言だとすると意味が分からない。よって全てテディの妄想の中の会話。もしくは、繰り返し話していた妄想の中のシナリオ通りになるようテディに合わせて振る舞ったか。

  • ハメられたと分かり「保安官の中でなぜオレが?」と言うテディ

  ⇒脱走事件を知って自分から捜査に志願したと言っていたテディ。そもそもの設定が架空のものなので矛盾が生じている。

  • 職員から着替えを受け取った際にわざわざ煙草が支給される違和感

    ⇒煙草の中にはレディスが患者として投与されていた薬の成分が入っていたと思われる。二箱ともチャックに渡されたのも用法・用量の観点から担当医であるシーアンに預けたのではないか。

  • 失踪していたレイチェルが戻った報せは本来真っ先に伝えるはずだが、会話の途中で唐突に知らされる

  ⇒レイチェル失踪事態がシナリオで、テディが暗号に言及した段階で次の段階に移る順序が決まっていた?

  • 失踪から戻ったレイチェルと会話をする際、かなり動揺が見られるテディ

  ⇒深層心理の中にレイチェル=ドロレスという繋がりがあるので、亡き妻ドロレスと重ねて見ている。

  • 会話の中で亡くなった夫とテディを混同するレイチェル

  ⇒一見、精神病で混乱しているだけに見えるが、病院側がテディに対する刺激を狙って妻のドロレスと被るように演技させていた。

  • 次の瞬間「あなたは誰!」と激しく攻め立てるレイチェル

  ⇒本来の人格であるレディスを引き出すために訴えかけさせる演技。

  • レイチェルに詰め寄られ呆然とするテディに何か囁きながら支えるチャック

  ⇒過度な刺激によって追い詰められたレディスを主治医として制御している。

  • 光を異常に眩しがるテディと、テディの症状を瞬時に言い当て薬を飲ませようとするコーリー院長

  ⇒レディスとして日常的に投与されていた処方薬の禁断症状が出ている。

  • 夢で話したレディスは、テディが話した放火魔レディスの容姿そのままで、テディを知っていたかのように話しかける

  ⇒夢の中で非現実的かつ暖炉が側にあることとマッチの火からテディの妄想の中の放火魔レディスが具現化した存在。

  • 停電した状況でC棟への侵入を促すチャック

  ⇒レディスの妄想を踏襲するためにはC棟に収監されているという設定の放火魔レディスと接触させる必要があった。

  • ビリングスに襲われている場面を見ていたチャックが、二人の元へ駆けつけた時「やめろ!テディ!何てことを…」と相棒を襲った患者の心配をする

  ⇒レディスという患者の凶暴性を知っていたから。

  • 「ここに戻さないと言ったろ?約束したはずだ 嘘をついたな」「レディス?」「笑わせるな」「その声…」「この声を忘れたか?あんなに話をしたのに?嘘をつきやがって」「顔を見せろ」「連れ戻された二度と出られないマッチが消えるぜ」「お前の顔を見せろ!」「また嘘をつく気か?真実のために?」「そう真実を暴く」「あんたとレディス それが核心さ 俺は脇役 ただの糸口」「ジョージ・ノイス?あり得ない君がここに居るなんて」「よく見な」「誰がやった?」「お前さ」「バカな」「お前がしゃべったから連れ戻された」「刑務所からまたここへ?全部調べて君を助け出す」「一度は出られても二度出るのはムリだ」「なぜ連れ戻された?」「奴らはお見通しなんだよ!お前の計画のすべてをね お前のために仕組まれたゲームだ 真実を暴く?お前は迷路に放り込まれたネズミさ」「それは違うよジョージ それは違う」「そう思うか?ここに来て独りっきりの時が?」「相棒と一緒だった」「前に組んだやつか?」「あいつは…連邦保安官だ」「組んだのは初めてだろ?」「俺だって見る目はあるあいつは信用できる」「奴らの勝ちだな」「奴らは俺を灯台に連れてって脳を切り開く それもこれもお前のせいだ!」「ジョージ君を助け出す灯台には行かせない」「真実を暴きレディスを殺す?ムリだねどっちか選ばなきゃ」「俺は誰も殺さない」「嘘つけ!」「レディスは殺さないよ誓う!」「彼女は死んだ彼女は…忘れちまえ忘れるんだ言う通りにしろ忘れろ!彼女はお前をおかしくしてる彼女に殺されるぞ殺される真実を知りたきゃ彼女に構うな忘れろ!」「そんなことはムリだ!」「じゃ島を出られない」

  ⇒長くて分かりにくいが、たびたびマッチを擦って火のある状況になっていることからもテディの妄想が入っていることが分かる。ただし全てが妄想の中の会話ではなく、本来のノイスとレディスの会話にテディが自分の妄想に都合が良くなるようなやり取りが追加されているように見える。

レディスに半殺しにされたことで彼を恐れるノイスは彼と同じ棟に居る事を拒んでいた。現実の出来事を恐れ、自分に嘘をつき妄想の中で生活していたレディスを知っていた。テディとレディスが同一人物であることがキーで、自分の存在は重要ではない。お前の計画のすべて、つまり妄想のシナリオを病院側は熟知しており、その妄想を再現したロールプレイ治療を施されている。チャックは相棒ではなくシーアン医師であることももちろん知っている。現実に目を向ければテディ=レディスなのでレディスを殺すことは不可能である。亡き妻ドロレスに対する無念の気持ちが妄想癖の原因になっているので、彼女の行いや死を乗り越えなければ正気に戻れない。

  • オープニングの船上シーンでも同じ会話があったが、チャックの出身地をポートランドと間違い、シアトルだと言い直されるやりとり

  ⇒真意は不明だが、チャックを疑ったテディがこのやり取りをした後、単独行動を決めたことから「シアトル」という答えはテディにとっては不正解のカマかけだった?

  • 自分で着いてくるのを拒んだチャックに話しかけ、彼が居ないことに気付き焦るテディ

  ⇒精神的に不安定な病状。

  • 崖下に見つけたチャックの遺体が消えている

  ⇒そもそも遺体を見つける直前に煙のあがる煙草を見つけていることや、あの断崖絶壁を素手で昇り降りするのは現実的ではないので全てがテディの妄想。

  • 洞窟で出会ったレイチェルと名乗る女性

  ⇒焚き火があったことや、現実的に考えてこの女性が島の中を転々とし一人で生きているとは考えられない。そもそもドロレスの罪を擦り付けるために作ったレイチェルの存在そのものが妄想だったことや、娘の名前もレイチェルだったことを考えると本物のレイチェルが実在しているとは考えにくい。

また、先ほどまで薄明るかった外の景色だが、洞窟から見える空模様はかなり暗くなっているようにも見える。

  • 「アミタールとアヘンを使った幻覚剤」と聞いて即座に「精神治療薬だね」と答えるテディ

  ⇒保安官にしてはやけに詳し過ぎる。自分が患者として投薬されている経験があるから。

  • テディに警告を唱えるレイチェル

  ⇒幻覚に続き、分裂病特有の被害妄想からきた設定。

  • やたらと「暴力」について語り、「院長は君を無害と思ってるが私は違う 君の事は知ってるさ」と話す警備隊長

  ⇒レディスの凶暴性を知っており、院長が推進する今回のロールプレイ治療に否定的な保守派の人間だから。

  • 患者までもが会議に参加していた様子

  ⇒一部の患者も参加しているロールプレイ治療中にレディスがビリングスという患者に危害を加えたためか。

  • 「ここでの価値ある試みはなかなか理解されない 人はすぐ簡単な解決法に飛びつくからね理解されなくとも私はあきらめずに闘う」

  ⇒直前にレイチェルから聞いた人体実験による人間兵器開発をミスリードさせているが、本来はロボトミー手術肯定の保守派に反対される中でより人道的なロールプレイ治療を推し進めようとする院長の本音。

  • チャックの事を聞かれて「相棒って?」ととぼけるテディを指さし笑うカーンズ

  ⇒テディが予想通りの反応を返したため。

  • フェリーに乗って島を出るように言うドロレス・佇む一人の少女。

  ⇒テディ目線でしか存在しないドロレスの幻影。マッチもある。車の爆破自体が彼の妄想の中の出来事で、爆破に気付き駆けつけようとする警備隊達は、ナーリング医師に注射を打ち行方をくらませていたレディスの姿を発見しただけかもしれない。

ただし、その後院長自身が「愛車が木っ端微塵だよ」と発言しているので、彼が灯台に辿り着くまでの妄想として車を爆破させるシナリオが繰り返されているから、とするのは深読みし過ぎか。

  • 灯台に辿り着いたテディに「ビショ濡れだよベイビー」と言うコーリー院長

  ⇒レディスがかつてドロレスに対して言ったセリフで彼の記憶を刺激しようとした。

  • 手の震えがどんどん酷くなっていくテディ

  ⇒頭痛と同じく、二年間投与されてきたクロルプロマジンという薬の禁断症状。

  • 灯台で倒れた後、起きると側に居た看護師が失踪して戻ってきたレイチェルと同じ人物

  ⇒病院側が用意した妄想のレイチェル役を演じていたのはナースだった。 

 

シャッター アイランド

“THE LAW OF 4 WHO IS 67?”

序盤に出てくる暗号めいたメモ書きにあった “THE LAW OF 4 WHO IS 67?”「4の法則 67は誰?」とは。

この「4の法則」というのは4人の名前がアナグラムを使用し、綴りを組み替えられて作られた事を意味しており、ABC棟合わせて66人の患者が収容されているので67番目の患者はテディ(=レディス)自身と読み取れる。

 

“テディ”という愛称で呼ばれているので多少分かりづらいが、アナグラムの詳細は以下の通り。アルファベットで13文字を使った綴り替えが使用されている。

エドワード“テディ”ダニエルズ     
  EDWARD DANIELS
                              
  ANDREW LAEDDIS
 アンドリュー・レディス  
 
 レイチェル・ソランドー
  RACHEL SOLANDO
                      
  DOLORES CHANAL
  ドロレス・シャナル
 

余談だが、本作のタイトルにもアナグラムが使われている。

《SHUTTER ISLAND》を並べ替えるとTRUTHS AND LIES》となり、

「真実」と「嘘」という意味になる。

ここで言う「真実」と「嘘」は、それぞれ「現実」と「妄想」の意味合いを持つ。

現実と妄想が入り混じった世界で生きるテディ。現実を生きるか妄想の世界に逃げるか。何が現実で何が妄想なのか。様々な意味でのTRUTHS AND LIES》がこの作品の中に散りばめられている。

更に、別の並べ替えでは

TRUTHS DENIALS》となり真実」を「拒絶

というダブルミーニングになっている。

 

シャッター アイランド

ラストシーン考察

 

 現実を受け止めたレディスだったが、中庭に座りやってきたシーアン医師に「島を出ようチャック」と囁く。シーアン医師は遠巻きに見守る理事達に首を振り何かを伝える。手術道具のアイスピックを手にした職員がレディスに近づいて来る中でレディスは言う。

「ここにいると考える どっちがマシかな?モンスターのまま生きるか善人として死ぬか」と意味ありげな表情を浮かべ、やってきた職員の元へ自ら向かい連れていかれたレディス。

 

ここではシーアン医師に対し「島を出ようチャック」と呼びかけ、彼がまたテディに戻ってしまった描写があったが、彼は本当にテディという人格に戻ってしまっていたのだろうか?

最後の台詞は、レディスの発言でなければ不自然なのだ。

「モンスターのまま生きるか、善人として死ぬか」

つまり、精神病を抱えた妻殺しの収監人物アンドリュー・レディス本人として生きるのか、放火魔によって妻を殺された連邦保安官という正義の立場に居るテディのままロボトミー手術を受けて廃人となるのか。

完全にテディになりきっていればこのように意味深な台詞を残す思考に至らないのだ。

 

ダッハウ強制収容所で見た悪夢のような光景や、妻が溺死させてしまった子供達、その妻を自身の手で殺めた記憶など、トラウマの数々がそのまま蘇ってしまっている。

別人格になってまで目を背けたかった現実がダイレクトに頭に入り込んでくるというのはどれほどの苦痛なのだろう。

正気を取り戻してしまった今、大き過ぎる苦痛から逃れるためには彼にとって何が必要だったのか?「別人格を創り上げる」こと以上に彼を助けられたのは、もはや「何も感じずに居られる」事しか無かったのだ。

レディスがレディスでありながら、テディとして振舞うことでロボトミー手術を余儀なくされる。ロボトミー手術を受ければ廃人のようになるがそれはまた、傷みすらも感じなくて良い。

本来の自分を取り戻したレディスとして、苦痛と向き合いながら生きていかなければならないことを拒んだ彼に薄々気が付きながらシーアン医師は彼の選択を尊重したように見えた。

 

正解は提示されていないので、洞窟に潜んでいたレイチェルが妄想の中の人物ではなく、実在していたリアルな存在だと仮定すると、このラストのテディのセリフに対する解釈は少し変わってくる。テディはこの島内の怪しい洗脳に自分がハメられている事に気付いており、しかしそれに気付いてしまった時にはもはや手遅れである事を悟っていたのだ。「モンスターのまま生きる」とは、どんどん洗脳されていき本来の自分を見失っていく自分の事を指し、「善人のまま死ぬ」というのは、少しでも自我が保てている今の自分のまま抗い続けた結果、排除されてしまうことを指す。

この場合のレディスとテディの位置づけは全くの逆になるのが興味深い。“レディス”は病院側が用意した架空の設定で、テディが彼自身なのだ。この場合、病院側が用意した洗脳したいレディスを演じていれば生かしてもらうことができる。だが自分を貫き通すため、最後まで本来のテディとしての道を選べば、洗脳は失敗に終わり、病院側にとって都合の悪い自分は消されてしまう。それを分かりながらなお、自身を信じる姿勢を曲げなかった。

正直、洞窟の中のレイチェルに関しての不自然な点がなければこちらの解釈で考察した方がラストシーンはしっくりくるような感じがする。

 

シャッター アイランド

評価(平均点高めの設定です。)

  4.9 /5 点!

 

概要

監督:マーティン・スコセッシ

時間:2時間18分

提供:パラマウント

公開年:2010年

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海外ドラマ≫≫Vikings ヴァイキング 〜海の覇者たち〜 シーズン1 4話ネタバレ感想

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エピソード4『仕組まれた裁判』”Trial”

[あらすじ]

ヴァイキングたちは新たな財宝を求めて、イングランドノーサンブリア王国へ戻る。ラグナルと妻のラゲルサは自分たちの行動には悪い結果も伴うこと、またハラルドソンが自分たちを見張っていることに気づく。

[ネタバレ感想]

ヴァイキングという野蛮で脳筋なイメージとは違ってラグナルはかなり知的戦略を使ってきますね。アセルスタンから仕入れた情報を元にしているのでしょうが、キリスト教の町に対し敢えて奇襲のチャンスを逃してまで翌日の日曜に攻め入ったり、教会の鐘の音を確認してから襲撃に向かったりと他のヴァイキング達は訳が分からないといった表情ですが結果的にその作戦がガッチリハマっています。

武器を持ち込まず日曜礼拝に勤しむ町人達は突然攻め入ってきたヴァイキングに為す術もありません。

神への冒涜の限りを尽くし、財宝をどんどん持ち出していくヴァイキング達。そしてほとんど人気のない民家の物色も始まります。

そんな中、クヌートは押し入った家に残っていた女性を見つけて陵辱しようとしていたところをラゲルサに見つかり制されました。

この辺はヴァイキングの日常とも思えますがやはり同じヴァイキングでも女性からしたら非道な行いという認識は変わりないのでしょうか。逆上したクヌートはラゲルサにまで手を出そうとして取っ組み合いの末返り討ちにあい刺し殺される結果に。これにはラゲルサ姐さんカッコイイ!と拍手物でしたがハラルドソンの側近を殺してしまった事がどう影響してくるのか…。

 

撤収しようと船に戻って来たヴァイキングを浜辺で待ち構えていたのは槍を構えた警備兵達。

余談ですが、最近キングダムを1巻からイッキ読みしていた最中だったのでここの弓矢からの肉弾戦シーンは規模こそ小さいもののまさに同じような戦闘シーンでおぉっ!と感じました。

時代背景、国や装飾品、血生臭さなどゲームオブスローンズの世界観と似通う部分を多く感じますがこと戦闘シーンに関してはキングダムでよく見るあの感じ!と言った方がピンと来るかもしれません。

紀元前200年前後あたりの始皇帝の中華統一から少し先がゲースロの時代設定のようですが、そのまた少し先の7〜8世紀あたりがヴァイキング時代の幕開けらしいです。こう考えると改めて歴史とは凄まじいものです。

 

ヴァイキングの死をも恐れぬ戦い方を見て逃げ戻った警備兵達にエラ王はおかんむりですが、少なからず仲間を殺されたラグナル達もいつかエラ王に報いを受けてもらうとバッチバチな展開に。

無事にカテガットに戻るも、ハラルドソンからクヌートが居ない理由を問われ『戦死』と告げずに『妻を犯そうとしたから俺が殺した』と自らラゲルサの殺しを被り連行されてしまったラグナル。

内密にロロを呼び、あからさまにロロを取り込もうと年頃の娘までチラつかせ必死の首長。いやー、汚い。しかしながらここで屑の兄貴ロロにこの話を持ちかけるあたりは分かっているなぁ。

 

いよいよラグナルの裁判が始まりますがここで一つ新事実が発覚。クヌートはハラルドソンの腹違いの弟だったのだとか。ほー。

絶対的権力の前に何を言ってもまともな証言にならないラグナルのピンチに、ついにラゲルサが自分がやったと声を荒げます。かっけぇ。

しかしながらどうしてもラグナルを亡き者にしたいハラルドソン一派。殺しの証言者として召喚したのは屑兄貴のロロです。

全部見ていてクヌートを殺したのはラグナルだと証言するも、弟の証言は事実で正当な殺しだったと主張しました!なにぃ!そこまで屑な訳ではなかったのかこの男。将来的にハラルドソンよりもラグナルについた方が得になると見越しての事か、はたまたラゲルサに良いとこ見せたかったとかでしょうか?もう屑のイメージが定着し過ぎていて今さら素直に良い奴には思えません。

 

その夜、略奪の成功と釈放を祝った宴で盛り上がるラグナル達でしたが、そこへハラルドソンの刺客が送り込まれて来ました!戦闘になり刺客を返り討ちにするも多くの仲間が殺された事に憤るラグナル。

自分の放った刺客の遺体が山積みとなった荷車を返され内心ドッキドキのハラルドソンはお抱えの占い師に頼り、不吉な予兆を知らされ更に怯えた表情です。小物過ぎんかこのおっさん。

しかしいくら権力を持っていても食うか食われるかの世界なのでしょうね。

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▼次回、エピソード5

海外ドラマ≫≫Vikings ヴァイキング 〜海の覇者たち〜 シーズン1 3話ネタバレ感想

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エピソード3『戦いの序曲』”Dispossessed”

[あらすじ]

ラグナルと彼の仲間はイングランドノーサンブリア王国で財宝を見つけ、血を流しながらもそれを略奪する。ラグナルたちに激怒した首長ハラルドソンは出航した港町へ戻った彼らに反逆の罪で罰を与えるよう命じる。

[ネタバレ感想]

ラグナル不在の間にハラルドソンの側近がやって来てビヨルンとラゲルサに行き先を尋ねます。斧でジンワリと威嚇しながら「釣り」だと答えたラゲルサですが、それが嘘だった時の保険にとビヨルンではなくご近所さんの息子を連れて行った禿げ頭。嫌なやり方です。

 

船の中で亡くなった修道士仲間の遺体がそのまま海に投げ捨てられる光景を目にし、神に仕える修道士達はカルチャーショックを隠し切れない様子。アセルスタンも愕然とした表情で十字を切っていました。

西へ向かい土地と財宝を見つけ奴隷達を連れ故郷に戻って来たラグナルは一転村の英雄となり持て囃されています。そんなラグナルに対しハラルドソンは出る杭を打つかのよつに持ち帰ってきた財宝を巻き上げました。

造船費も行って帰ってくる労力も一切使う事なく財宝の山をぶんどれるってやばくないですか。さすがに1人ひとつ好きな物を選んで持って行っていいという妥協策が出ましたがハラルドソンの方も自分が全面否定してた反対意見をこうも覆されたら立つ瀬がないというかいつ失脚してもおかしくないような脆い気配が漂っています。

さて、ラグナルはどんなお宝を選ぶのかと思いきや、なんと選んだのは修道士。修道士を1人奴隷にくれと言ったラグナルの選択に一同は嘲り笑います。

この時点でアセルスタンに何か重大な技能でも見出していたのかと思いましたが、もっと簡単な話であの場で逆らって財宝を貰っていれば処刑待った無しで自分たちのその先の野望が潰えるからだと。航海術も明かさず大損しても冷静な対処をした弟と違って兄貴は財宝をこっそりくすねてきておりすぐにバレるであろう盗みを働き足を引っ張っています。

 

ラグナル達から巻き上げた財宝の山をうっとりと見つめるシギー。そんなシギーを何とも言えない不安気な表情で見つめるハラルドソン。

自信がなくいつ首長の座を追われるか不安でしょうがない男と権力が大好きで上手く男をコントロールする女といったところでしょうか。この手の女性は恐ろしいですね。

それでもやはり不安が勝ったのか夜な夜な部下とヴァイキングの幼い子供を使って穴を掘らせ財宝の山を土の中へと隠し始めます。『人間は蓄えを死後に使いヴァルハラで目覚めるとオーディンは約束する そのためには今世と来世で蓄えを見張る役割が必要だ』と言い用済みになった子供を殺して宝と共に埋めてしまいました。

 

アセルスタンを連れ帰ったラグナル家では久し振りの再会でまぐわりが止まらない夫婦。

横目で見ながら福音書を読み耽るアセルスタンでしたが、なんとこの夫婦「こっちへ来て一緒にどうだ?」と3Pのお誘いをかけます(笑)

禁欲を誓った身だから女性へ触れる事は罪だ、と童貞を告白した若き修道士に艶かしい太腿を見せつけるノリノリカーチャン。

アセルスタン、良いところに貰われたなぁ。

翌日、ラグナルに酒を勧められながらイングランドについて知りたいと聞かれたアセルスタン。イングランドは四つの国に分かれていてラグナル達が襲撃したのはエラ王が統治するノーサンブリア王国の修道院だったと分かります。

キリスト教徒とヴァイキングの信仰する神像が全く違うものだというのが興味深いです。

ラグナルはアセルスタン達の国の言葉を学びたいから教えてくれ、と頼みました。

奴隷として連れてこられ、どんなに悲惨な扱いを受けるのかと心配しておりましたが今のところ首輪を付けられている以外は客人のような扱いです。それも運良くラグナルの家に貰われたからであって、村の真ん中で首を吊るされた他の修道士仲間達の遺体を目撃してしまうアセルスタンは愕然としておりますが。

自分が話した内容が原因で他の町もまた略奪の標的になった事を悟ったアセルスタンは仲間達の遺体の前で膝をつきます。それを見たラグナルは首の縄を切り『逃げたきゃ行け』と解放しますが見知らぬ土地で他に頼るアテのないアセルスタンは結局はラグナルに頼るしかありません。

自分の代わりにクヌートを見張りとしてつける事を条件に首長の許可が下りたイングランドへの略奪に今度は妻ラゲルサも誘うラグナル。

以前畑や子供はどーすんだと命懸けの夫婦喧嘩までしたのにどういう風の吹き回しだとラゲルサが訊ねると『信頼できる人間』のアセルスタンに留守を任せる、とラグナル。

最後にラゲルサは「子供たちに危害が及んだら肺を引き摺り出すわよ」と脅しをかけるものの結局は二人揃って海へ出るんですね(笑)

 

再びイングランドノーサンブリア王国に辿り着いたラグナル達は上陸して間もなく、巡回中の警備兵と出くわします。

唯一言葉の分かるラグナルが「スカンディナヴィアから来た商人だ」と対応すると「交易はエラ王に謁見してからだから案内するぞ」と友好的に話が進みました。

好都合かもしれないし様子を見ようと提案するラグナルですが、ロロを始めとする他のヴァイキング達は罠だと懐疑的で穏やかではない気配が警備兵達にも伝わり一触即発の空気に。

この場で双方の言葉が分かるのがラグナルただ1人というのも、突然出くわした異国の者がお互いに疑心暗鬼に陥った大きな要因です。

とにかく平和的解決を目指した警備長の奮闘虚しく、フロキが警備兵の首元にかかっていた十字架のペンダントを奪い取った事が発端となりその場は戦いとなり血の海となってしまいました。

警備長が信頼を得るためロロに自分の首飾りをかけたのを見てフロキは自分も貰おうとしたのでしょうが、十字架を剥ぎ取るという行いが宗教観の違いは大きな争いに繋がるという分かりやすい例ですね。

1人逃げ延びた警備兵の報告でエラ王がどのような対処をするのか今からハラハラします。

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▼次回、エピソード4

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海外ドラマ≫≫Vikings ヴァイキング 〜海の覇者たち〜 シーズン1 2話ネタバレ感想

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エピソード2『新たなる航海』”Wrath of the Northmen”

[あらすじ]

ラグナルと彼の仲間は首長 ハラルドソンの意に反して 西への遠征に出発するが、ハラルドソンのスパイの1人に出航する現場を目撃されてしまう。ハラルドソンはラグナルたちが生きて帰ることがあれば、不服従の罪に問うと誓う。

[ネタバレ感想]

エリックという男の家に内密に集められた若者たちと集会を開き、首長を裏切り共に西へと出航する仲間を募ったラグナルとロロ。

しかしハラルドソンの密偵にはバレており泳がせられている現状。

そんな首長は自分の妻を使って本当に信頼できる忠誠心のある者を見極めようとしたりゲスい感じです。自分で「妻にその気があるなら寝てもいいぞ取り計らってやる」とか唆しておいていざとなったら手の平クルーで一突きとかなかなか酷い。首長が寝取られ趣味でもあるのかと気持ちを汲んだつもりだったらどうすんだ。妻シギーもそんな案にノリノリで参戦とはどうかしておる。

シギーとは全く違ったタイプの勇敢な女戦士ラゲルサは今回の遠征に同行したくてたまらないみたいですね。

自身の力を証明するためほぼ命懸けの夫婦喧嘩を仕掛け息子に止められる始末(笑)

 

海へ出る前の儀式のようなアレは何なのでしょう。器に入った水で顔を清める…くらいまでは分かりますが鼻水でも入れてるんでしょうか。使い回しなのに。

儀式はさておき無事に出航です。案外すんなり海へ出られましたね。

 

ラグナル達の出航後、鍛冶屋の男の元にハラルドソン達がやってきて最近ラグナルに錨を作ったかと問い正しその場で鍛冶場の炎に顔を突っ込ませ火あぶりにしてしまいました。うーん、バイオレンス。この先も1話に最低1人は死んでいきそうな感じです。

嵐に見舞われ大海原のど真ん中極限状態に陥った船の中で早くも錯乱した男が出てしまい密室空間で調和を乱しまくる恐れがあると判断したラグナルは男の首をグサリとやって黙らせました。永遠に。

カラスを飛ばしてカラスが戻らなければ国がある、とかそんなやり方を本当にしていたんですね。更にカモメを見つけ大歓喜する男達。ちょっと置いてけぼりになりますがカモメが飛んでいるという事は陸地が近いという事なのか。

その陸地というのが中盤チラッと出てきた修道院です。船影を見つけいち早く警鐘を鳴らし立て籠もる修道士達とゾロゾロと上陸を始めたヴァイキング 達。ヴァイキング 側主観でスポットの当てられた作品とはいえやはり侵略者は侵略者。修道士達が無惨に殺されてしまうのかと嫌なハラハラを感じます。

問答無用でいきなり長老的存在は殺され、その後他の修道士もまとめて惨殺される事に。

物陰に隠れていた修道士アセルスタンも見つかってしまいますが、以前布教活動の場で学んだという共通言語を話せた事がきっかけでラグナルに命を助けられました。

数人の生き残りと共に奴隷扱いで同行させられます。

 

ロロは基本的にクズ男だと知らしめた第2話でした。

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▼次回、エピソード3

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海外ドラマ≫≫Vikings ヴァイキング 〜海の覇者たち〜 シーズン1 1話ネタバレ感想

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エピソード1『旅のはじまり』”Rites of Passage”

[あらすじ]

ラグナルと彼の仲間は首長 ハラルドソンの意に反して 西への遠征に出発するが、ハラルドソンのスパイの1人に出航する現場を目撃されてしまう。ハラルドソンはラグナルたちが生きて帰ることがあれば、不服従の罪に問うと誓う。

[ネタバレ感想]

神秘的でとにかく美しいオープニングクレジットが印象的です。

海賊の生活といえば基本的に船の上が舞台になるのかと思いましたが始まってみると村のような拠点で女子供と生活を共にしていました。略奪行為は「遠征」にあたるそうです。実際ずっと船で渡り歩いて生活していくというのは現実的ではないのでしょうかね。

海賊の妻は男手が出払う事になれているのかそれを狙って襲ってくる輩をあっという間に撃退するほど自衛レベルが高い。

 

主人公ラグナルは序盤からやたらと西への執着を露わにしております。西がキーなのか。

やる気満々で兄のロロに放浪者から太陽盤を使えば大海原を渡れると聞いた話をしております。

太陽盤とは水に浮かべ太陽の光と影を使って針路を導く器具らしい。昔の人は凄いなとシンプルな感想を抱きます。

さらにサンストーンと呼ばれる曇り空で太陽が覆われている条件下でも太陽の位置を把握できる結晶のような石も使うみたいです。

さすが卓越した航海術を持つ「ヴァイキング」といったところでしょうか。

そもそも「ヴァイキング」と「海賊」はごっちゃになってしまいがちですが厳密に言えば8世紀ごろスカンジナビア半島に住んでいた人々全体を指してヴァイキングと呼ばれるそうです。

彼らはそもそも農民や漁民がほとんどでありながら武装船団でヨーロッパ各地に侵攻して猛威を振るっていたのだとか。通商・交易活動が盛んであったものの残虐な奪略行為で人々を恐れさせた事が大きく影響して今我々が抱くような「海賊」というイメージだけが強く残ってしまったようです。

 

首長絶対主義が垣間見える裁判で首長の意に沿わぬ者はもっともらしく始末されていく光景も。

年頃になった少年は首長への忠誠を誓いその証である腕輪を嵌めるのがヴァイキングの伝統のよう。ラグナルの息子ビヨルンもこの儀式を経て誓いの腕輪を授けられました。

ラグナルは祝宴の席で夏の侵略の行き先の発表を急かし、いつも通り東だと聞けば西の選択肢もあると皆の前で意見します。これにはハラルドソン首長の怒りを買うこととなり、農民であるラグナルの土地をいつでも取り上げられる事を暗に示し“二度と私の考えに口を出すな”と釘を刺されてしまいます。

 

翌日ラグナルはビヨルンを連れて船大工のフロキというジャンキーみたいな男に会いに行きました。どうやら造船の腕は確かなこの男に長い航海に耐え得る船を作ってもらっているようです。そんな勝手な事してお命頂戴されそうですが大丈夫なのでしょうか。

この計画には兄のロロも乗っていて、二人は更に首長の目を盗み航海に出る仲間を捜すつもりでいます。

しかしロロは弟の妻ラゲルサを狙っているみたいでおいおい大丈夫なのかこいつ…という不安しかありません。

 

完成した船を密かに漕ぎ出す3人を崖の上から眺める男の姿も…!このまま密告されてしまうのでしょうか。

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▼次回、エピソード2

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海外ドラマ≫≫Vikings ヴァイキング 〜海の覇者たち〜 シーズン1

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ヴァイキング ~海の覇者たち~

世界最大の歴史エンタテインメント専門チャンネルであるヒストリーチャンネルが手掛けた本格歴史ドラマ。8世紀末の北欧スカンディナヴィアの物語。
現代にも語り継がれる数々の伝説となっているヴァイキング王「ラグナル・ロズブローク」と彼を支える仲間や家族、対立するヴァイキングや他の王国の人々の凄まじい生きざまが生々しく描かれる。

 

複雑で暴力的なヴァイキングの世界と歴史的英雄、ラグナル・ロズブロークの物語を描くヒストリーチャンネル製作の歴史ドラマ「ヴァイキング ~海の覇者たち~」。

自分がオディンの子孫だと信じるロズブローク。超自然的な性質を持ち、神へすべてを捧げる彼は、巧みな策略でヴァイキング王を目指す。

 

2013年 カナダ

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劇場鑑賞≫≫Toy Story 4 トイ・ストーリー4

トイ・ストーリー4 TOY STORY 4 下敷き B5サイズ

トイ・ストーリー4

あらすじ

"おもちゃにとって大切なのは子供のそばにいること"

ウッディたちの新しい持ち主となった女の子ボニーは、幼稚園の工作で作ったフォーキーを家に持ち帰る。ボニーの今一番のお気に入りであるフォーキーを仲間たちに快く紹介するウッディだったが、フォークやモールでできたフォーキーは自分を「ゴミ」だと認識し、ゴミ箱に捨てられようとボニーのもとを逃げ出してしまう。フォーキーを連れ戻しに行ったウッディは、その帰り道に通りがかったアンティークショップで、かつての仲間であるボー・ピープのランプを発見する。一方、なかなか戻ってこないウッディとフォーキーを心配したバズたちも2人の捜索に乗り出すが……。

おもちゃの世界を舞台に描くピクサー・アニメーションの大ヒットシリーズ「トイ・ストーリー」の第4作。

 予告動画


「トイ・ストーリー4」日本版予告

ボー・ピープが「トイ・ストーリー2」以来19年ぶりに再登場を果たすほか、物語の鍵を握るフォーキー、ふわもふコンビのダッキー&バニー、かわいいアンティークのおもちゃギャビー・ギャビーなど新キャラクターたちも続々と登場。数々のピクサー作品でストーリーボードアーティストを担当し、「インサイド・ヘッド」では脚本にも参加したジョシュ・クーリーが長編初監督を務める。

ネタバレ感想

今作の持ち主はアンディではなく、アンディが大学入学と同時に譲られたボニーという女の子です。

これまで絶対エースだったウッディは序盤から中々選抜メンバーに選ばれず複雑な思いを抱えています。

幼稚園のオリエンテーションでボニーが作った先割れスプーンのフォーキーにおもちゃとしての命が宿るもフォーキーはゴミである事に固執してすぐにボニーの元を離れようとしてしまいます。ボニーが幼稚園で不安を乗り越え笑顔になれたのは紛れもなくこのフォーキーのお陰だと、ウッディはボニーのためにフォーキーの面倒を見るのですが…。

やたらと逞しくなったかつての仲間ボーと協力してフォーキー奪還作戦に右往左往しています。

いつもの仲間達はほぼ空気で、ウッディパート、フォーキーパート、申し訳程度のバズパートに新たなオモチャが数種類加わってドタバタ劇が展開します。

海外先行公開での評判がかなり高いようだったので絶対に感動するものだと思い過ぎていたのかイマイチ泣けるような要素は分からず。

面白くもあり切なさも分かるし、ラストでのウッディの選択はまさかの衝撃もあったのですがやっぱりトイ・ストーリーは1が至高かなぁ、と感じました。

見張り役の人形の怖さは半端じゃなかったです(笑)

評価(平均点高めの設定です。)

  4.3 /5 点!

DVDや地上波を待っても良かったかな?という感じもありましたが、普通に面白かったです。

概要

監督:ジョシュ・クーリー

時間:1時間40分

配給:ウォルト・ディズニー

公開日:2019年7月12日

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海外ドラマ≫≫SHERLOCK シャーロック シーズン4 3話ネタバレ感想

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第3話「最後の問題」/ The Final Problem

【あらすじ】

バスの中でジョンが出会った美女、ジョンの新しいセラピスト、そして連続殺人犯カルヴァートン・スミスの娘フェイスに化けていた女。彼女はユーラスと名乗り、マイクロフトとシャーロックの妹だと言った。果たしてそれは本当か。本当だとしたらなぜシャーロックは自分にもう一人兄妹がいたことを覚えていないのか。ついに過去が浮かび上がる。

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 【ネタバレ感想】

前回終盤でホームズ兄弟の妹ユーラスの存在が明らかになりましたが、ジョンはどうやら麻酔銃で撃たれただけでピンピンしています。

それどころかシャーロックの記録にない妹ユーラスの詳細を探るためマイクロフトに実験を仕掛けてその存在を認めさせるとメアリーを喪った直後が嘘のように活き活きし出しました。

マイクロフトは何故かユーラスの事を恐れていて『依頼人』としてでもベーカーストリートを訪れる他なかったようで想像以上のワケあり具合です。

あの切れ者マイクロフトが「非凡」の判定を受けた知能テストで「時代を築く天才」と評されたユーラスやばくないですか。

幼少の頃のシャーロックは大切にしていた飼い犬『赤ひげ』をユーラスに隠され、ついに見つけ出す事も出来ず深くショックを受けます。その直後自宅に放火して施設へ連れて行かれる事となったユーラスごと自分の記憶に蓋をしてしまったそう。

シャーロックが撃たれた時精神の宮殿で癒しの存在としても出てきていた赤ひげですね。よほどシャーロックが大切にしていた存在だった事は間違い無さそうです。

ユーラスは適切な施設に移されるもまた放火事件を起こし焼死した、という設定で社会から葬られるも実際にはシェリンフォードと呼ばれる島にある鉄壁の警備を誇る要塞化された秘密の施設に収容されていると話すマイクロフト。

しかし紛れもなくユーラス本人が近づきつつある気配です。

ドローンに載せた辛抱爆弾に冷静かつ瞬時に対策を練り行動に移すシャーロック、マイクロフト、ジョンはさすがです。大爆発とともに窓から飛び出したシャーロックとジョンに笑いました。

孤島の収容施設というワクワクせざるを得ない設定とそこに向かう一行もまた面白い展開でテンションが上がります。

最新技術で厳重に管理されているユーラスですが、それにはそれなりの理由があり彼女は話す人間を「再プログラム」してしまうのだとか。端的に言えば洗脳です。そうして医者に留まらず施設所長までもが彼女に取り込まれ奴隷化された後だと気付いた頃には時すでに遅し。

囚われの身となり不条理にも程があるゲームに参加させられる三人。

 

そうこうしているうちにシャーロックは一つの塗り替えられた記憶に行き着いてしまいます。

シャーロックの父親にはアレルギーがありどんなに頼み込んでも犬は飼ってもやえなかった、『赤ひげ』と呼んでいたのは海賊ごっこをして共に遊んだかつての親友ヴィクター。

そう、ユーラスは幼いヴィクターに手をかけていたのです。これはまたえげつない過去が出てきました。

そして今回こそは、同じ轍を踏む事なくユーラスの真意を読み取る事で親友ジョンを救い出す事に成功したシャーロック。

状況としては大団円ですが何とも切ない結果を残し戦いは幕を閉じます。

 

シーズン4はこれまでのシーズンには無かったような締めくくりを感じさせるラストであり、現段階でシーズン5の製作は望みが薄そうなのでここで終結、といった感じなのでしょう。

シャーロック、本当に見応えがあってキャラも立っていて非常に面白かったです。

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