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海外ドラマ≫≫Tom Clancy's Jack Ryan トム・クランシー/CIA分析官 ジャック・ライアン シーズン1 5話ネタバレ感想

トム・クランシー/CIA分析官 ジャック・ライアン シーズン1 予告編

エピソード5『栄誉の終わり』“End of Honor”

あらすじ

パリ教会での恐ろしいテロ事件の後、ジャックとグリアはスールマンの行動の裏に、より深い計画が潜んでいることに気づく。スールマンを罠にかける為のジャックの意外な提案。ハニンは自由を求めて新たな挑戦に挑む。

栄誉の終わり

栄誉の終わり

  • Timothy Hutton
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ネタバレ感想

パリ市内の教会でのテロは300人を超える死者を出す大惨事となっていて、レバノン出身のスレイマンはこの件に関して犯行声明を出しています。

顔出しの映像で、女性や子供の犠牲者は残念な反面シリアでは日常茶飯事だとし、「パリは始まりに過ぎない」と今後のテロ行為を予告。

レイマンが出演するこの犯行声明は若者を煽動する洗練されたプロパガンダ映像で、彼はただのサイコパスだと憤りを隠せないジャック。

アリがパリに来ていたのはテロを実行するためで、彼なら計画の詳細を知っていたはずなのに自分が撃ってしまったと自責の念に駆られるジャックに言葉をかけるグリーアは第一印象と打って変わって良い上司です。

 

トルコのニジプにあるゼウグマ難民キャンプに辿り着いたハニンと娘達の姿。

ヨーロッパに移住希望を出すも、テロ事件の影響でトルコは難民の受け入れをやめたと断られてしまいます。パリで起こった事件を何も知らなかったハニンは、難民キャンプのテントでニュースを見て、犯行声明映像に映る夫の姿に恐れていた最悪の事態を察することに。

2話の冒頭、パリ市内で刺されていた男性はあの教会の神父だったのか……!神父が死ねば葬儀が開かれて大勢が教会に集まることを前提とした計画のうちだったわけです。ジャックがそれに気付いたところで、次を阻止できるかと言われたら別問題ですが。

 

レイマンの方は、弟がマークされた後に射殺されたことも、妻や娘を追わせたヤジド達が死んだこともまだ把握していません。

みすぼらしい格好で働いていたラドワンの元部下〈イスマイル〉に声を掛け、身体を洗わせて自分の服を与えるスレイマン

学位のあるスレイマンは、かつてフランスで就職活動もしておりましたが、身だしなみを指摘されて恥をかいたり、人種的な差別による門前払いの扱いを受けていたことが根底にあるからこその今というわけか。

 

バージニア州のCIA本部ではパリでのサリンテロ事件についての会議が開かれています。

神父に扮して化学兵器を仕込んだ3人のイスラム達が監視カメラに映っており、チェチェン出身で紛争を経験し爆薬や化学兵器に詳しい〈ドダエフ〉アフガニスタンの元情報将校〈ザリフ〉の関与が判明。3人目の身元についても現在調査中とのこと。

アメリカへの脅威ではないのだからフランスに任せておけばいいのではないかという上の意見に対し、グリーアは犯人は欧米を敵視しているし世界全体の問題だと反論しております。上層部としては、下手に深入りすることで自国への飛び火に繋がることを恐れているのでしょう。

重要な会議の場で下っ端分析官のジャックは突然閃き、そのまま勝手に席を立ち資料をいじりながら発言を始めます。アリがビデオゲームのチャット機能を使ってスレイマンと連絡を取っていたことを取り上げて、同じゲームを使えば弟を装ってスレイマン接触できると考えたのです。そこまで妙案というほどのこともないのによくこの状況で突然話し始められたな(笑)

そしてこの案が即決で通っちゃうんですねぇ。

 

牢に捕らえられている国境なき医師団〈ナドラー〉が代表してスレイマンの元へ話をしにきており、彼が要求を訴える前にスレイマンの方から牢にいる仲間のために何が必要なのかと問われています。

多過ぎる要求かと思われた物資を伝えると、リストにすれば全部用意するとのこと。その勢いで逃がして欲しいものですな。

レイマンがサミルに打っていた注射の痕跡を見て、先天性の糖尿病には珍しい型のものもあり経口薬が治療に使える可能性があると医師ならではの助言をするナドラー。彼らを捕らえているのは身代金目的ではないようで、ある程度の環境も整えてやるあたり、何らかの利用価値を見込んでいるんですかね。

パリで銀行への就職を諦めたかつてのスレイマンは、それでも飲食店に勤めて真っ当な生活をしており 、銃を所持しだした弟を叱りつけまた絵を描くよう諭す良い兄貴に見えます。アリの方はと言うと、自堕落ないい加減さが目につくし兄の横でマリファナを吸っていたところ、2人の警官に目を付けられる始末。所持品検査が始まってしまい、弟が銃を隠し持っていたことを知っているスレイマンは自ら犠牲となって警官に食ってかかり揉み合いになった勢いでアリだけをその場から逃がします。

このシーン、パリ市警がかなり嫌な感じで描かれていますが、実際マリファナを吸ってる上に銃を持っている危険な輩には違いないわけで、決してイチャモンではないというのが現実なんですよね。

その後、結局逮捕されてしまったスレイマンは刑務所内で良からぬ方向に悟りを開き、その風貌からしてすっかり変わってしまっております。一体服役中に何があったのか。

 

難民キャンプで政治亡命を要求するハニンは、自分の夫がスレイマンだと明かします。しかし、夫の居場所を明かせばそばに居る息子を危険に晒すことになるからと何も話さず、職員の前から立ち去ります。

レイマンの妻を名乗る女性が現れたという情報は奇跡的な流れで、デート中のジャックの元にも届いており、彼女から話を聞いてみてくれと頼むジャック。

ちなみに、ジャックはこの直後キャシーからお互い多忙の身だしフランクな付き合いでいようと関係にブレーキをかけられております。ほーん。

正式な手順を踏んだ亡命を諦めたハニンは、金さえ積めば亡命の手助けをしてくれると噂の男〈サディク〉にありったけの貴金属を差し出して親子3人でキャンプを後にする手筈を整えております。怪しいなぁ……良からぬ匂いがプンプンします。

 

命令に従って息子がいた男を爆撃して苦しんでいたビクターは、そもそもその命令が標的の視認間違いで、罪もない人を殺してしまったと更に苦しむことに。

隊長から10日の休暇を言い渡されたそうで、自分は安全な場所から画面越しにボタン一つで人を殺している、と任務内容に対する不満を相棒に溢すも、「私が殺した連中はいずれ自爆テロを起こして海兵隊員が殺されてたかもしれない。任務に当たる時は頼れる相棒が必要なの、だから正気を取り戻す方法があるなら行動に移して」と発破をかけられるだけに終わりました。こうして見ていると、意外と割り切りタイプの女性の方が向いている任務なのかもしれません。

 

さて、いよいよ例のゲームでアリを装い組織との接触を試みることに。同時にフランスのシャモニーではDGSIが待機してアリの仲間を待ち伏せ中。

発案者とは言え、当たり前のようにジャックがアリのフリでチャットを打ち込む役目を担っているのがなんだか笑えます。すぐに返事は来て第一関門は突破。

『救出に来てくれ』と要請し、包囲済みのシャモニーの住所にに仲間を誘い出そうとしますが、兄弟のやり取りを装うことまではできず偽物だとバレてしまいました。

中止しろと騒ぐ上司陣を無視して『そうだ、僕らはイエメンで会った』と独断でチャットを続け、スレイマンの方も『分析官か』じゃないんだよ(笑)こんな奴クビです、クビ。

『弟は死んだのか?』という問いを利用すればいいものを、『そうだ』じゃないんだよ(笑)クビ!

更には『お前を捜し出す』と言われて『その前にハニンを捜す』と送り付けるジャック。ハニンの件は報告すらしていなかったらしく、誰のことだとざわめきが起こる中、挑発的なメッセージで追撃してスレイマンから通信を切断されてしまいました。

この切断こそが妻がスレイマンの元を出て行ったことを認めたようなもので、すぐさまハニンの保護に取り掛かるわけですが、グリーアは知っていたにしてもなーーんでその上にも報告していないのか(笑)

ジャックに関しては普通に考えれば最低でも担当から外されるくらいのことやらかしておりますよ。結果的に一つ確実な情報が得られたことを差し引いても、世界的なテロの首謀者相手にこんな独断で動くなんて有り得ない(笑)

何故でしょうか、他のドラマや映画でこういう身勝手暴走タイプの主人公は山ほどいるし、だからこそ話が成り立つとも思えるのですが、ジャック・ライアンに対しての当たりが他より厳しい自覚はあります。何故なんだ……。バックボーンが弱いからか?原動力の部分がイマイチはっきりしていないというか、情熱が感じられるようで感じ切れないせいか?やらかしの割に得られた利が大したことないですし……。もっと他に良いやり方があるだろうに、という余地を感じてしまうのです。

取り急ぎハニンを保護するはずが、彼女は密入国トラックに乗せられてキャンプから出発しておりますし。あのヤジドは生きてるしよぉ。

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CIA分析官 ジャック・ライアン シーズン1<トク選BOX>【4枚組】 [ ジョン・クラシンスキー ]

▼次回、エピソード6

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