エピソード4『狼』“The Wolf”
あらすじ
キャシーとの仲が親密になるにつれ、ジャックの二重生活の真価が問われていく。スールマンの武力誇示が高まる中、ジャックの任務はより重要性を増し、次なる攻撃にまた一歩近づく。
ネタバレ感想
フランスの雪山でネズミ捕りにスピード違反で止められたアリ。巡査はアリの腹部から血が滲んでいるのを見てしまい、あわやというところでしたがアリの行き先を上空から追っていたチームから緊急無線が入り、無罪放免でリリース。巡査も殺されず、追跡もパァにならず何より。
追跡中は手持ち無沙汰とは言え、唐突に恋愛関係の話を切り込んで「本気なら今すぐデートに誘わなきゃ」というアルノー警部も、それを聞いて素直に携帯を取り出してキャシーにメールするジャックも、唐突過ぎて理解できません。2人ともがパッと見のキャラに合ってない言動に見えるというかなんというか。
お誘いメールを受けたキャシーはエボラウィルスの研究をしており、そのうち生物兵器だかなんだかで本筋のストーリーに絡んできそうな気もします。
王のように振る舞う武装勢力のリーダー、ラドワンと話すスレイマンですが、こちらの関係は微妙な主従なんですね。
スレイマンが妻に逃げられ弟は行方不明、そして背教者を含む兵士を集めていることまで全てラドワンには筒抜けで、「認めない」と言われて反発の姿勢を隠さないスレイマン。
バッグいっぱいの札束を見せて取引を持ち掛けると、武装勢力が捕らえていた大勢の旅行者とパスポートを買い取り、対価の札束は何ヶ月も部下に給料を支払っていないラドワンに代わって周りの兵士たちに手渡していきます。
「カネで忠誠心は買えないぞ」と強気だったラドワンですが、不満を募らせていた部下から銃を突き付けられ、分かりやすく政権交代です。
自分だけ豪勢な生活を楽しみ部下のことはお構いなしだったラドワンは自分達の模範ではないと宣言し、大勢の前で痛め付けると、連れて来た西洋人達と同じ牢へ入れさせました。
カリスマ性を感じさせる演説と待遇改善で兵士たちの士気を高めるスレイマン。
国際援助団体の活動で医療施設を立ち上げるべくシリアのアレッポ周辺に滞在中だった12人の医療関係者が先月から行方不明というニュースがありましたが、買い取った西洋人は旅行者ではなくこの行方不明の被害者だったのか。
給油所へ立ち寄った警部とジャックの車に代わって、ブルーノとグリーアの乗る車がアリの追跡をするも途中で見失い、道中あった宿泊施設の駐車場でアリの車が発見されるも中は無人。
警戒しているからというよりは、アリが乗ってきた車もガス欠で他の車に乗り換えたようですが、乗り換えた車は偶然にもジャック達が停車中のガソリンスタンドに。
乗り換えた車までガス欠だったとしたら謎の二度手間でしょうに、単純に傷口が開いているのをどうにかするためトイレを探していただけでしょうか?う〜ん(笑)
たまたま覗いた車に盗難車の痕跡があるからといって不用心に中を覗き込むジャックは素人のようです。怪しさがあるのなら少なくともアリに顔が割れているジャックが近寄るべきではないように思えますが。
自分の乗ってきた車を覗き込むジャックに戻ってきたアリが気付き、背後から銃を向けて忍び寄ってきます。ちょうどアルノー警部が店から出てきて事態に気が付き発砲して応戦したところ、給油所で挨拶を交わしていた地元警察が大慌てで出てきて、警察だと伝える間もなく銃を構えていたアルノー警部に向けて発砲。その警官はアリに撃ち抜かれて殺されてしまいましたが、モロに腹部に被弾したアルノー警部と銃すら携帯していないジャック。自分がアリの立場ならせめてアルノー警部にトドメを刺していくところですが、慌てて車に戻ってダッシュボードから銃を取り出して応戦したジャックとやり合うことを避けてその場から逃げて行ったアリ。
こうなってしまっては警戒はマックスに強まり、もはや待ち合わせ場所まで行くのかも怪しいところ。
給油所の店主に救急車の手配を頼み、ジャックは1人で雪道に残った血痕を頼りにアリを追いかけます。揉み合いになった末に、何の情報も聞き出せないまま咄嗟の判断で銃を持たないアリを撃ち、唯一にして最大の手がかりを失ってしまいました。しかもアルノー警部も救急車が来る前に亡くなっていたという悲惨な結末。えぇ……。ジャック・ライアン、等身大の人間過ぎませんか?無能かよ(笑)
散々な状況でワシントンD.C.に戻ったジャックには、キャシーからデートの誘いに対する色良い返事が。
初デートで知り合いが勤めている亡き父との思い出の店に連れて行くというのは若干重い気もしますが、キャシーの反応は悪くない感じです。ただ、実際の仕事内容を明かすわけにはいかず国務省の物流担当ということで誤魔化していたせいで、仕事について詳しく聞かれてもしどろもどろ気味で適当な説明をするしかないのです。
積極的なキャシーからの誘いで家にも上がり、2人は一気に親密な関係に。えらく早い展開です。
神父の葬儀が行われている教会に信者を装って入り込んでいる3人の男達。
携帯電話を起爆装置にした危険物を密かに持ち込んでおり、3人は途中で退席すると教会の扉が開かないよう外から鎖と南京錠でロックし、起爆スイッチを起動。
あのオリーブオイルに紛れさせていたものなのでしょうか?液体は爆発物ではなく、化学薬品で、起爆と同時に薬品が噴射して多くの参列者が咳き込みながら出口に向かうも扉が開かないという地獄絵図に。
生物兵器テロというのは一瞬で死ねそうな爆破テロよりも惨たらしいやり口に感じます。
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