エピソード18『決闘』“Knight Fal”
あらすじ
チームは高貴な騎士を治療する。
「LOST」のシンシア・ワトロスがゲスト出演。
ネタバレ感想
中世を再現した暮らしをし、週末は巡業をしている〈ウィリアム卿〉が、決闘で敵を倒してそのまま自分も倒れ、騎士の格好をしたままERに運び込まれます。
ハウスが興味を持ち、問答無用でチームはこの診断にあたることに。
ハウスは素っ裸でキッチンを彷徨いた朝にサムと名乗る女性に出くわし、ウィルソンが黙って女を連れ込んでいたことがバレてしまいます。
しかも、隠していた上にサムという名前でハウスも知らない“魔性の元妻”だと見当をつけられており、まさかウィルソンの過去でハウスが会っていないお相手がいるとはなぁ。
ウィリアム卿の仲間が生活する中世の村のようになっているコミュニティに調査しに行ったフォアマンと13番は、不衛生な環境と患者が野宿していたテント内にも吐いた跡があり、決闘の前夜に食べたという牛の目がそのまま吐き出されているのを見つけます。
持ち帰られた牛の目で遊ぶハウスは何らかのアレルギーだったのだとあたりをつけて「皮膚反応試験をしろ」と命令。
イブプロフェンで耐えている足の痛みが相当強く出ている様子なのが気に掛かります。
エピネフリンでアレルギー反応を防ぐはずが、ウィリアムは頻拍を起こしてしまい、除細動器を使おうと胸を開けたところ広範囲に発疹が出ているではないですか。
エピネフリンの保存料は頻拍を引き起こすことがあるらしく、ハウス曰く薬に対するアレルギーだそうです。
この頻拍は抜きにしても、目の出血、発作、皮膚感染のからしてメチシリン耐性黄色ブドウ球菌“MRSA”ではないか、と考えたチーム。
すぐさま検査で確認をしてウィリアムを隔離して治療することになり、手袋無しで触れたフォアマンには「君は近寄るな」とお達しを出すハウス(笑)治療なりなんなりしてやれよ(笑)
自分に隠し事なんてできないはずのウィルソンが元妻と付き合っており、カディに「別れさせよう。魔性の女はウィルソンの肉だけ食って骨を捨てる気だ。離婚後を覚えてるか?何とかしろ、俺が言ってもダメなんだ。でも君は負け犬との交際経験が豊富だろ?俺は例外だ」と皮肉混じりに相談。
「私は干渉しないわ。選択を迫ったら後悔するかもしれない」と冷静で大人なカディに拒否されますが、このままハウスが黙っているとも思えません。
ウィリアムは王妃役であり、友達で王役〈マイルス〉の婚約者に叶わぬ恋心を抱いているらしく、胸の痛みも彼女の前では我慢しています。
騎士道精神は演じているだけでなくウィリアム卿の中にしっかりと根付いており、「騎士が友達の花嫁を盗むなんて考えたくもない」とのこと。
よく検査してみるとMRSAではなく、クロストリジウム属に見える菌が確認でき、何百種類もの中からどうにか特定する必要があります。
ハウスは既にツタウルシだと分かっていて、これは単純な勘に頼っただけでなく、彼の剣で遊んでいたハウスの手首にも同じ発疹が出ています。
ウィリアムは心停止するほどの状況で、ウルシとは無関係でしたが、同じ発疹からしてハウスがこうなってしまうのも時間の問題なのでしょうか?
何らかの環境有害物質の可能性が高く、とりあえず旋毛虫症の治療をして筋生検をすることに。
その結果は異常無しで、検査をした13番は「環境要因とは思えない」と話し、ハウスの足の痛みが酷くなっていることに気付いているフォアマンは足が痛くなると機嫌も悪くなるから徹底的に調べ尽くさないと環境要因の自論をゴリ押しし続けることを危惧しており、2人は真菌感染の見逃しがないかサンプルを一晩かけて調べ直すようです。
ウィリアムは燃えるような足の痛みを訴えており、横紋筋融解症なら腎不全で環境要因の可能性はますます下がったのに案の定不機嫌になっているハウスは「環境要因だ、自宅を調べろ」の一点張り。
サムはウィルソン経由でハウスを食事に誘い、ハウスは嫌がらせで女装した男娼を同伴しましたが、なんとこの男娼とサムが同郷で大盛り上がり。ハウスだけが蚊帳の外になるという不機嫌も納得の一晩を過ごしていました。
ウィルソンはカディにもサムとの関係を相談します。不安そうに捲し立てるウィルソン相手に、本音はどうあれ口を出すまいとしているのがありありと分かるカディの反応よ(笑)
「とりあえずやってみればいいと思うわ」と微笑まれても、スッキリ晴れやかに背中を押された感覚にはならないでしょうし、12年前にどん底に落とされて泣かされた相手ならウィルソンも慎重になって然るべきです。
フォアマンの指揮でハウスに黙って超音波検査をすると、膵臓の内部と表面に何十個もの腫瘍があるのが見つかります。
しかし、腫瘍と思われた影は不思議な動きをしており、ガンではないのは確か。また寄生虫なのか?
自宅を調べに行った13番とチェイスは、鍵のかかった寝室を開けてみて黒魔術が行われていそうな部屋に驚きます。
『ネクロノミコン』というタイトルの魔術書らしき本を初めとするいくつかのサンプルを持ち帰って検査にかけますが、結果を待つまでもなくハウスは“プランバム・二グラム”つまり“黒鉛”に目を付けました。
騎士の裏の顔は魔法使いと錬金術師だったようで、鉛中毒なら発作、麻痺、免疫力低下、最後には昏睡に陥るはずで症状の説明もつきそうです。
得意な手料理でウィルソンとサムをもてなし、レストランでの非礼を詫びて、改めて和やかムードの食事会を繰り広げるハウス。
しかし、これはウィルソンの方を騙すための改心ムーブで、ウィルソンがトイレに立った途端「君はヤツの心をズタズタにした。何年も苦しむのを見たんだ、もう同じ目には遭わせないぞ」と本性を出しています。さながらウィルソンのナイトと言ったところ(笑)
しかしさすがのサムの方も怯むことなく「これからは彼の前でだけ仲良くすればいいのね」とほぼ宣戦布告。
翌朝、ハウスの出勤を待ち構えていたチームによれば、 嚢胞の生検で鉛は見つからず心拍と血圧が不規則で2度除細動を行ったとか。
「残る方法は一つだ」とのことで、中世風の衣装に身を包んで例の村に中世の民として入り込む13番とハウス。2人ともなかなか似合っています。
村の中にある薬局に行くと、最近叔父から店を引き継いだばかりだという若造は自分の店にある薬草を全く把握できていないようで、中にはノラニンジンだと思っていた毒ニンジンまで。
1束だけ売ったという相手が誰か聞くと国王で、環境要因の中で唯一調べていなかった人間が原因でした。
毒ニンジンだと知っていてウィリアムだけに食べさせたからこそ、彼だけが死にかけているのだと誰もが思い、マイルスを問い詰めるも彼は認めません。
そして、原因を聞いたウィリアムも「マイルスは嘘をつかない。最高の騎士だから王に選ばれた」と友人を庇います。
そんなウィリアムは、胃洗浄と活性炭治療を行ったのに悪化しており、毒ニンジンならとっくに死んでいるはずで原因は別にあるようです。
わざわざハウスのオフィスを訪ねて来たサムは「私を好きにならなくていい。私もあなたが嫌いだけど1つ共通点がある、ジェームスが大事よ。この先どうなるかは分からない。でもせめて私たちにチャンスをくれない?」と問いかけ、返事を待たずに帰って行きました。
う〜ん、大人になって丸くなったのかもしれませんが、危ない雰囲気はありますけどね。
肝臓にあるのは肝紫斑病の病変で、不整脈と合わせて考えると心内膜炎、つまりはステロイドの乱用で、筋肉増強剤による症状に毒ニンジンが拍車をかけたというのが本当の原因でした。
決闘のために掟を破っていたのか。
やたらとウィリアムの片想いを気にかけていた13番はここでも彼の背中を推し、「愛を勝ち取る必要はないわ、ただ求めればいい」というアドバイスを贈るのですが、自分は彼女には相応しくないし彼女には幸せになって欲しい、とあくまでも気持ちを抑え込むウィリアムでした。
ハウスはルーカスに調べさせたサムの極秘情報ファイルを開かず、未開封のままゴミ箱へ。
そして今日も大人しくイブプロフェンを飲んで足の痛みを誤魔化しています。
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