EPISODE 3 鉄の決意 What Is Dead May Never Die
あらすじ
“赤の王城（レッド・キープ）”で王都の運営方針をめぐりサーセイと衝突するティリオンは、小評議会の中に潜む彼女のスパイを暴く手段として、３名の小評議会参議にそれぞれ違う内容で、ある政略結婚の話を聞かせる。キャトリンは同盟を結ぶためレンリー王や新妻で妃のマージェリー、そしてお妃の兄ロラスのもとを訪ね、共通の敵ラニスター打倒の同盟を結ぼうと持ちかけるが、レンリー王らには別の考えがあった。一方、ウィンターフェルに残されたブランは、依然、予知夢に悩まされていた。ある夢を見たブランはルーウィンにその夢の解釈を求める。ロブを助けるために船を調達しようと父と姉に再会したシオンだったが、父に認めてもらうため、ある決断を下す…。
ネタバレ感想
後をつけていたジョンに息子を捨てに行く場面を見られたクラスターは激怒し、ジョンを家に連れ帰り他のナイツ・ウォッチにも出て行けと怒鳴り散らします。
総帥に叱られ、目撃してしまった事を話すもどうやらご存知だったようで…これには正義の名の下に働いているジョンはさぞショックを受けたでしょうね。
クラスターのような者が居るから自分達も助けられているんだ、と言われますが納得できるはずもなく。
夜が明けてすぐに出ていかなければならなくなったナイツ・ウォッチ一行。サムはジリに母親から貰った大切な御守りを託し必ず戻ると誓いました。
ブランは毎晩自分がオオカミになっている夢を見ているようです。父エダードの死も夢で見ていたブランは、自分の夢は予知夢でただの夢なんかじゃないと言い張りますが、ばあやのお話のように動物と一体になれる魔力を持つ人間は実際に存在するのでしょうか。デナーリスとドラゴンを見ているとブランにそんな力があっても不思議ではないです。
ロブの頼みでロバートの末弟レンリーに会いに来たキャトリン。
風が吹き荒れる寒そうな地で胸元がズギャンと開いた衣装に身を包む女性がレンリーの隣に座っております。見た感じ奥さんなんでしょうが、レンリーってゲイではなくバイだったのか生粋のゲイで結婚を隠れ蓑にしているのかどっちなんでしょうね。しかもこの女性、レンリーの毛を剃りまくっていた花の騎士ロラスの妹だそうで爽やかな夫婦に見せかけてドッロドロという。
闘技大会が開催されており、サー・ロラスを打ち破り優勝したタース家のブライエニーは7人いるキングズガード《王の楯》の1人に加わりたいと望み、レンリーはそれを聞き入れました。
そこにキャトリンがロブの遣いとして現れましたが、軍を借してくれるよう頼むまでもなく“王都を落としジョフリーの首をあなたに”とやる気満々のレンリー。
レンリーの軍勢は皆夏の騎士で冬が近づいてきている現状では戦を楽しむような余裕は無いし同情する、と何故か水を差すキャトリン。地に足の着いていない仲間に対しておいおい…と思う気持ちは分かりますが同盟関係を結ぶならもうちょっと穏やかにどうぞと思ってしまいます。
先ほどの闘技大会で圧倒的な力を見せたブライエニー、兜を取った瞬間どよめきが聞こえましたが女性だったから驚いてたんですね、キャトリンにレディと呼ばれるまで全然気付きませんでした。
父と姉が作戦会議を立てている横で置いてけぼりのシオンですが、子狼たち、つまりスターク家が獅子ラニスター家との争いで南へ下っている間に手薄になった北を乗っ取ろうとしており、1年かけてでもウィンターフェル城を奪うという朽ちない奪略精神の権化のような作戦を聞き、一瞬「ちょ、待てよ」な顔を見せますが、“私の役目は？”と割り込みます。そうまでしてこの落ち武者じみた親父に認められたいか。
“1隻でストーニィ・ショア《岩石海岸》の漁村を略奪しろ”と言われ30隻率いる姉ヤーラとの格差に文句タラタラで、北に手を出す時機じゃないとどっちつかず。
これまで育ってきたウィンターフェル城と育ての親、本当の兄弟のように接してきた子供達と生みの親で血の繋がりのある姉や出生の地の板挟みで複雑であろう心境は理解できますが、元がわりかし屑な性格してるのでどっちも半端に裏切りそう感が凄いんですよね。
グレイジョイのモットー“種を播かず”って争いの種を播かないとかそういうベクトルの意味かと良いように解釈していましたが“耕さず鉱山も掘らずただ奪い我が物とする”という畜生理論でした。それは潰されますわ。
シオンがどちらサイドにつこうともグレイジョイ家はやる気です。どうするシオン。
暇を持て余すシェイですが、ティリオンはサーセイがシェイの存在に気付いたが最後、その弱みに付け込んでくることを分かっておりなるべく隠し通そうと自由な行動を禁止します。
厨房の雑用を提案したティリオンですがあっさり断りサンサの侍女にゴリ押ししてもらったようです。そんな大きな動きがあればすぐサーセイに伝わりそうですけどね。
サーセイと長女ミアセラ、次男トメンと夕食を取るサンサに“ジョフリーに愛を誓える日が来るのが楽しみ”と言わせ、たとえロブが死ぬ事になろうともジョフリーと結婚する務めを果たさねばならないと圧力をかけ続ける絶対的姑に苛立ちシェイに泣きそうになりながら八つ当たりしていましたが最終的には侍女として受け入れたみたいです。世話役のお婆さんも殺されてしまいましたし本当に孤独な状況ですから少しでもシェイの存在が支えになればいいなと見守っています。
ティリオンは何やら作戦を練っているよう。
パイセルに〈ドーンのマーテル家にミアセラを嫁がせる〉
ヴァリスに〈シオン・グレイジョイにミアセラを嫁がせる〉
リトルフィンガーに〈ロビン・アリンにミアセラを嫁がせる〉
とそれぞれ別の情報を与え、全員に共通して“太后にはくれぐれも内密に”と念押しする事で裏切り者をあぶり出す作戦ですね。頭の良いティリオンらしい戦略です。
レンリーとロラスがまぐわっております。
マージェリーとの結婚は偽装に加えてロラスを側に置けるからだったんですね。そして妻マージェリーに隠そうとしていますが、世継ぎをこさえようと積極的な妻をやんわり拒絶するも“兄に手伝わせますか？”と言わせてしまうくらいにはロラスとの関係がバレているみたいです。
色々分かっていて王妃の立場を選んだということですか。逞しい。
さっそく罠にかかり“ミアセラを売り飛ばすなんて許さない”と激怒するサーセイ。
“ドーンには送らせない”と言いパイセルの告げ口が明らかになりましたね。
グランド・メイスターは娼婦とお取り込み中のようでしたが構わず踏み込んだブロンとティリオンによってブラック・セル《暗黒房》に入れられる結果に。
狂王の時代からサーセイのスパイをしていて、先々代“王の手”だったジョン・アリンを裏切っていたのもこの老いぼれだったんですね。
シオンはRobb宛の手紙を書き、父親が北の侵略を企てていると報せようかかなり迷い悩んでいますが、結局書いた手紙を蝋燭で燃やしグレイジョイ側につく決心をしたようです。
エダードやサンサ、ジョフリー、サーセイの顔が浮かび眠れないというアリアに対し、ナイツ・ウォッチのヨーレンが自分にも似た過去があると話してくれます。自分の兄がウィレムという男に目の前で殺され、それ以降ウィレムに取り憑かれたようになり最終的に斧を振りかざし彼を殺した事がきっかけで“壁”に送られた、と。
そんな話をしていると外から警報が鳴り響くのが聞こえ、ジェンドリーとアリアには隠れていろと指示し出て行きます。
夜襲をかけたのは今度こそ大勢の仲間を連れてきたシティ・ウォッチで、反抗したヨーレンに容赦なくクロスボウを撃ち込んできました。
その場は戦闘になるも多勢に無勢でヨーレンは囲まれ殺されてしまいます。呆気なく死んでしまってこの先アリアはどうしたらいいんでしょうか…頼れる存在が居なくなってしまいました。
木陰から見ていたアリアとジェンドリーですが、たまらず飛び出し戦闘に加わります。逃げろって言われたやーん。
道中、アリアは牢に入れられ身動きの取れないジャクェン・フ=ガーに“俺たちも戦う出してくれ”と助けを求められ近くに刺さっていた斧を手渡しまた戦闘に戻ります。
一人のシティ・ウォッチがアリアを捕まえ奪ったニードルで、脚に矢が刺さり動けない少年を助けるフリして喉元を貫きます。
並ばされたナイツ・ウォッチ一行にジェンドリーはどいつだ、と聞くシティ・ウォッチ。
アリアがニードルで殺された少年を見ながら“ジェンドリーは死んだよ”と機転を利かせます。
タイレル家
マージェリー
レンリーの妻。ロレスの妹。
タース家
ブライエニー
キングズガードの1人。レディ。
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▼次回、エピソード4
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