エピソード9『黄金のペン』“Cat Got A Name?”
あらすじ
ホイットニー・ヴァンスの死の真相がついに明かされる。マディは“網戸の男”事件を大きく進展させる手柄をあげる。一方、チャンドラーはLA市警を相手取り、大きな訴訟を起こすことになる。
ネタバレ感想
チャンドラーは“バイオ・ライト研究所”に、ハリーはアイダのところに、それぞれ別で動いています。
やはりアイダはヴァンスの指示通り郵便局に行って普通郵便であの封筒を送ったそうで、中身は知らないとのこと。
封筒に入っていた自筆の遺言と金色の万年筆がヴァンス本人のものだという真正性を立証するために宣誓供述書へのサインを頼むハリー。
1000万ドル、つまりは十億円を超える額の遺産が遺されるから騒ぎになるし弁護士を雇うべきだとアドバイスし、当てがないというアイダに弁護士の紹介を約束して帰りました。
その夜チャンドラーからニュースを見るよう連絡があり、LA市内のDNA鑑定所で火災発生の報道を見るハリー。二人とも相手がここまでするとは思っていなかったようです。
ハリーのところにはポイドラスが新たな相棒〈ムッソ〉を連れて来ていて、フランクスは動脈瘤で急死したそう。えぇ……?
こないだハリーがした適当なホラ話がバレたようで、今回は事務所に通してヴィビアナの話を聞かせます。お互いに情報を出すことを条件に、彼女を見つけたことを明かし、見返りにヴァンスの死亡原因についての捜査状況を教えてもらいました。自然死に見えたけれど解剖では点状出血が見つかり死因は“不確定”となり、その後現場のクッションにヴァンスの唾液がついているのが見つかって背後からクッションを顔に押し付けられたと考えられるのだそう。書斎には主に警備達がおり、会社の人間全員を調べているというポイドラス達は秘書の話に言及。
『特注の便箋や高価な金色の万年筆を並べて待っていた』と聞いて現場の写真を見せてもらったハリーは解剖前と解剖後であったはずの万年筆が無くなっていることに気が付きます。アイダかー。
チャンドラーと結託してアイダの所へ出向き約束通り宣誓供述書にサインさせたところで、「申し立てはしない、金色の万年筆が俺に届いたのと同時にあなたはヴァンスの死体を書斎で見つけたそうだが、事件現場の写真に同じ万年筆があった」と現実を突きつけます。そして、殺人者に相続権はないとダメ押しするチャンドラー。
警察が来るから今話してくれたら守秘義務で情報は守られるし力になれるかもしれないと選択を迫り、アイダは自宅前で待機しているポイドラス達を見て「全て大きな間違いだったの」と話し始めました。
ヴァンスは一晩で容体が急変し、死が近いので新しい遺言を書くと言って、口述するヴァンスの手を取ってアイダが遺言を書いたのだそう。そして、万年筆と共にハリーに送るようにと指示したことも事実。しかしヴァンスは何十年も休まず働き続けたアイダのことは忘れていたようで、アイダは持っていたペンで遺言書を納得いくよう改ざんした、と。
ところが死の瀬戸際だったはずのヴァンスはそこから持ち直してしまい、改めて弁護士に作らせるからハリーに送った遺言書を取り返せと指示され、改ざんが発覚することを恐れたアイダは主を手にかけた、というのが真相でした。ハリーに送ったのは複製で、二つ目の本物の万年筆はアイダの貸金庫にあるそう。
アイダは外に居た刑事達を招き入れて潔く自首し、そのまま手錠をかけられ連行されていきました。
モリソン刑事はデイヴィス宅を訪ねお悔やみを伝えておりますが、やはりコスグローブと違ってニコールの死が不当なものだったと感じているようです。
ヴェネットにも、「コスグローブにはニコールがシャープに強要されてると伝えていたし、SISは車に人質がいると認識すべきだった」と本音を話しており、明らかに後悔している様子。
通報を受けてレイプ犯の手掛かりをヴァスケスと探していたマディは、ゴミ箱の中からマスクを見つけ出します。またしてもお手柄です。
しかし、すぐさまプリーダに進展があったと連絡するのは規則違反にならないのでしょうか。
そして、マスクを見つけ出す直前に検査通知の貼り紙を見て連絡先に折り返しが欲しいと電話をかけていたマディ。
〈カート・ドックワイラー〉から折り返しがきて地域の性的暴行事件を調査中だと話すと、わざとらしい驚きと共に何か変わったことがあれば協力すると言いながらSNSで検索したマディの顔写真を眺めるドックワイラー。こいつだ。
ヴィビアナのDNA検査の結果が出て正真正銘ヴァンスの血縁者だと証明され、後は身を守るのみという所まできたものの、あの凄腕女スパイの監視でハリーとスローンの密会現場が抑えられてスローンの二重スパイがバレています。
スローンが警備の確認で今から来ると言っている、というヴィビアナからの連絡を受けて「きっと念の為確認を……」と言いかけたボッシュに「さっき確認したばかりよ、鍵だって渡したのに入れてくれと言ってる」と不審感を露わにふるヴィビアナ。監視にも気付くし、怪しい動向にも気付くし、かなり勘の鋭い女性です。
息子を連れて階段から逃げろと伝え、すぐさま銃を取り出してヴィビアナの所へ向かいます。
自宅へ侵入し、逃げたヴィビアナを追う女スパイ。ターミネーターかよ。
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▼次回、エピソード10