エピソード8『弱さと強さ』“Coral Gables”
あらすじ
サマンサはハーヴィーの力を借り、古い案件の決着をつける。
ネタバレ感想
元事務所に顧客の“グレイスケール社”を政府への詐欺で訴えるとエリック・カルドーに叩き付けるサマンサ。
穏便に済ませたければグレイスケール社もこちらへ譲れということで、ブドウ園の件でロバートと距離を縮めたアレックスに対抗するためのポイント稼ぎでもあります。
「子供が欲しいなら運任せじゃダメだと思ってこの国で一番の不妊治療医の予約を取った」と前向きなシーラはシンプルに凄い。
気分転換に連れ出そうと元々休みを取っていたルイスもこれに同行します。
しかし、顧客が商品を全国展開するため代理店と契約するらしく、今日中にルイスのサインを添えて送付しないと契約無効になってしまうと焦るアレックス。
事情を聞いたグレッチェンはルイスのサインを貰って送付することを約束しました。
〈チャールズ・マクマナス先生“チャズ”〉のクリニックで検査を始めるルイスとシーラ。
不妊治療の権威は、なんとルイスの高校の同級生で、カンニングをバラされた腹いせにルイスを暴力で脅して毎日宿題をやらせていた相手でした。
今思い出しても辛い過去ですが、子どもを授かりたい一心で彼のところに通うつもりのルイス。
せめてシーラには打ち明けろというリプシッツ先生のアドバイスを実行に移せるでしょうか?
ハーヴィーが警戒していただけあるカルドーはかなりのやり手で、サマンサが7年前にたった2時間グレイスケール社に関わっていたことを示す明細書を持ち出して、彼女を担当から下ろすよう判事に要求。
「架空請求なら資格は剥奪だし、少しでも担当してたなら彼らを訴えるのは禁じられてる」と主張されてぐうの音も出ません。
訴訟を続けたいなら代理人を交代しろと言われてしまい、ハーヴィーを頼ることに。最初に止められたのを聞かなかっただけに、言い過ぎなほど嫌味は言われますが(笑)
グレッチェンが確かに送ったはずの書類を相手方は受け取っていないと言い張り、顧客の〈カーラ〉から契約が白紙になったと激怒されているアレックス。
受領書をもらうため、配送業社に問い合わせても伝票番号に該当する荷物が発送された記録はなく、馴染みの配達員〈リロイ〉からも、デスクには何もなかったから帰った、との答え。
昼間にドナと立ち話していたことを思い出し、ドナのオフィスに行ってみると、デスクの資料の中に発送するはずだった書類が紛れているではないですか。やっちまいました。
送付先の秘書〈ミッシー〉のところへ直接書類を持ち込み、前任の秘書の話を持ち出して「昨日受け取ったことにして」と頼むも、バッサリ断られてしまうグレッチェン。
グレッチェンはサマンサに助けを求め、サマンサは取り繕うよりもアレックスに正直に話すべきだと背中を押します。
アレックスはもちろん怒り、契約がダメになって事務所を変えたがるカーラに真相を話すと、「うちと仕事をしたいなら秘書をクビに」するよう迫られてしまいました。
サマンサが以前やらかした“コーマン社”の件での証拠隠滅を、元同僚で金を渡されフロリダに追いやられた〈ベティ・パルマー〉がカルドーに話してしまったそう。不正行為を公表されたくなければ一番取引の長い顧客を1社渡せと迫られるサマンサ。
慌ててフロリダに発とうとするサマンサの様子を見たドナはハーヴィーに報告して止めさせます。
5年前、ある製薬会社のCEOの娘が殺人未遂の容疑で捕まり、潔白を確信した彼女を助けるために証拠の隠滅に走った過去が明かされます。
「カルドーに顧客を1社譲って手を引かせろ。不正を止めようとしたベティを脅すのはダメだ。顧客を渡さなければ親が君の不正を通報する」と譲らないハーヴィー。不正を毛嫌いしていた昔のハーヴィーが戻ってきた感じがします。
シーラに子宮筋腫が見つかり、早急に摘出手術をすべきだと言われたルイスは過去の記憶が蘇り、内心では「専門分野だろうが誰が貴様に任せるか。私の愛する人に指一本でも触れたらぶちのめす!」とチャズへの怒りを爆発させるほどなのに、自分を抑えて医師の診断に従います。
この抑圧具合では、いつ深刻なことになるか分かりませんよ。
その後、リプシッツ先生のカウンセリングでいじめられていた過去の自分と対峙し、『いつか子供ができたら人を思いやることを教え、チャズみたいには育てない』誓いをしたことを思い出したルイス。
どうやら折り合いがついて、チャズに閉じ込められていた体育倉庫に残してきた自分の一部を取り戻せたようです。
サマンサは正しいことをしようとしたが故に田舎町に追いやられ自分を恨んでいるベティに一番の顧客を譲ると決め、カルドーに彼女をシニアパートナーの待遇で雇い直すよう条件を付け、罪滅ぼし。
明細書の原本はベティが探してくれるそうで、原本が見つかればカルドーのねつ造も明らかになるのでこの条件を受け入れるしかないという痛み分けの結果に。よくぞここまで一矢報いることができましたね。
アレックスはグレッチェンのクビを断りますが、グレッチェン自身は自分の大きな過ちを受け入れきれず辞職すると言い出します。
マイクが刑務所に入れられた時のハーヴィーを引き合いに出して、『辞めずに闘ったからこそ事態を好転できた』ことを伝えて、挽回のため闘い続けることを勧め、引き留めたドナ。
今回のミスは大きくとも、有能なグレッチェンに辞められるのは事務所としても、そして何よりルイスにとって痛手ですし、辞めないでくれて良かった……!
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▼次回、エピソード9
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