第1話「六つのサッチャー」/ The Six Thatchers
あらすじ
内閣閣僚ウェルズバラの屋敷に置いてあった息子の車が事故の巻き添えで炎上。車内から死後一週間の息子の遺体が発見される。しかしシャーロックは息子の怪死より、居間に飾られていたサッチャーの胸像が何者かに叩き割られたことに目を向ける。胸像は限定品で、販売されたのは六体。犯人は次々に胸像を壊していく。不可思議な連続胸像破壊事件の遠因は六年前の悲劇にあった。
ネタバレ感想
シャーロックいわくモリアーティが電波ジャックしたあの映像は生前から長期計画で用意されていたものでモリアーティが死ぬと発動する仕組みになっている『死後のゲーム』なのだとか。
メアリーは無事に出産を済ませ、育児で疲労困憊の夫婦といつものスタイルを崩さず赤ん坊に接するシャーロック。抱っこ紐で赤ん坊を連れながら捜査に同行するジョンも性格が出ています(笑)
モリアーティのゲームだと思って追っていた事件が蓋を開けてみれば実は元諜報員のメアリーを狙ったものだったりと相変わらず予想通りには動いてくれないシナリオです。
ここからはジョンやシャーロックを巻き込むまいとメアリーが単独で動くのですがUSBメモリに追跡装置を仕込んでおくというジョンの策が功を奏しあっさり先回り。
それにしても政府絡みの隠蔽だったりフリーエージェントのイザコザだったり銃で追い込まれる緊迫の現場だったたり…何だかどんどん壮大になってきていて正直言うと最初の頃のように身近で起きた難事件をシャーロックがテキパキ推理していき隣でジョンがワタワタしながらも良いアシストを出し事件解決していく、という単純な展開が恋しくなってきました。
ジョンは柄に合わない事をして何やってんだと思っていましたがまさかメアリーが居なくなる伏線だったとは…。打ち明ける寸前でメアリーを亡くす事になったジョンには更なる罪悪感が募りますしね。それにしても自分は浮気紛いの事しといてメアリーの意思でシャーロックを守り身代わりとなった事実を無視して「守ると誓っただろ」と責任転嫁のジョン。あー、こりゃまたワトソン先生が病んでしまうな…と思っているとやはりシャーロックをゴリゴリに恨んでいる様子。それも見越していたメアリーからビデオメッセージで最期の依頼として「ジョン・ワトソンを救って」と頼まれるシャーロック。
ジョンのメンタル回復にはもうしばらくかかりそうです。
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