『第7話』“Episode 7”
あらすじ
ニスカの旅は予想外の展開をし、レオはマックスの所へ急ぐが危険な事態にあう。
ネタバレ感想
マティーから妊娠を聞いたレオは「俺は行くよ、何もしてあげられない」だのなんだの、自身のトラウマを言い訳にしとりますが、なんと身勝手で無責任な男でしょうか(笑)
意外にもマックスの居る居住区に帰ったアナトール。アグネスの自爆テロが自分の差し金だとバレている事が分かっても全く焦る気配もありません。
そして、大勢のシンス達が自らの意思でマックスにつくことを選び、実質的な政権交代に。
エルスター博士が理想のためにデイ・ゼロを計画していたのだ、と狂信しているアナトールに、マックスは自分の記憶を見せて自身がデイ・ゼロ以前に息子の世話役として生み出された意識の試作品だと明かします。
そして、デイ・ゼロは革命だの計画だのと言った大それた陰謀論ではなく、意識のコードを送らないとミアを救えなかった故の選択で、アナトールの意識もその副産物に過ぎないと伝えるマックス。まあまあ辛辣です(笑)
ただ、目覚めた意味はあるかもしれないけれど、決して暴力のためではなく、アナトールの暴力を正当化する理由は存在したい、と括るあたりはやはり良心の塊だっただけあります。
まぁ、こんな事で止められるような半端な信じ方では自爆テロを扇動できるはずもなく、アナトールにとっては無意味な説得となりましたが。
自分の失態を取り返したい必死なスタンリーに不意打ち攻撃を受け、マックスは電源を切られてしまいました。
内情を知り得ないレオは、ジョーからアナトールが黒幕だと聞いて彼の危険性を伝えにマックスの元へ向かうのですが、なんと正面突破ですか(笑)いや、門が閉められてるんだから仕方ないですよね(笑)
マックスの記憶で、自分が介抱していた人間の男がエルスター博士の息子だと知ったアナトールから『死から復活した創造主のご子息、おかえりなさい』と大層に迎え入れられるレオ。こんな所絶対に入りたくありません。
ニスカを案内した男は約束を守ってくれたようです。
絵画店で置かれていた絵を描くオレンジアイは、山の中で迷い、電池切れ状態で見つかったらしく、彼女が繰り返し呟くのは、『恐れる、ニスカ、来る…』という言葉のみ。それは『恐れるべからずニスカ、来るべし』というメッセージにも、『恐れるべしニスカ、来るべからず』という警告とも受け取れます。
壊れたシンスが何ヶ月もニスカの名前を呼び続けるという時点で何かあるのは間違いないのです。ニスカは、繰り返し見るようになった謎のマークとビジョンの中にあった森の中の小屋そのものな絵をお買い上げ。
地図を見ると、例の場所が『ブラック山地』という場所だと分かりますが、歩いて半日もかかるのだそう。
満月を見て、ビジョンの中でも満月だったことに気が付いたニスカは充電途中にも関わらずその足で小屋を目指して出て行ってしまいました。
落ち込んでいたローラは、娘からの励ましと妊娠報告で奮起したようで、なんとかバスウッド作戦の詳細を知る事でぶつかり合いを防ごうと急ぎます。
しかし、シンス擁護のローラはもう委員会の場には立ち入る事を許されずどうにもこうにも。ネーハーに事情を話し、彼女ですら詳細を知らなかったバスウッドの計画を探ってくれと懇願。仕方ないとは言え他力本願ですねぇ…。
ネーハーからは「私生活に口を出したくないけど、詳しい人に近いのはあなたの方よ」と助言を受けます。
必ず人間への影響も伴う特殊シンスに対する作戦は、行動科学から生まれているらしく、ニールは立案者そのもので、情報をちょっと知っているというレベルでは無さそう。
バスウッド作戦とは製品リコールだと聞いて驚き慄くローラですが、何の意外性もない話です。ローラが大声で責め立てる度にサムを選んだシーンが脳裏にチラつきます。
軍は使わずマスコミにも洩らさず、政府の責任を問われない手段として、バスウッド作戦は既に実行されているそう。
第一段階、全ての居住区を停電させる事で充電を妨害し、バッテリーを消耗させる
第二段階、電力供給を再開し、できるだけ多くのシンスを同時に充電させる
そこに過電圧を発生させ、充電機能に過負荷をかける
ここで多くのシンスは戦力外に。
第三段階、過激な反シンス団体を動かす
全ての団体が内密にシンスへの攻撃を許可されシンスを全滅に追い込む
民衆には反シンスの行き過ぎた行為にしか映らず、政府もお気持ち表明するだけで非難を浴びることなくグリーンアイを一掃できる、という計画だそうで、第一段階は既に始まっているのです。
最初はレオを奉り上げていたアナトールですが、息子の親父批判を聞いていよいよレオの事も敵認定します。
レオもシンス相手に丸腰で敵地へ入るならエルスター信者な事を利用して心理戦に出ればいいものを(笑)
「マックスはどこだ」と凄んでしまったもんで、ボッコボコにされる始末。
まぁ、おかげでアナトールの暴力行為は度が過ぎていると感じ始めたらしいスタンリーがマックスを解放しに行ってくれましたが。
アナトールはマックスの手で壁にめり込みながら死亡。一件落着…か…?
オードリーは早々に尻尾を出して、マティーは泳がせる事なく問い詰め、あっさり記者だと認める展開に(笑)
小屋を目前に充電が切れかけたニスカが最後に見たのは、小屋から出てきてこちらへ近づいて来たオディの姿でした。壊れかけていてもイケメンなオディ、壊れていないと更にイケメンで微笑みが眩しいな、おい。
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▼次回、エピソード8