エピソード7『ウィークポイント』“Hitting Home”
あらすじ
マイクはジャックから一緒に案件をやろうと持ちかけられ、最初は断るが、ジャックの行動を探りたいジェシカの命令で渋々承諾する。客に訴えられたエスターは再びハーヴィーに弁護を依頼するが、ルイスに頼めと言われる。エスターは兄ルイスに穏便に和解するよう依頼するが、相手側の弁護士は言いがかりの訴訟を何件も手がけた常習犯だと知ったルイス。反訴を提起しエスターと口論になる。ハーヴィーはセラピストのアガードに母親に関する辛い記憶を話し始める。
ネタバレ感想
学校を早退し、母〈リリー〉の不倫現場に出くわした幼いハーヴィー。
不幸中の幸いだったのは、事後でまだ幼い少年には“何か変だ”という違和感が残っただけだったということ。後から思い返してそれが母親の浮気だったと気付いたのでしょう。
秘書が使うパソコンのカレンダーに印がついていることを知ったハーヴィーは、ニヤニヤを抑え切れない顔でドナに「来週の水曜デルポストに行こう」と誘います。
ドナから予定表の消し忘れだし何も祝うことがないと辛辣に言われますが、この日はドナが秘書になった日で毎年お祝いをしていたんですかね。
「秘書になった日じゃなくてこの2週間を祝おう。前みたいな友達に戻りたいんだ」と食い下がり、約束を取り付けました。
ジャックから仲直りに一緒に案件をしようと誘われたマイク。
NY教職員年金基金が無謀なデリバティブ取引で大金を失った案件で、ヘッジファンドの知識が使えるためマイクは適任かもしれませんが、マイクは「信用できない」と追い返します。
悪どいハードマンがNYに帰ってきて事務所を持つらしく、多少の危機感があるのかジェシカはマイクにジャックとの仕事を受けろと命令。
ジェシカ命令なら信用できない相手でも組むしかありません。
マイクが一人立ちしてしまってからハーヴィーとセットで動くのが当たり前という関係でなくなってしまったのがやや物足りないですね。
ルイスの妹のエスターがルイスには内緒でハーヴィーのアポを取り、ハーヴィーはエスターの会社に出向きます。
エスターの会社が出しているナッツフリーのマフィンでアナフィラキシーショックになった人が出て訴えられたのだそう。
会社の問題ならルイスの担当だし、自分はルイスの顧客を奪えないと手を引こうとしますが、「穏便に済ませたいの。兄じゃ大ごとにしちゃう」と必死なエスター。
「また俺と会いたいからって仕事をダシにするな」とハーヴィーレベルでないと言えないナルシストな発言も飛び出ます。たとえハーヴィーでもギリギリアウトくらいなセリフです(笑)
さすがにエスターの反感を買ってしまいました。
翌日にはルイスにこの件を頼むため事務所に顔を出したエスターですが、何故かあのナルシスト発言が受け入れられてハーヴィーと束の間の甘い空気が流れております。結局、“ハーヴィーだから”許されるのです(笑)
先にハーヴィーを頼って断られたことを知らず、妹に頼られて心底嬉しいルイスは、なんとかしてやりたいと全力。レイチェルもこの件を手伝いたいと申し出ました。
とにかく穏便に済ませたいから争わず和解を受け入れて欲しいというエスターからの要望を受け入れたルイスでしたが、レイチェル調べでは相手方の〈ケネス〉の弁護士は言いがかり訴訟の常習犯で、和解案を出しても公表すると脅してくる手法を使うそう。
「妹から穏便に済ますよう言われている」と悩むルイスに「手を打たないともっとマズくなりますよ」とレイチェル。それはそうかもしれませんが、まずエスター本人に事情を説明してこの先の動き方について確認を取るべきでしょうに。
ドナと楽しく食事をしたハーヴィー。
エスターとの甘い空気を見てすぐに2人が寝てると察していたドナは、ルイスとの約束を破ったのだから話すべきだと言い、ハーヴィーは「一度は寝たがそれきりだ。ただでさえ血が上りやすいルイスに妹のことを言ったら後が大変だし、友達としての忠告には感謝してるがこれは俺の問題だ」と話を終わらせました。
ドナも付き合い始めた恋人がいると言っていましたが、この2人は本当にゴールインしないつもりなんですかねぇ。
ルイスとレイチェルのコンビが仕方なく反訴したせいで、会社には行政の調査が入り、話が違うと怒鳴り込んで来たエスター。
怒鳴り合いになり、「だからハーヴィーに頼みに行ったのよ!」と口をついて出てしまいました。
またルイスの劣等感に火がついて拗れるのかとハラハラしましたが、「ハーヴィーに言われたの、兄さんを信じろと。それに兄さんを凄腕だと言ってた」と明かしたことでルイスは勝手をしたことを謝り、の良い方向のやる気に満ち溢れている様子。
結局ケネス相手に10万ドルの“依頼料”を積み、「“マフィンで死にかけた”とウソを言うよう弁護士に唆されたと証言して」と頼み、「証拠が見つかれば連邦政府機関で偽証したから捕まる」と脅した上で言いがかり弁護士のこれまでの共犯者リストを見せて追い詰めることに成功しました。
エスターとの兄妹関係もこれまで以上に良くなったのは良いけれど、ハーヴィーと一線を越えたことがバレたら話は変わってきそう。
マイクとジャックの関係は、お互いを疑っている状態のぶつかり合いを重ねながら案件を進めるにつれて少しずつ良くなってきています。
僅かに信頼関係が芽生えたことでジャックはマイクを「逸材だ」と評価するも、ハーヴィーのことは「ジェシカに目をかけられてラクしてる」と苦い顔。
それを聞いたマイクは「彼も皆と同じでいろんな悩みを抱えてる。僕とうまくやりたいなら彼ともうまくやって」とハーヴィーをフォローしました。
ルイスからエスターとハーヴィーの関係を聞かれて嘘をつくハメになったドナはハーヴィーのオフィスに怒鳴り込み、今回限りだとご立腹。
ドナに怒られたことでセラピー中にもボーッとしているハーヴィー。
アガードからは、「大事にしてる2人を裏切った」「陰で肉体関係を持ったのに責任逃れしようとしてるのは不倫と一緒」だと言われ、母親と同じことをしているという指摘に苛立ちが隠し切れません。
エスターからの誘いを無碍に断り、「君とは付き合えない」と拒絶を示したハーヴィー。
エスターの様子がおかしいことはルイスにも伝わり、ドナがハーヴィーを庇って嘘をついていたことも芋づる式にバレてしまうし、約束を破って妹と寝たことを激しく責め立てるまではルイスに賛同できましたが、怒鳴っているうちに血が上り「節操がないのは子供の頃の哀れな体験のせい」とルイスも一線を越えてしまいます。
ハーヴィーはそれ以上言わせまいと反射的にルイスを殴り付け、やり返そうと向かってきたルイスを投げ飛ばしてガラスの机が粉々になるという傷害事件の現場となってしまいました。
ジェシカがすっ飛んできてハーヴィーをオフィスから追い出し、そろそろメンタルを安定させないとクビが飛びそうです。
ジャックはなんとマイクをジュニアパートナーに推薦。
ジェシカからはこんなデキる若手は初めてだと褒められつつも「辞退してちょうだい。昇進させるわけにはいかない」と怪しまれない辞退理由を探すよう命じられました。
全てはマイクが無資格だからダメなんだよなぁ(笑)
マイクもハーヴィーも思いっきり不調です。
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▼次回、エピソード8
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