エピソード8『罪の告白』“Exposure”
あらすじ
レイチェルの告白にショックを受け、ホテル暮らしを始めたマイク。ルイスのおかげで事務所に戻ることができ、個室を与えられる。だが、レイチェルと職場で顔を合わせることを避け続けるのだった。そこへ証券取引委員会のケイヒルが現れ、ギリス産業買収に関する全ての資料を押収すると告げる。ハーヴィーの機転で一時的な執行停止を勝ち取るが、マイクは「やまし い点がないのだから要求通り全ファイルを渡してはどうか」と進言する。ルイスは裏取引の一件が露見しては一大事と、フォースマンに会いに行くが。
ネタバレ感想
職場で顔を合わせながら距離を置くなんて出来ない、と考えるレイチェル。
「彼を見たら抱き付いて“愛してる”と言いたくなる」と言うほど好きならどうしてローガンに流されかけていたのか。失って初めて分かる大切さというやつですか?
今追いかけたら逆効果だと止めてくれるドナが居てくれて良かったです。家にも泊めてくれますし。
ドナはなるようになるし時間が解決してくれると諭し、その根拠を聞かれて経験者だからだと話し、「ハーヴィーと寝た」と秘密を明かしました。
検事局を辞めて事務所で働き出すまでの1度だけだし、同僚だった間は寝てないとも付け足します。あの頃のドナは多少なり、ハーヴィーと恋人として付き合いたい気持ちがあったんですね。
あの時強引に付き合わず、同僚としてやってきたからこそ、今もハーヴィーと縁が続いている、と。
いつもは遅い出社なのに、マイク・ロス復帰の初日となるとジェシカと時間が被るほど朝イチから張り切って事務所に来るハーヴィー(笑)
せっかくの門出だと言うのに、ハーヴィーとジェシカがオフィス階に上がるとケイヒルが待ち構えているではないですか。
渡してきたのは召喚状よりも厄介な捜索令状で、買収関連のファイルを問答無用で出せとのこと。
ボニーとクライドと揶揄されるだけあって、こんな事態でも自信満々の宣戦布告ができるジェシカとハーヴィーは代表の座に相応しい風格です。
資料室で30年分の未整理のファイルをちんたら探させている間に差し止めを申し立てると宣言。
ジュニアアソシエイトとして復帰したマイクには、初日から名前入りの個室まで与えられるという高待遇。
レイチェルから相談を受けて全てを知っていながら余計な詮索や介入はせず、マイクの復帰を祝うドナは大人だよなぁ。そのドナの大人さをマイクも分かって感謝しているという良い関係。
まぁ、レイチェルといつまでも険悪なままではいられませんが。
ハーヴィーには欠かせないドナの存在のように、ルイスにこれでもかというほど忠誠を誓うカトリーナの存在もまた良いんですよね(笑)
当初はどうなることかと思ったほど嫌な女でしたが、ルイスと組むことでこんな良キャラに確変するとは。
マイクの復帰を歓迎しながらも「あなたを雇うためルイスが何を諦めたか知っておいて欲しいの」とジェシカからのご褒美を使って休暇を増やしシーラとよりを戻す気だったのに、それを諦めてマイクを雇ったのだと聞かされます。あろうことか、ルイスのシーラに対する未練を利用した若造のためにですよ。よくよく考えるとやはりルイスの男気凄いな。
マイクのことはまだ許していないと言っていましたが、それでもあのままマイクのことは放っておいてフォースマンに利用されることを良しとせず、自分の願いを諦めてまでのこの決断。恐れ入ります。
ルイスは自分では言わないであろうこの男気を裏でしっかり本人に分からせるカトリーナも良い…!
判事への直談判で、当面の間ファイルの捜索を禁じてはもらえましたが、ケイヒルがこれで諦めるわけもなさそう。
敢えてファイルを渡してしまうという大胆な作戦をジェシカに提案するハーヴィー。
どうせ証拠がなくても捏造されておしまいだと考えるジェシカは、「マイクとの共謀を疑われてるんだから戻ってきたマイクと共謀して考えて」と投げました。そう言えば、共謀疑惑がかかっている状態でマイクを雇い直すって色んな意味でリスキーな話ですよね。
マイクに与えられた個室はなんとかつてのハーヴィーが使っていた部屋だと本人から聞き、「狭いし眺めも悪い」と文句を言っていたマイクの表情が一気に変わります。そもそも文句を言える立場ではないのですが。
左の引出しには既にハーヴィーからの復帰祝いが入っており、「ドナが個室をやれと言い俺が選んだ」と告げるハーヴィーは、恐らく既にこの部屋を使っていた誰かを追い出してまで、昔の自分の部屋をマイクの居場所としてプレゼントしたかったのか(笑)ハーヴィーがどんどんマイクへの愛情を隠さなくなってきているし、可愛げのあるハーヴィー路線がシーズンを追うごとに強まっているような気がします。
ひとしきり復帰を実感した2人は、ケイヒルにファイルを渡さずに済む方法を大至急考えることに。
さすがハーヴィーの一番弟子なだけあって、「共謀を疑われてるけど実際にはしてない。ファイルを素直に渡そう」とハーヴィーがジェシカに言ったのとそっくりそのまま同じ作戦で行こうとするマイク。
復帰を喜んでいるわけがないジェシカも、ケイヒルを倒せば態度が変わるかもしれないということで、濡れ衣を晴らす為にも、事務所のトップに認められる為にも、この案件を成功させる必要が出てきました。
ハーヴィーの適当なおだてもあって上機嫌なルイスはすっかりマイクのことを許しているようです。
放蕩息子の帰りを喜び、感謝を告げるマイクに「気にするな、恩を返すなんて二度と言わなくていい」と珍しく器の大きさを見せてくれています。
しかし、今やっている仕事はやめて自分の仕事をやれと迫り、ハーヴィーの仕事だからと断られかけると「もう恩を忘れたのか?さっきのは建前だ。“ハーヴィーの仕事なんてクソくらえ、ルイスが大事だ”と言え」と強要(笑)
そんなルイスもケイヒルの名前を聞くと血相を変えて「早く言え、奴は全力で倒さないとダメだ」とマイクに今の仕事に専念させます。買収の資料をケイヒルのいる証券取引委員会“SEC”に出すことになれば、フォースマンの脱税に加担した自分の犯罪が露呈してしまうのです。急いで真実を知っているカトリーナに痕跡を消すよう指示を出し、ルイス自身は「全てをなかったことにする」と手を打ちにフォースマンのところへ。
この前の取引をなかったことにするよう迫るも、脱税がバレても2年以内に申告すればいいし、オフショア口座が脱税目的だという証拠もない、とどこ吹く風のフォースマン。
どうしても不安なら同じ書類を作ってハーヴィーにサインさせろ、と憎きハーヴィーに重罪の濡れ衣を着せようとする始末で、この間の取引をなかったことにするつもりはない様子。
マイクはベーグル屋でケイヒルから取引をしないかと持ちかけられ、もちろん断りますがレイチェルと住んでいる家を出てホテル暮らしをしていることを何故か知られています。
すぐ事務所に戻って恐らく判事の許可なく尾行されていることをハーヴィーに報告し、「監視の申請リストを明日までに入手しろ」と指示されました。
マイクと話したくて全く我慢ができないレイチェルはハーヴィーの名を使ってまで嘘をついてマイクに近付こうとしますが逆効果ですし、ドナにもこっぴどく叱られています。
レイチェルの元からさほど高くない株は下がる一方。急に必死過ぎるし、誰の警告も聞かずに暴走するし、ドナとハーヴィーの関係に対して暴言が出るし、自己中女の側面で浮き彫りです。
もともと短気なところもあるので、いつ逆ギレに転じるかも分かりません(笑)
翌日、お目当てのリストは手に入れられなかったものの、監視リストを偽造したものを持ってきたマイク。開廷する前に2人に対する尾行は許可のないものなので証拠は全部無効になるぞと脅すと、まんまと偽造リストを信じたケイヒルは捜索令状の請求を取り下げました。
しかし、今度はローガンによる請求で、買収に関する通信の開示を判事に求めます。
ハーヴィーに裏切られたローガンは、免責と引き換えにSECに協力したようです。
ローガンの取引により、マイクとハーヴィーの通信を開示せねばならなくなりましたが、おかげでフォースマン関連は対象外になったと知ったルイスはもはや他人事だと大喜び。
あのフォースマンに纏わる裏取引なだけに、これで終わりではなさそうで心配……と思っていたら、ルイスの裏取引など知る由もないマイクが「ケイヒルとの争いはやめよう。要求通りファイルを全部渡そう」と代表2人に提案しております。全く知らないとは言え、恩人をムショ送りしかけていますよ。
レイチェルのしつこさが半端じゃない。距離を置きたいと言い続けるマイクにとにかく話しかけるし、わざわざホテルまで訪ねて行くし。
レイチェルを口説いている間にもマイクが不倫していたテスのことを持ち出し「許すって忘れることじゃない。私の過ちを許せるぐらい私を愛してるか考えて」とやや上から気味なのもどうなの(笑)
マイクの案には続きがあり、裁判所でギリス産業に関するすべてのファイルをリストにしてもらった後でケイヒルに渡すことで改ざんを防げばいいというもの。
一見すると名案ですが、ルイスが刑務所に片足を突っ込んでいる状態です。
ケイヒルも悪意訴追を恐れて請求を取り下げるよりもファイルを出させることを優先してこの案に乗ってきたので、後は「何も出なければ一件落着」とジェシカから手柄を褒められるマイク。いや、ダメなんだよ。ルイスが〜〜。
明日シーラに会いに行こうと計画を立てているルイスに、カトリーナは慌てて買収関連の書類を全部ケイヒルに渡すらしいと急展開な大悲報を知らせます。
カトリーナは既にオフショア口座は使わず手数料もなかったことにするハーヴィーのサインを偽造した文書を作成しており、これとルイスの犯罪の証拠を明朝までに差し替えればいいと提案。
「文書偽造の方が罪は軽い」とルイスに決断を迫ります。
呆然としているルイスを見たマイクは、それまでケイヒルと闘う気まんまんだったのに自分達の通信しか開示しないと知り大喜びしていたことを踏まえて、フォースマンと違法な裏取引をしたのではないかと確信してハーヴィーに報告。
ルイスに限ってそんなことするはずないと余裕だったハーヴィーも、「フォースマンの下で働こうとした僕を止めた時、切羽詰まった顔をしてた」と聞かされると、明日ケイヒルに出す別の書類に不都合なことがあると踏んで、ルイス本人を問い詰めることに。
一刻を争う事態の中でルイスとハーヴィーは事務所内ですれ違い。ルイスはハーヴィーを陥れる選択はやはりしないようで、ハーヴィーがオフィスに居ないのを見るとそのままジェシカのところへ「大きなミスをした」と告白しに行っておりました。不幸中の幸いな判断になりますように。
マイクはレイチェルから委ねられた決断をして、レイチェルのオフィスに彼女を迎えに行くのですが、もうそんな話はどうでもいいほどルイスの行く末が心配であります(笑)
プライム会員になれば、会員特典対象の映画やドラマ、アニメ、Prime Original 作品が見放題。30日間のトライアル期間でお試しも可能。
▼次回、エピソード9

![SUITS/スーツ シーズン4 バリューパック [DVD] SUITS/スーツ シーズン4 バリューパック [DVD]](https://m.media-amazon.com/images/I/51-49+Nt9eL._SL500_.jpg)