エピソード1『拒絶』“Denial”
あらすじ
ついにレイチェルにプロポーズをしたマイク。2人は婚約のことを、職場にはしばらく内緒にしておくこと にする。マイクはハーヴィーにだけは伝えるが、ハーヴィーはドナにルイスの秘書になると告げられ、 ショックを受け動揺していた。次の秘書が決まるまでの2週間、レイチェルがハーヴィーを手伝うことになる。そんな中、倒産寸前のスラッタリー運送を助けることになったハーヴィーは、マイクに債権者リ ストを作らせ、立て直しのための時間を作ろうとするが…。
ネタバレ感想
ドナを失ったショックを受け入れきれず、悪夢を見て不眠に悩まされる日々を送るハーヴィーは処方箋欲しさにカウンセリングまで通っています。どんだけドナのこと好きなんだよ(笑)
ドナにしろマイクにしろ、意外とハーヴィーは大切な人に依存するタイプです。
しかも6週間も立ち直れていないとは。ハーヴィーも人の子ということか。
6週間前、マイクからプロポーズを受けて幸せ絶頂のレイチェルですが、職場の人にはもうしばらく2人の関係を内緒にしておこうと提案し、マイクもこれを快諾。レイチェルは友達としてドナにだけは先に話しておくそう。マイクとの関係でも色々助けてくれましたしね。
そんなドナから、自分が秘書になると言われ「人生最高の瞬間だ」と言いつつも、以前マイクが専属アソシエイトになると言った直後にハーヴィーに連れ去られたトラウマを思い出し「やっぱりやめておこう、気持ちだけ受け取るよ」と弱気なルイス。
諸々の引継ぎの関係で、2週間後から正式にルイスの秘書となると言っても、その2週間の間にハーヴィーがドナの気持ちを変えてしまうと思っているそうで、2人の関係やこれまでのルイスの報われなさを見ていると当然の反応に思えます。
ハーヴィーのためを思って後任が見つかるまでの2週間は今まで通り仕事を手伝うと言ったドナにハーヴィーは「俺のためを思ってる奴は去ったりしない。行くならもう行け」と情けなく突き放すしかありません。
その言葉通りドナに去られてしまうと仕事もまともに回せていない状況に。
ドナから連絡を受けられず、会社を立て直すため、新しい弁護士を求めてやって来た〈ケヴィン・スラッタリー〉を待ちぼうけにさせてしまい、ジェシカもハーヴィーの動揺に気付いています。
ドナに報告しようとして、これまた動揺しているドナからルイスの秘書になると聞いたレイチェルは、ドナがいなくてピリピリしているハーヴィーをしばらくの間臨時秘書として手伝うことに。
ヘアスタイルを変えたマイクは憧れのハーヴィーに寄せているような気もしますが、ハーヴィーはマイクにすらドナがルイスの秘書になることを話せませんでした。
セラピストの指摘によれば、ハーヴィーはドナが去ってしまう事実にパニック発作を起こして吐いていたらしく、想像を遥かに超えたダメージを受けています。そんなに大切ならなんでもっと早くしっかり繋ぎ止めておかなかったのか。慢心です。
仕事なんてしているような場合ではありませんが、そうも言っていられないのが現実。
“スラッタリー運送”に一番金を貸している〈サンフィリポ〉に会いに行き、「スラッタリー運送の債権を全部買った上で猶予を与えて欲しい」と無茶な条件を出すハーヴィーとマイク。
他の債権者に取り立てられ倒産したら、運送会社のトラックはタダ同然で買ったカナダの休眠会社に送られる手筈を整え、サンフィリポには4分の1しか戻らないことになるという状況を作り上げるという相当悪どいやり方です。
この駆け引きが成功してご機嫌になったハーヴィーにドナの話を持ちかけたマイクですが、ハーヴィーはこの期に及んで「いつまでもルイスと続くわけがない」と思いたいようです。
債権を全て買わせて8週間の猶予を作れたはいいものの、何故か債権者が1社漏れていたらしくジェシカから対処を迫られるハーヴィー。
野心の強いシニアパートナー〈ジャック・ソロフ〉が事務所中でハーヴィーにスラッタリー運送は救えないと言って回っているらしく、「たとえ倒産しようとスラッタリーは守りなさい」とのことです。
漏れていた“カッツェン金融”のことでマイクに怒鳴り散らすハーヴィーですが、マイクはそこもリストに載せた記憶があり、瞬時に2人ともレイチェルのミスだと気が付きます。
カッツェン金融はリストの最終ページに載っており、印刷されなかったのです。
怒るハーヴィーに「ドナに助けを請うにしても新しい人を雇うにしてもレイチェルに当たるな」と痛い所を突くマイク。
ハーヴィーはやっぱり2週間手伝ってくれとプライドを捨ててドナに頼るも、もう遅いと言われてしまいます。
ドナはドナで、秘書候補者リストをまだ持っているのを目にしてしまったルイスがドナもハーヴィーの元に戻ると思い込んで傷付き、自分にキツく当たっていることを分かっているので迂闊にハーヴィーの手伝いなんてできません。
必死に頼んでもドナが応じてくれなかったことで2度目の発作を起こすハーヴィー。立っているのもやっとという状態からトイレに向かい、また吐いてしまったハーヴィーはその日の夜にセラピストのところへ行き、抗不安薬欲しさに不眠だとウソをついたのでした。
スコッティと別れた時より落ち込んでいるハーヴィーを見かねて、相棒として話を聞きに来たジェシカ。
「私の一存でドナをあなたの秘書に戻せる」というも、無理強いして戻って来られてもそれはハーヴィーも本意ではありません。
結局、セラピストから貰った抗不安薬をトイレに流して復活の表情を見せたのは、ドナが戻らないと認めたということなのでしょうか?
レイチェルが遠慮して言うタイミングを逃していた婚約のこともちゃっかり知っているあたりがさすがはドナ。婚約祝いよりもハーヴィーを手伝ったお礼の品の方が倍以上大きいというのがドナの気持ちを表しているようです。
ハーヴィーもマイクを誘って婚約祝いを奮発しているのは、単純にお祝いの気持ちだけでなく八つ当たりしたことの謝罪も含まれていそうな感じ。
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▼次回、エピソード2