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海外ドラマ≫≫The Summer I Turned Pretty 私たちの青い夏 シーズン3 8話ネタバレ感想

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エピソード8『ラスト・キス』“Last Kiss”

あらすじ

ベリーとジェレマイアは挙式当日を迎える。しかしコンラッドの深夜の告白により、2人の幸せな未来に暗雲が立ち込める。感情が高まり時間が迫る中、ベリーは決断を求められる。

ネタバレ感想

コンラッドからの盛大な告白から一夜明け、あんなことがありながらサマーハウスで普通に顔を合わせることになる気まずさよ。

まーーたコンラッド「全部忘れてくれ、酔っ払って一線をこえた、ごめん」と無かったことにしようとしており成長してませんし、ベリーもベリーで本当にジェレマイアしか見ていないのならそれが嘘だと分かっていてもわざわざ「酔ってなかった」なんて指摘しなくても。

結婚式直前に爆弾発言して忘れろと言う、あの頃と変わらないコンラッドに腹が立つようですが、突っかかるほどに吹っ切れていないのが丸分かりで、「忘れたくないってこと?」コンラッドが嫌味風のジョークを口走ってしまう気持ちも分かります。

「人の気持ちを弄んでる」なんてベリーは本気で言っているのでしょうか?誰よりもコンラッドの良い部分を知っているはずなのに。

話しかけるな、名前を呼ぶな、何か理由をつけて消えろ、結婚式には出るな、と相変わらず短気で自己中心的な性格が顔を覗かせるベリー。

とにかく頑固だし、思い遣りよりも自分中心の末っ子感に溢れた振り回し系女子なのは今に始まったことではありませんが。

やり方はかなりズルくて臆病感が否めなくとも、「本心をさらけ出した俺をお前は拒絶した!それでもお前の気持ちを軽くしようとしてる。そんな俺のプライドまで打ち砕くのか?俺も傷ついたんだ」というコンラッドの方が、考え方としてはベリーよりもよほど人間的に良いんだよなぁ。

クリスマスの日も、コンラッドが脚をケガした日のことも、ベリーの中では限りなく特別だった自覚があるはずなのに、何でもないフリしてコンラッドにばかり文句言うベリーの方がけしからんぞ。

結局、ここまで激しく自分を動揺させるのはコンラッドだけだと分かっているはずなんですよ、ベリーは。

『確信がわいた、完全に彼を忘れることはできないと』だか何だか知りませんが、クリスマスの時点で、いやむしろもっと前から分かってたことでしょうに。

ジェレマイアは必要な人で、コンラッドも忘れられない、らしいですよ。

 

コンラッドの方もやや開き直り始めており、詳しくは聞かされていないけれどベリーが昨夜動揺して帰ってきて泣いているのを見たテイラーからお説教され、「突然じゃない、ずっと忘れられなかった!今まで1秒だって……ベリーだって忘れてないと思う」と言い切りました(笑)

普段自分の気持ちを押し殺して周りを優先させるタイプがこうなってしまったら止められなさそう。

実際、挙式のリハーサルにも何食わぬ顔で出席し、ベリーとジェレマイアのいちゃつきが始まるとあからさまに視線を背けたり面白くなさそうな不貞腐れた表情を隠そうともしなくなったコンラッド

しかしここで、家族へ宛てた感謝の手紙を読み始める挙式の主役2人。

「兄貴の誠実さを心から尊敬してる。これからも」とジェレマイアがここで伝えるのがズルいんだよなぁ。コンラッドを退かせるにはこれ以上ない言葉かもしれません。

 

これで大人しくしていればコンラッドの問題は片付いたでしょうに、何も知らないジェレマイアもやや自滅に向かっております。

来月から父の会社で正社員になる話を受けたことがアダムとの会話で発覚。

「私に何の相談もなく?決める前に話して欲しかった」

「イヤなら断るよ」

ここでチラリとコンラッドの方を見て、隙を見せたくないという強情な気持ちからくる強がりでジェレマイアを許し賛成するベリー。

そもそもこれだけ長い間付き合っていながら、絶対にベリーの地雷になるはずだと考えれば分かることをしでかしているジェレマイアはやっぱり自分が何より誰より一番な感じがします。こういうところはベリーと似た者同士というか、悪意のない末っ子の無邪気な振る舞い的な?

ベリーに対しては決して悪意がなくとも、兄貴相手だとそうでもないのがジェレマイア。

元々、父親にいつも認められていた兄にコンプレックスがある弟故なのか、ベリーのことでも兄に対する漠然とした不安は拭えないままのようですし、敏感にコンラッドの心情の変化を野性の勘で嗅ぎ分けている感じで、その上で「スピーチよろしくな」と挑発にも感じるセリフです。

めちゃくちゃ悪く言えば、やっと優秀な兄にマウントを取れる、そのマウント材料がベリー、とすら思えてきます。


新郎の兄が自分の娘を愛していると知っているローレルは、コンラッドの話を聞いてやるのですが、実際にはジェレマイアよりコンラッドとベリーに結婚して欲しかったんだろうなぁ。

からしたら甘ちゃんでお調子者のジェレマイアより、優秀で思慮深いコンラッドの方が安定よなぁ。


ティーヴンはデニースと良い雰囲気になりキスをして、あぁ〜やっちまったか……と思ったのも束の間、「感じた?」「いや、君は?」「何も。植物相手みたい」のやり取りで思わず声を出して笑ってしまいました。

即、仕事の話を切り変えるところも含めて、やっとデニースのことを安心して好きになれそうです。

ビジネスパートナーとしては最高の相性なのでしょう。


ベリーはとうとうジェレマイアに、コンラッドからまだ愛してると告白されたことを打ち明けます。

ジェレマイアは「殺してやる」コンラッドに怒り、ベリーが兄の方を選ぶとも思っていたようですが、ベリーは自分の気持ちは変わらないし、明日結婚すると伝えました。

これもまた秘密を1人で抱え切れなったベリーのエゴなのか……?どうせ結婚するなら事を荒立てず、墓場まで持って行けばいいと思う気持ちと、これから生涯の愛を誓うのに嘘は良くないわなと思う気持ちのせめぎ合いです。

 

翌朝、挙式当日だというのにジェレマイアは姿を消してしまいました。

おかげでベリーはスティーヴンにも一連の流れを話すことになっています。スティーヴンは本当に頼れる兄ちゃんです。

「何考えてんだ!ベリーに未練があるのは知ってる、見てれば分かるさ。でもそれを弟の結婚式直前にベリーに言う必要あったか?気が変わるとでも?イカれてる!ベリーは妹でジェレマイアは親友だ、ジェレマイアとは毎日会ってた。俺の部屋の鍵も持ってるしおばあちゃんとも親しい。お前と正反対だ。お前の中にもまだ良心が残ってるはずだ、だから一度だけ言う。事態を収拾しろ、弟を捜すんだ。みんなお前を信じてるはずだ」コンラッドに説教をブチかましました。

ベリーもジェレマイアも認めたくないだけで薄々気付いていたはずだし、ローレル、テイラー、スティーヴンがコンラッドの気持ちを知っていたのか。

コンラッドに近しい人の多くがベリーへの未練に気付いていて、それでも触れずにいたというのが大人の対応でもあり歯痒くもあり。誰もがなんだかんだと最終的には、コンラッドとベリーの2人がゴールインすることを想定していたのかもしれません。


ローレルはベリーに、『結婚式の日に渡して』とスザンナから預かっていた手紙をベリーに渡し、ジェレマイア宛のものもコンラッドに託したそう。

悩めるジェレマイアを見つけ出したコンラッドはここでもジェレに煽られてベリーを愛していることを認めましたが、「二度と兄貴にチャンスはやらない」と絶縁宣言を喰らっています。

最後にコンラッドからジェレマイアに渡された手紙がなんとコンラッド宛だったのです。封筒には確かに“ジェレマイアへ”とありましたが、ジェレマイアがその場で封を開けて読んだ中身はコンラッドに宛てたもの。

こうなってくるとスザンナが思い描いていたベリーの相手が重要な意味を持ってきます。特にこの2家族間においては絶大な縛りかもしれません。

スザンナからコンラッドへ向けられた言葉は“惜しみなく彼女に愛を伝えなさい”というもの。

ちなみに、封筒の宛名と中身が違っていたのは病床のスザンナが遺書のようにそれぞれにしたためていた手紙をベリーと訪ねてきたローレルが手を貸そうとしたことで落としてしまい、慌てて手紙を確認せず封筒にしまっているシーンがS2-ep.8でバッチリ映っています。

これもまた運命。

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S2-ep.8は他にも、スティーヴンとテイラーの口ゲンカがかなり興味深い。

ティーヴンはチーム・ジェリーフィッシュを自称するテイラーに、複雑な妹のことを理解できる人間はジェレマイアじゃないとハッキリ言い切っているのです。


その頃、集まり始めた招待客に対して何とか時間を引き延ばしていたテイラーは、控え室でジェレマイアの帰りを待つベリーに「やめた方がいい、ジェレマイアとの結婚は望んでないよね?」と核心をついたせいでベリーから猛反発を受けています。

いつなんどきも味方でいてくれているテイラーに対して「何なの?私はジェレマイアと結婚する、反対なら消えて!」と言えてしまうベリーの方が何なの?ですよ、まったく。精神年齢が幼過ぎるところはなかなか成長しません。

今だって誰よりベリーのことを想っての発言でしょう。テイラーも負けてはおらず、ジェレマイアとベリーの関係は共依存だとズバリ。言ってくれます(笑)

不機嫌爆発のベリーから「セラピスト気取り?あなたみたいな身勝手な人に恋愛相談なんてしたくない!」と辛辣な八つ当たりをされている場面に遭遇して、しっかりテイラーを守って妹を嗜めるスティーヴンのおかげでテイラーも惨めにならずに済みました。

ティーヴンからジェレマイアが戻ったことを教えられるベリーですが、テイラーに『本当の望み』をよく考えるよう言われたタイミングでは、むしろ内心戻ってきて欲しくなかったのでは?

 

誰もがこんな状況の中で結婚式をしたいはずがありません。このまま推し進めるのでなれば間違いなく意地になっている部分が少なからずあるわけで、たとえコンラッドが去ったとしても2人が上手く添い遂げられるかは別問題。

ジェレマイアは控え室に置いてあった指輪と、『父さんに頼んだ。ベリーに母さんの指輪を』と書かれたコンラッドからの手紙を見つけています。なんだかんだで、弟のために真剣に身を引くつもりだったわけです。

 

コンラッドもベリーの控え室に行き、めちゃくちゃにしたことを謝ってこれ以上傷付けたくないから式には出ずにこの場を去るし、そばに居ると辛いからしばらく会わないと伝えました。口ではしばらくと言っていますが、一生レベルの話でしょう。

「弟にはお前が必要だ。でもこれだけは覚えていてくれ。俺には宝物だ。お前を愛したこと、後悔してない。2人で幸せにな……」

なんという……なんとも言えん……!必要な存在か宝物か。なんだよそれ。どちらももちろん大事ですよ?でも、ベリーはやはり宝物のように扱ってくれたコンラッドを忘れることなんて絶対に無理ですよね?

ジェレマイアと結婚したら、この先の人生で夫婦喧嘩をするたびにコンラッドと比べるのでしょうか?お互い兄の存在がチラつきながら今までのように見えないフリで誤魔化してやり過ごすのでしょうか?

そもそもコンラッドにこそベリーが必要だとも思います。コンラッドとジェレマイア、どちらの方が重症か考えるとコンラッドでしょうし、コンラッドにとってのベリーの方が唯一無二で替えが効かないイメージがあるんですよね。ジェレマイアは持ち前のコミュ力と愛情深さで誰か別の人を愛せるような気もします。デニースとかどうですかね?笑


ベリーに酷いことを言われたテイラーを慰めに行くスティーヴン。デニースの必要最低限のアシストがちょうど良いな。

デニースと一歩踏み込んだ関係になったと思い込んでいるテイラーが、それを素直に喜べないことを正直に打ち明けられたのは傷心だったからでしかなく、思わぬ形でベリーの八つ当たりが功を奏しました。

勿体ぶらずにデニースとは何でもない。付き合おうと思ったけど何も感じなかった」と優しく話したスティーヴンに「なんで?」と聞いたテイラーが、少しの沈黙の後に返事を聞くまでもなく微笑むのが2人の関係の長さからくる分かり合えている感や絆を表しているかのよう。


この結婚式に根を上げたのはベリーではなくジェレマイアの方でした。

もともとはこのまま式を挙げるつもりで戻ってきたジェレマイアでしたが、ベリーが何があったのか詳しく話すことを要求。

コンラッドの名前を出す度にいつだって顔色が変わるベリーを見て、「聞きたいのは兄貴を愛してるかどうかだ」とジェレマイア。

嘘偽りなく、「愛してる。これからも愛は残り続けると思う。でも私が選ぶのはあなたと生きる未来よ」とぶつかっても、ジェレマイアはベリーのすべてが欲しいからそれではイヤなのだ、と。

ここら辺が、見返りを求めずベリーの幸せを願って浮気騒動を知るまでは気持ちを押し殺そうとしていたコンラッドの無償の愛に敵わないところなのでは?

 

ジェレマイアの方も、クリスマスに2人が一緒に過ごしたことを知っていて、それでもベリーがこの夏しばらくコンラッドと2人きりの日々を過ごしても何も言わなかったことに不安を抱えておりました。

春休み前に墓参りにカズンズへ来た際、近所の人がコンラッドを見ていたのだそう。なのにベリーからは1人だったと聞かされても黙っていたジェレマイア。それはそれで辛かったでしょうに。

やたらと攻撃的という挑発的というか、コンラッドに見せつけるかのようにベリーとイチャついていたのも納得です。

ただ、クリスマスのことを知ってて、敢えて泳がせていたという答え合わせを聞くと意外と陽気な男風のジェレマイアが誰より歪んでいたのか?確かにもともとコンプレックスの塊みたいなところもありましたし。真の陽気男はやはりスティーヴンです。

「未練を抱えたまま結婚するな」とベリーを手放したジェレマイアはここ最近で一番男を見せてくれました。ただ、こうなると昔と同じことを繰り返しているだけとも言えます。

もうベリーがどちらも選ばない未来しか収まりようがない気すらしてきますが、後はスザンナの手紙がどのくらい大きな意味を持つか。

 

結局、結婚式は取りやめになり、ベリーは1人で念願だったパリ行きを決行するつもりの様子。

しかし、搭乗の際に別の便を待っているであろうコンラッドを見つけて思わず近付こうとするところで8話が終了です。

あれだけの大騒動を起こしておきながら、大した迷いなく踏み出したように見えるだけに、結局話しかけないような気もします。パリに行って数年後にでも話が飛んだりするパターンになるか…?

このタイミングでの偶然なんてお導き感が強過ぎるというか、ベリーがコンラッドのことを考えていた”証なので、何にせよやはりコンラッドルートで終わりそうですし、そうなって欲しいです。

いっそのこと年老いてからくっつくとかでもいいのですが、青春ドラマだしなぁ(笑)

The Summer I Turned Pretty

The Summer I Turned Pretty

  • 作者:Han, Jenny
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▼次回、エピソード9

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