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海外ドラマ≫≫The Summer I Turned Pretty 私たちの青い夏 シーズン2 8話ネタバレ感想

私たちの青い夏 シーズン2:予告編

エピソード8『ラブ・トライアングル』“Love Triangle”

あらすじ

ツラい形で事実が明らかになった後、ベリー、ジェレマイア、コンラッドは一晩中狭い部屋に閉じ込められる。ベリーは過去と現在に思いを巡らせながら自分の未来を決めなければならず、感情が高まっていく。

ネタバレ感想

いやぁ……冒頭シーン見るとやはりコンラッドの気持ちを無碍にできません。

未練のある元カノが自分の弟といちゃついているシーンを見せつけられる兄貴の気持ちを考えると苦しいなぁ、おい。

しかも、試験が終わって会場を出てすぐにスティーヴンに電話をかけて盛り上がりながらベリーに気持ちを伝える大作戦の後押しまでしてもらっていた直後の出来事だったとは。この覚悟、どこに置いてくればいいんだ。

たまにしか見られないコンラッドのウキウキした表情も一瞬で曇っていくのも、さすがにこの状況では仕方ありません。

もはやこの兄弟にとっての災厄めいてきたベリーですが、去って行く兄を見たジェレマイアは今は自分が行くべきではないと瞬時に察して「ベリー、追いかけてくれ」と頼みます。良くできた弟だよなぁ……どちらかでいいから決定的な欠点を見せてくれ。

「もう心を閉ざさないで、状況が悪くなるだけだと学んだでしょ」とは何様の言い分かと思ってしまうベリーのひと声。元はと言えば自分のせいでもあるのに、被害者ヅラ全開で説教じみたこのセリフはどうもなぁ。

コンラッドもベリーもわりと子供じみたところがあるので、時に拗ねてしまうことはあってもジェレマイアの方がよほど大人な心持ちに見えます。だからこそベリーとは釣り合いがとれないと見るか、補い合うという意味で良い関係と見るか難しいところ。

こういう精神年齢的な面で考えると、スティーヴンとテイラーがくっついたのは納得できる上に安定感も抜群です。

それにしてもコンラッド、すこーしずつ、すこーーしずつ劣化していませんか?シーズン1の頃の絶対的ヒーロー役に相応しいミステリアスな甘いマスクからどんどん腑抜けていっているような……?それでも十分にハンサムなのが悔しいですが。

それにしても、こういう時に塞ぎがちなコンラッドが一周回って吹っ切れてしまった時の周りの緊張感が凄い(笑)

ベリー奪取のためか、嫌がらせに近い感覚なのか、とにかく徹底的なウザ絡みを見せるコンラッドはますますベリーをうんざりさせるだけ。

嫌な兄貴全開のコンラッドですが、確かにベリーの好みを把握しているところには『繋がり』を感じざるを得ません。

 

ひと足先に地元に戻ったスティーヴンは、バラの花束を携えてテイラーとの約束へ。

どうやらテイラーの方は全くロマンチックな気分ではなかったらしく、他の女友達も同席してる場に花束を持って現れるハメになったスティーヴンですが、全員が妹の部活仲間という場でもそれを感じさせない接し方が出来るところはなんだか笑えます。

テイラーの事を「俺の女」と呼んでやんわりかつぴしゃりと否定されてしまったスティーヴンですが、シーズン1でも自分がこの人と決めた女性なら一心不乱に追いかけ続けて真摯に向き合う性格の持ち主なのでまぁ大丈夫でしょう。

それよりも、チーム・ジェリーフィッシュのテイラーと、コンラッドを応援するスティーヴンでは真っ向からの対立関係にあったのを忘れていました。

テイラーの言い分としては、コンラッドはベリーを傷付けた男。2人ともが親友のスティーヴンから見れば、ジェレマイアはベリーにただただ甘いだけで、壁を作りやすい性質を差し引いても複雑な人間のベリーを理解できているのはコンラッドの方だと。

 

嵐で高速が封鎖されて、近くのモーテルで最後の一室を借りる事になった気まずい3人。

この期に及んでまだ言葉を文面通りにしか受け取れないベリーは、「お前のことは好きじゃない」と言ったコンラッドのセリフをそのままの意味で解釈しているようです。

誰が見ても今の状況はコンラッドの嫉妬心だったり、失恋による複雑な感情からきていて、そんなセリフは本音ではないと分かるはずなので、『振り回されたくない』という気持ちから意地でも言っているままに受け取ろうとしているだけ、という方が納得はいきます……が、それはそれでやはり子供っぽい。

ジェレマイアはコンラッドと2人で話して、コンラッドがまだベリーの事を好きだと認めると、「じゃあそう伝えろ」と言って聞かせます。

コンラッドの本音を聞いたベリーがどう動くかは賭けですが、ジェレマイアとしてはベリーがここで兄を選んだら潔く諦めるという覚悟がある様子。

もう2人の邪魔をしたくないし、ベリーにもコンラッドにも幸せでいて欲しいって……天使かよ。

ジェレマイアもこのまま後ろ髪引かれたままベリーと付き合うのも辛そうですし、「兄貴じゃなく、俺のために告白してくれ」と言っていた通り、ここらでそろそろ白黒付けようぜという意味も込められている覚悟なのでしょう。

気まずい3人の関係性は、1台しかない広いベッドに当たり前のようにベリーを寝かし、その両脇の床でコンラッドとジェレマイアが寝るという構図に如実に現れているように見えました。

スザンナが遺言のように「コンラッドはあなたを愛してる、あの子をよろしく」とベリーに伝えていたのはズルいなぁ。こうなってくると否が応でもコンラッドルートですよ。いや、賛成ですが。

コンラッドの気持ちを聞いて、スザンナの言葉を思い返し、それでもベリーが選んだのはジェレマイア。おぉ……まじか。

前言撤回に次ぐ前言撤回で女々しさを晒したコンラッドがまさかの敗退となりましたが、釈然としない思いが残り過ぎてまだまだこのまま終わりそうにはありません。

 

3人に引き換え、ステイラーですよ。メールを無視していた事をスティーヴンから責められて本音をぶち撒けるテイラーは可愛すぎませんかね。

あまりに好き過ぎて、初恋の相手への気持ちが大き過ぎて傷つく事を恐れたり恥ずかしい気持ちを必死に隠したり。その想いに応えるスティーヴンも男前やのぅ。

同じ長男でも、女兄弟、それも妹が居て幼い頃から女性は守るべき対象でそれが当たり前の感覚を持つ兄貴と、男兄弟がいてグッと自分の気持ちを堪えて弟の手本になってきていた兄貴との差があるように感じます。

 

部活に対する真摯な思いはあるにせよ、監督から参加するなと言われたのを無視してまで直接乗り込んだ合宿に男連れは空気読めてなさ過ぎませんか、ベリーよ。チームメンバーからは慕われていて歓迎ムードになったのはベリー自身がこれまでキャプテンとして皆んなを牽引して培ってきた成果なので良しとしても、それを見守るのがジェレマイアになるだなんて。

 

シーズン2の最終話は『夢と現実は違う』『未来は分からない、でも私のもの』といういかにも今どきな結末でした。

うーーむ。エモさ満点王道系ドラマだけに結局はコンラッドだろうという予想が外れてしまいました。とは言えこれ、続きがあるでしょう。最新情報ではシーズン3への更新もすでに決定しているとのことで、ストライキのゴタゴタが解決して制作に移行するのを心待ちにしています。公開は一体いつになるのか……来年は無理でもせめて再来年の夏には新シーズンが見られる事を期待して待ちましょう。

The Summer I Turned Pretty

The Summer I Turned Pretty

  • 作者:Han, Jenny
  • Simon & Schuster Books for Young Readers
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▼次回、S3エピソード1

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