エピソード8 “Episode #1.8”
あらすじ
ミシェルの両親は彼女が帰ってこないことを心配している。校長がベランジェに最後通達をする。もしミシェルがジャンヌのウワサを広めたのなら、今日中に会って話がしたいと言うのだ。自分のお気に入りの生徒と姪が駆け落ちしたことを知ったポールは、２人を捜す。でも内心では２人の勇気をたたえていた。生徒たちはピションの家で学校が終わったことを祝うためパーティーを開く。
ネタバレ感想
とうとうミシェルは無断外泊で帰って来ず。
翌朝になって1人で登校するジャン・ピエールに「弟には口出しされたくないから言ってはダメよ」とベランジェに話す事を禁じる母親もなんだかなぁ。娘の身の安全よりも、世間体だったりプライドだったり。
父親からは「相手を突き止めろ」とのお達しが。
結局、欠席続きで家まで来たベランジェにはすぐにミシェルの家出がバレましたが、その途端監督不行届だと弟を責め立てる母親はやっぱりなんだかなぁ。
ジャン・ピエールはミシェルの相手がクラスメイトのロブラックだとシモーヌから聞き出してきており、ロブラックにも目をかけているベランジェは必ず自分が2人を見つけて連れ帰ると奔走。
妹は行方知れずで母は徹夜、父は店を閉めるという緊急事態で手一杯になったジャン・ピエールは「もう会えない」と非情にシモーヌを切り捨てます。この男もまた、まだまだ若いのです。
一晩中2人を探し回ってボロボロになりながら、2人が真剣に愛し合っていてチャンスを逃すまいと行動を起こした事に対して他の大人達とは違う反応を見せるベランジェ。どこか清々しさや敬服の念のようなものまで感じます。
そんな若い2人に感化されたベランジェは、その足でクレ先生のところへ行き「君が好きだ、出会った時から」と校内で告白。
一皮剥けて、いよいよ無敵の人と化したベランジェは「生徒の流したくだらない噂を間に受けるんですか？妻を解雇するなら僕も辞めます」と校長に啖呵を切って、しがらみから解放された満足げな表情です。
ピションの親が不在になり、あの豪邸で全校生徒が集まる勢いのサプライズ・パーティーが。
自分から冷たくフッておいて未練たらたらなジャン・ピエールは、店番を放り出してピションの家に行きシモーヌを探します。
「この前は妹のことで動転してバカな発言をした」と謝るも、意外と平気だった自分に気付いてしまったシモーヌはやり直そうという提案にも応じず、高らかに愛を叫んだジャン・ピエールをその場に残して離れて行ってしまいました。覆水盆に返らず。
ヤケクソになって酒を煽り、泥酔状態でシモーヌに縋り付くジャン・ピエールに1話の完全無欠な完璧青年の面影はありません。
それにしてもピションのダンスの技量が多少上手い程度じゃないのが笑えます。
無敵ついでに教師陣のパーティー終わりに、人気の無くなった校庭でクレ先生とイチャつくベランジェ。もしまだ誰か居たらどうするんだ、とハラハラします。
クレ先生とダンスを楽しみながらキスしているのを見たのが他の教員ではなく、妻のジャンヌだったのは不幸中の幸いでもあり切なくもあり、複雑な気分です。
翌日、出勤してきたベランジェのデスクには『もう自由になって』と書かれたメッセージカードと、退職願の書類が置かれていました。
何とか隠し通そうとしていたミシェルとロブラックの駆け落ちは校長にバレてしまい、全教師に通達される結果に。
「ミシェルは自身のおばに対する不名誉な噂を流した、噂は明らかにでたらめで、このことからも彼女が道を踏み外したのは明らか」と宣言し、ベランジェ夫妻の擁護派に一転した校長。
結果的にジャンヌの決意は取り越し苦労で、このまま偽装夫婦を演じ続けることになったのは良いとして、クレ先生はそれでいいのかとか、学校からも糾弾される事になったミシェルとロブラックはどうなるのかとか、気になる事が多過ぎます。
そして、校長は来年度から男子校に戻すと言っており、残された女生徒達の処遇はどうなるのでしょうか。
元々の設定からそれなりに面白かったところ、6話から急に怒涛の展開で分かりやすく面白くなった本作。
尻上がりだっただけにシーズン1での打ち切りが既に決まっているのが何より残念です。
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