EPISODE 9 竜の舞踏 The Dance of Dragons
あらすじ
死者たちの猛攻から逃れたジョン・スノウと野人たちは“壁”に到着する。サンスピア宮では、ドーランがジェイミーを迎え、反対するエラリアをよそにミアセラを王都に帰すことに同意。貝の商人に扮していたアリアは“鉄の銀行”に訪れたメイス・タイレルを護衛中のマリン・トラントを発見する。劣勢を強いられているスタニスは、メリサンドルの助言に従うことに。
ネタバレ感想
スタニス軍のキャンプ地で20人ほどの侵入者による放火が行われ食糧は焼失し、包囲用の武器も壊滅となる大騒ぎに。
雪で進めずカースル・ブラックに戻るために必要な食糧もなく、進軍も撤退もできない八方塞がりの状況です。
ジョンは無事に野人達を連れてカースル・ブラックまで辿り着きました。
一瞬不穏な空気もありましたがアリザーに開門してもらい野人を迎え入れます。
全員救えなかったと悔やむジョンにサムだけは優しい声をかけますが多くのナイツ・ウォッチ、そしてオリーはやはり受け入れ難い表情です。
スタニスはダヴォスに黒の城へ戻り食糧と馬を送るよう総帥に話して来いと命令します。
せめてシリーンだけでも戦場から離すべきだと同行を頼みますが“家族は残す”の一点張りのスタニス。
キャンプを去る前にシリーンのテントを訪ね、読み書きを教えてくれた感謝の印に木彫りの雄鹿を贈り物として手渡しました。
ドーンで捕まったジェイミーは王家の団欒の場に通され豪華な食事でもてなされます。
闘志むき出しのエラリアを尻目に、ドーラン公は“私は戦の悲惨さを見たからもう二度とあんな体験を民に味合わせたくない”と和平を望む方針です。
七王国の君主をトメンと認め、“トメン王がミアセラの帰国を望んでいるのなら逆らえない”と、婚約中の息子トリスタンも一緒に王都まで送るとまさかの展開にびっくり。
さらに弟のオベリンが死ぬ前に小評議会のメンバーになっていた事を挙げ、今度は息子のトリスタンを亡きオベリンに代わって登用して欲しいと頼み、ジェイミーはそれを約束しました。
ブロンの処遇については“太子を殴った平民を王都ではどう処罰するのだ?”と聞かれますが“彼は命令に従っただけで罰するなら自分を”と庇うジェイミー。
殴られた当事者でもあるトリスタンに処遇を一任され、これはヤバイぞと思いますが意外にも“父から慈悲を学んだので無罪放免にする”と。
ただ一つ条件としてブロンを思い切り騎士に殴らせました。目には目をというやつですね。ただし陰湿な仕返しではなくサッパリしてて好感が持てます(笑)
アリアはラナになりきり再び賭博師の前に姿を現しますが、港で目にしたのはサーセイによってアイアン・バンクに派遣されたタイレル公とその護衛に就くマーリンの姿が!
マーリンには剣の師匠を殺された恨みがあるアリア。賭博師に毒を盛る事を忘れて彼らの後を追います。
その夜娼館に入って行くマーリンを追い、牡蠣を売るフリをして中へ入って行くアリア。
館の奥で娼婦を品定めするマーリンはどの女性にも“老けすぎ”と追い帰します。ロリコンなんでしょうか?
売り子として入ってきたアリアをジッと見つめるマーリン。顔に気付きかけているのかただのロリコンだからなのか分かりませんが、次に入ってきたまだ少女のような娼婦を気に入り姿を消しました。
任務を果たせなかったアリアは白と黒の館に戻りジャクェンに“男は牡蠣を食べなかった 明日やる”と嘘の報告をします。
ミアセラを使ってラニスターへの復讐を企てていたエラリアに“忠誠を誓うか死ぬか選べ”と言うとエラリアはドーラン公の前に跪き指輪にキスをして忠誠を誓いました。
“二度目までは許すが次はないぞ”と厳しく振り払われたエラリアは、左手で懸命に手紙を書くジェイミーを訪れ、サーセイを愛しているのか問い、“王都ではどうあれここでは誰も非難しないわ”と微笑みかけ、“私の愛する男の死とあなたの娘は無関係よね”とオベリンの復讐にミアセラを使うのは間違いだったと認めます。
“姪”ではなく“娘”ですか。
ダヴォスに貰った雄鹿で遊ぶシリーンの元に父スタニスがやって来ます。
思い悩んだ様子の父親に“私はバラシオン家の王女で父上の娘です、何でも力になります”と聖母全開のシリーンに“許してくれ”と呟くスタニス。
それはやめとけー!!という思いも虚しく、シリーンは火あぶりに使う組み木とメリサンドルの前に連れて行かれてしまいます…!
兵士に縛られ泣き叫びながら父親を呼ぶシリーンをジッと見つめる大人達。
助けを求められさすがのセリースも我に返り“助けないと!”と止めさせようとしますが今度はスタニスが完全におかしくなってしまい“王の血が必要なのだ”と動こうとしません。
メリサンドルが火をつけた瞬間、それでも動かないスタニスを離しシリーンに駆け寄ろうとしますが兵士達に動きを止められてしまうセリース。
悲痛な叫び声がひとしきり響き渡った後、辺りは炎の燃える音だけの静寂に包まれました…。
デナーリスやティリオンも見守る中、ミーリーンの大闘技会が始まります。
女王が手を叩く合図を出すと試合開始です。
ダーリオとロラクはまぁまぁいがみ合ってますね。ダーリオはウザい事この上ない嫌味な感じですが、惚れた男と大義のためにやむなく結婚した相手とではやはりデナーリスもダーリオに肩入れしてる感じが見られます。
二試合目には“ウェスタロスの騎士”ジョラーも出てきます!
またしても姿を現したジョラーにハッとしながら試合開始の合図を出したデナーリス。
どんどんと参加者が減っていく中、手傷を負いながらもなんとか最後の一人を打ち負かしたジョラーに会場はブーイングの嵐ですがこれは何故なのでしょう?よそ者だから?
決着がつき、デナーリスを見つめるジョラーはおもむろに槍を手に取り櫓目掛けて投げ込みます!
ジョラーが狙ったのはハーピーの息子達の仮面を被りデナーリスを暗殺しようと近付いた男でした。
辺りを見渡すと密かに入り込んだハーピーの息子達だらけです!
ロラクも殺されてしまいますが、危機一髪で自分を守り揺らがぬ忠誠心を示したジョラーを認め、手を取り逃げ出すデナーリス。
しかし次から次へと雪崩れ込んできたハーピーの息子達に完全に囲まれてしまいます。
敵のあまりの多さに諦めかけたその時、デナーリスが目を瞑ると闘技場の上にドロゴンの姿が!
火を噴き暴れ回るドロゴンの背に跨り何か一言呟いたデナーリスを乗せて空を飛び上がりました。
信じられない光景に思わず見入るティリオン達ですが…いや、他の仲間達置いてけぼりなんかーい!
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▼次回、エピソード10