海外ドラマ≫≫ROME ローマ〈前編〉 12話ネタバレ感想

第12話『カエサル暗殺』”KALENDS OF FEBRUARY”

あらすじ

闘技場で処刑されるはずだったプッロを救ったのはヴォレヌスだった。厚い友情に感動した民衆は彼らを支持、カエサルも処罰を与えることはしなかった。また、元老院の増員を決めたカエサルは、その人気にあやかり、ヴォレヌスを元老院議員に指名する。ブルートゥスたちはカエサルの暗殺を画策し、まずはカエサルの護衛も務めるヴォレヌスを罠にかける。ヴォレヌスの不在で丸腰になったカエサルに、かつて彼を父親のように慕っていたブルートゥスが近づく。

ネタバレ感想

いやいや、タイトル！(笑)

第7話並みにタイトルでネタバレかましてきてます。史実ベースだからそうなるだろう事は分かっていましたがそんな言わんでも…。

闘技場の一件で民衆を大いに沸かせたプッロとヴォレヌスは友情の象徴として英雄のような扱いです。

今ローマに居たらモテモテで大変でしたよ、と言われこのチャンス逃すまいとボロボロの状態で病院を抜け出したプッロ(笑)しかし途中で落馬し行き倒れていたところをヴォレヌスの家に運び込まれます。友情が復活した反面、エイレネは夫を殺された恨みでプッロの寝込みを襲おうとするも結局出来ず…うーん。

カエサルに呼び出され処遇を言い渡されるヴォレヌスは命令に背き法の裁きを妨害するもまさかのお咎めなしどころか報酬として増員予定の元老院議員へと推薦されました。犯罪と裏切りを同時にやらかしたものの民衆の支持を得た人物を罰しては、彼らを激しく怒らせる事に繋がるからです。命拾いしましたね。それどころか棚ぼたか。

前代未聞の平民出の男を元老院議員に、とのカエサルの真意は、民衆の機嫌取りだけでなくヴォレヌスの勇猛さを見込み護衛として自分の側に置く役割も兼ねているようです。

元老院の議場で常に腕の立つヴォレヌスと共にいるカエサルを狙うに狙えず苛立つ共和制支持の残党やブルートゥス達はヴォレヌスも殺してしまうか悩みましたが、民衆を味方につけねばならないのは反逆者側も同じ事でカエサル一人を殺さねばと思案します。

ブルートゥスに至っては『これは気高い行為だ白昼堂々、元老院の議場で気高く実行されなければならない私自身の手で』と声を荒げております。その変わり身の速さたるや(笑)すぐに洗脳されるタイプです。

そしてその夜反対勢力のセルウィリアはふと気付いてしまうのです。ヴォレヌスの名に聞き覚えがあると。

翌日アティアを館に呼び出したセルウィリアは、元老院議員の行進の場へ密かに召使いを派遣し『お孫さんの事で話が』と通りかかるヴォレヌスに話しかけさせます。列を抜けその場で妻の隠し事を全て聞いたヴォレヌス、怒りで我を忘れそのままニオベの居る家に向かいます。

議場に入る直前でアントニウスも話しかけられ離脱する形に。

事が起こったのはカエサルが議場に入ってすぐの事でした。護衛もなく無防備なカエサルは反体制派の男に刃を突きつけられ、周囲にいた男から次々と刺されてしまいます。あれだけ威勢が良かったのにプルプルしてるブルートゥスは大丈夫か(笑)

何箇所も滅多刺しにされ血塗れで息も絶え絶えのカエサルの前に跪き、最後の一刺しを加えたブルートゥス。いつ出るか出るかと思った『ブルートゥスお前もか！』のセリフは出ないままカエサルは息を引き取ります。あぁ、でも逆に言ってくれなくて良かったかもしれません。安易に使うと陳腐さが出てしまう恐れがありますしね。

惨状の中無音で時が流れる演出が非常に良かったです。

カエサルが息絶えているその頃、ブチ切れのヴォレヌスは家財を壊しまくりニオベを問いただします。

『違うと言ってくれ』と詰め寄ったヴォレヌスにニオベは一言『戦死したと…』。

これにはヴォレヌス返す言葉が見当たらず呆然と座り込みそばに置いてあったナイフを手に取ります。しばしの沈黙の後、『あの子に罪は無いわ』と言い残しニオベは身投げしてしまうのでした。なんという切なさと虚しさの残る終わり方なのでしょう。

アティアとオクタヴィウスはセルウィリアの館で今回の計画の全貌、そして今頃カエサルが討たれている事を聞かされます。

執念深い復讐心をついに露わにし宣戦布告したセルウィリア。恐ろしい…！

ニオベの亡骸を抱きかかえ嗚咽を漏らすヴォレヌスの前には自分の孫だと信じていた妻の不貞の子の姿。

エイレネがプッロを赦した事だけが救いでしたが何とも重苦しいシリアスなシーズンラストとなりました。

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