第11話『第十三軍団の栄光』”THE SPOILS”
あらすじ
政務官となったヴォレヌスと決別し、エラステスの殺し屋に成り下がっていたプッロは、白昼の殺人を目撃され、捕らえられてしまう。闘技場での極刑を言い渡されるが、カエサルは政治的理由から、ヴォレヌスやオクタヴィウスにプッロを助けることを禁じる。また、カエサルはブルートゥスをマケドニア総督に任命し、ローマから遠ざけようとする。処刑の日、プッロは死を覚悟し、エイレネと戦友ヴォレヌスの幸せを祈り、闘技場に向かう。
ネタバレ感想
ヴォレヌスに追い出され完全なる闇堕ち状態のプッロは悪党の親玉エラステスからの誘いを受け仕事を貰い、ついには殺人にまで手を染める始末。
柄にも合わず政治家然で市民からの声を順に聞いていたヴォレヌスは古い付き合いの仲間から退役軍人は皆職もなく困っていると相談を受けるも買収で手を打たされたりと小忙しそうでますます神経質な表情に拍車がかかっています。
政務官という役職に就いたヴォレヌスは夕食会に招かれ妻ニオベを同行させます。セルウィリアこそこの場に居ませんが、オクタヴィアは既に妻の不貞の秘密を知ってしまっているので、上流貴族とこの夫婦が交わってしまう事でどこかでヴォレヌスに全てがバレるんじゃないかとヒヤヒヤしてしまいます。
ついには白昼堂々人殺しをやらかしたプッロが捕まって裁きを待っているとオクタヴィウスから聞かされますが、ヴォレヌスはプッロが殺し屋として働いていた事も知っており驚いた顔もありません。
プッロを助けるつもりでいたオクタヴィウスでしたが、カエサルはこれを制止しました。今回プッロが刺し殺したアウフィディウスは釘製造組合の副会長で反カエサル派だった事から、こちらの差し金だと誤解が生まれるような事は避けたいのだとか。
それでも自分に良くしてくれたプッロを救いたいオクタヴィウスは諦めきれませんが、自分に近しい人物に関わってはならないとカエサルから忠告されこのままでは有罪が決定したようなもののプッロを見捨てるよう言われるのでした。
オクタヴィウスはティモンを呼んでこっそりプッロのための弁護士を雇わせに向かわせましたが、面倒には関わりたくないと拒否され、代理人に名乗りを上げたのは頼りない若造弁護士ただ一人だけという幸先不安な結果に。
自分の死を悟り、エイレネとヴォレヌス一家の長寿を祈る憎めない男プッロ。
ついに闘技場で三人の屈強な男に囲まれますが、剣を捨て座り込み闘う意思を見せません。しかし第13軍団を馬鹿にされた瞬間立ち上がり瞬く間に男達を殺していきます。その後も続々と出てくる戦士に第13軍団を誇りながら圧倒的な武力を見せ付けますが、闘技場に死体が散乱した頃さすがにヘタるプッロの元へ処刑人が現れます。
この光景を黙って見ていたヴォレヌスですが、ついに剣を取り闘技場へ乱入してプッロを助けに行くのです。おせぇ!つえぇ!
さらにさらに最後にエラステスの元へ報酬の金を持ってきたのはなんとカエサルの側近奴隷ではないですか!
結局はカエサルが殺し屋を雇って反対勢力を潰そうと企てた事だったのですね。勝手な行動に出たヴォレヌスの立場は一体どうなってしまうのか。
めちゃくちゃ「寛容」が売りだったカエサルですがここ最近急激に腹黒く描かれてきているのはシーズンラストへの伏線なのでしょうね。
遠く離れた地、マケドニアを治めるようにとブルートゥスを指名するカエサルですが、これは名誉な任務ではなく例の文書や街の落書きでカエサルに疑われ体良く追いやられるのだと悟ったブルートゥスはこれを辞退します。
押し問答の末、ついにはカエサルもこの現状を見逃せんと本音を言い、抵抗するなら独裁官として命令を下しても良いのだぞと半ば脅しのように強制させようとしましたがこれにブルートゥスは『父親のように思っていたのに…』と自分の忠誠を疑われ裏切られた事に激怒し決裂します。まあ実際一度はポンペイウス側についたやないか、と言いたい気持ちは抑えましょう。
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