第10話『凱旋式』”TRIUMPH”
あらすじ
元老院から満場一致の支持を得て、カエサルは任期10年の独裁官に就任した。軍を去ったプッロは奴隷娘エイレネとの未来を夢見るようになる。セルウィリアはカエサルへの復讐を誓うポンペイウスの息子クイントゥスを館に招き入れる。二人はカエサルを倒す計画を企てるが、セルウィリアの息子ブルートゥスは戸惑う。政務官に立候補したヴォレヌスは、今回の選挙には政治的陰謀が隠されていることを知るが、正義を貫き通せずに苦しむ。
ネタバレ感想
元老院が開かれ、カエサルを今後10年間ローマの独裁官へ任命するとの動議が満場一致で可決かれ完全に共和制が過去のものへと移り変わりました。
街中で襲われた事件に見舞われ心身共に不調が続くセルウィリアを訪ねたアティア。面の皮が厚いとはこういう事を言うのでしょう。
アヴェンティヌス市民に選挙演説するヴォレヌスは全く似合っていません(笑)
カエサルに敗れたポンペイウスの息子は酷い出で立ちでセルウィリアの館の門を叩きカエサル側へ寝返ったブルートゥスに物申しに来ました。セルウィリアはこの男を入れてやり、カエサル潰しの駒として味方につけます。
5日間に及ぶ祝宴が催される凱旋式が派手に執り行われるようです。軍を辞めた身でありながら第13軍団の英雄だからと式での行進に加わろうとするプッロでしたが、現役軍人しか参加出来ないと断られここでも疎外感を味わっております。
1話で降伏させられていたガリアの王はまだ生きて捕らえられていた事に驚きです。拘束され街の中を引き摺り回されるという余興的な扱いを受けた後、カエサルの号令で絞首刑に処され最期を迎えました。
『この数ヶ月気が滅入って虚しかった』という理由でエイレネとの結婚を決意し、奴隷である彼女を解放するだけの金を貸して欲しいとヴォレヌスに頼み込むプッロ。彼女に自分の子を産んでほしいと爽やかにハニかむプッロを祝福するヴォレヌス。その虚しさは愛だけでなくヴォレヌスに対する置いてけぼり感も大いに関係していると思いますがね。
正式にエイレネの解放が認められ家に帰ると早速自由の身を告げプロポーズしようと意気込みますが、エイレネが新しい服に着替えに行った間にプッロの前にヴォレヌスの奴隷として仕える男がお礼を言いに来ます。なんと人の良さそうなこの男、エイレネと結婚を約束しあった仲だったと。これを聞いて激昂したプッロは男の頭をこれでもかと打ち付け殺してしまうのです。ひえ。泣き叫ぶエイレネ。もう…なんと言いますか、とんでもなくやるせない。
これがきっかけであんなに信頼関係を築き上げて来たヴォレヌスとも仲違いし家を追い出されてしまいました。
セルウィリアはクィントゥスと共謀して勝手に息子の名前を使い徹底的に反カエサルを示したチラシをばら撒きます。こんなものが出回り自分の身が危うくなったブルートゥス。まさかこんな展開で「ブルートゥスお前もか」に繋がるのですか??母親の復讐心に嵌められる形で追い詰められた結果って…。
カエサルはブルートゥスの潔白を信じますが、母セルウィリアの仕業だと知っていてもそれを話す事もできず板挟み状態が続きます。
この時代からリストカット的な事は本当にあったのでしょうか。それともオクタヴィアのアレは儀式的な何かだったのか。
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▼次回、エピソード11