海外ドラマ≫≫ROME ローマ〈前編〉 9話ネタバレ感想

第9話『陵辱』”UTICA”

あらすじ

アフリカでの出陣も虚しく、カトーとスキピオはカエサル軍に敗れた。カエサルは凱旋式の準備を行い、オクタヴィウスを大神官に指名する。除隊してニオベとリュデの経営する肉屋を手伝っていたヴォレヌスはエラステスと騒ぎを起こすが、カエサルから政務官への立候補を勧められ、もめ事は収まる。母アティアの陰謀で夫を殺されたと知ったオクタヴィアは、セルウィリアの策動に加担し、カエサルの秘密を探るべく、弟オクタヴィウスを誘惑する。

ネタバレ感想

アフリカで進軍するもあえなくカエサル軍に敗れたカトーとスキピオ。

ついにカトーは限界を悟ってか自ら命を断ちます。切腹から事切れるまでの短いこと。

火葬を済ませ、スキピオも後を追うように部下に自分の首を切らせました。

この一連の流れを面白おかしく喜劇調に仕立て上げた芝居を凱旋記念にローマの地で観劇するカエサル達。

ようやく兵士も故郷に帰る事が出来、ヴォレヌスはニオベや娘達と、プッロはエイレネとの再会をそれぞれ喜びます。

そしてもう一人、ミラノの学校に行っていたオクタヴィウスが心なしか凛々しく逞しくなってローマへと帰ってきました。

渋々ながらカエサルの招待で息子ブルートゥスと共に夕食へと出席するセルウィリア。かたや呪いをかけて憎むほどの男と女がおり、かたや親娘ほどの歳の差がありながら女性同士濃密な関係にある相手も居るという一寸先は修羅場といった場内(笑)

余談ですが、1話アティアが居ないだけで物足りなさを覚えてしまうようになってしまいました。

カエサルはオクタヴィウスに国の再建方について尋ね、『まず市民を雇い公共事業を始め、その後元老院議員を増やし隠れた敵を探す』という案を聞き、タプソスの戦いで前任が死んだばかりだと大神官の後を継ぐよう指名します。

詩作に専念したいからとこの大役を断ろうとするオクタヴィウスにアティアは全力で引き受けさそうとしていますが…。

凱旋から1ヶ月、戦争漬けだった毎日から解放された反動か暇そうに過ごすヴォレヌスを見かねてニオベは気晴らしにと肉屋の手伝いを提案します。

夫が亡くなりリュデが肉屋を引き継ぎニオベもこれを手伝いそこそこに繁盛している様子です。

しかし血が滾ったのか街中での商売中に見かけた金貸しのあまりにも酷い取り立て方を見て喧嘩をふっかけてしまいます。

その場は撃退するも丘を取り仕切る大物にまで成り上がったエラステスのところの部下に食って掛かったので殺されると怯えるニオベ。

さっそく乗り込んできて大勢の前で謝罪を要求されるも断固屈さず改めて果たし合いをするような形となります。

しかしいざ、戦闘開始！と思ったところでやって来たのはエラステスではなくまさかのカエサルによる直々の訪問でした。

仰々しく兵を連れてやって来たカエサルは、ヴォレヌスに自分の推薦で下アヴェンティヌスの政務官に立候補するよう話します。政策に賛同出来ないとこれを辞退しようとしたヴォレヌスでしたが、ローマを黄金時代に戻す手助けをしてくれないかと頼まれこの申し出を受けました。

オクタヴィアがポロっと漏らしたカエサル病気疑惑にあからさまに食い付き、破滅まで追い込みたいから弟に探りを入れろと頼むセルウィリア。

オクタヴィアがそれとなく尋ねるもサラリと交わされ、代わりにオクタヴィウス自身の秘密としてヴォレヌスの妻が浮気をして不貞の子を産んでおりその浮気相手を殺した、となんともあっさり暴露されます。何の関係も無いのに何故オクタヴィウスはリスクを背負いそこまで力を貸すのかと不思議でしたが、そういえばローマへの道中捕らえられ奴隷扱いを受けていたところを助けられた恩人でしたね。すっかり忘れていました。

話は戻り、セルウィリアに病気は作り話だった事と弟の殺人の秘密をアッサリ話してしまうオクタヴィア。絶対に真実だと確信しているセルウィリアは、「弟の望み」だと言い自分と関係を持つオクタヴィアに体を使って弟の望みを叶えて聞き出せとかとんでもない事言い出してます。執着が物凄い。しかもオクタヴィアはこういうの聞いてしまいそうなんですよね…。DV被害に遭っても黙って耐える感じの人柄といいますか、自己犠牲凄そう。

一度は家族を裏切らないと断ったオクタヴィアでしたが、元夫を殺させたのは母アティアだと聞かされ揺らぎが生じました。秘密をバラされた挙句何の関係もないのに巻き込まれそうなオクタヴィウスが可哀想です。

結局、オクタヴィウスを誘い近親相姦の一線を越えてしまったオクタヴィア。しかしオクタヴィウスは貞淑な姉がこんな関係を迫るなどおかしいと分かっており『目的は何です伯父上の病状を聞くことですか？』とお互いにとって地獄のようなピロートークを繰り広げます。

自分のしでかした過ちに泣き崩れるオクタヴィアを優しく嗜めるオクタヴィウスでしたが、この二人の只ならぬ様子を覗き見する者の姿も…。

すぐにアティアへ情報が回り激怒する母親に追い回されたり家族間でかなり荒ぶっております。今後どうなってしまうのでしょうか。

大出世して遠い存在になりつつあるヴォレヌスを見てプッロは心底寂しそうですね。酒を飲みエイレネに当たり散らかし闇堕ち寸前といったところ。

護衛をつけて街中を移動していたセルウィリアでしたが、突然襲って来た連中に護衛を殺された上、籠から引きずり出されたセルウィリアも命さえ取られなかったものの、髪を切られ服を破られ大衆のど真ん中で辱しめを受けます。

あ…これはお察しで御座います。

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