海外ドラマ≫≫ROME ローマ〈前編〉 8話ネタバレ感想

第8話『クレオパトラ』”CAESARION”

あらすじ

セプティミウスの凶行を知らないカエサルは、ポンペイウスを追ってエジプトへ。そこで12歳の幼帝プトレマイオス十三世と姉クレオパトラ七世が王位を争い、クレオパトラが幽閉されていることを知る。カエサルはヴォレヌスとプッロにクレオパトラの救出を命じる。ポンペイウスの死を知ったカエサルはセプティミウスを処刑した。自由の身になったクレオパトラは、カエサルにエジプトの王になってほしいと懇願する。

ネタバレ感想

既にポンペイウスの首が落とされた事を知らずにカエサルはエジプトへと到着しました。

エジプトではまだまだ幼い糞ガキ風情のプトレマイオス王が国のトップとなっております。表立っては協力すると言っていますが、歓迎されていないのはあからさまです。

ポンペイウスを引き渡せとカエサルが命じれば、贈り物と称して壺に納められたポンペイウスの生首が運び込まれ、そこで初めてポンペイウスの最期を知る事となったカエサルは『プトレマイオス王家よ恥を知れ』とローマの執政官が国外で殺された上コソ泥のような扱いで晒されている現状に怒りを露わにし、明日また来るのでポンペイウスを殺した者を引き渡すよう命じてその場を去ります。

その夜、恭しく葬いの儀式を行い涙を流したカエサル。複雑ですね。

エジプトからの穀物の供給が途絶えればローマの飢饉に影響すると、プトレマイオス王と王位を狙う姉の内戦を避けたいカエサルは和解に手を貸すべく介入を決めます。

現国王の父プトレマイオス12世から返済が滞っている莫大な額の借入を回収するといきなり借金の存在を明らかにし、失礼極まりない幼稚な態度のプトレマイオス13世を叱りつけたカエサル。いいぞ、もっとやれ。

財政難の上、玉座狙いのクレオパトラが一部の民衆を煽り税徴が遅れているためこんな額は払える余裕がないとタジタジのエジプト臣下。プトレマイオス13世と王位を巡って争い、現在は監禁されているというのがかの有名なクレオパトラだったのです。

まけてやるから一刻も早くクレオパトラとの仲裁を急ぎ徴収せよと急かすカエサルは、そのクレオパトラの行方が分からないと誤魔化すエジプト側に対し、そこはこちらが見つかるから心配は要らないと答えます。

他国の王位争いを鎮めるため、借金の取り立てという正当な手段からアプローチするという賢いやり方です。

機知に富むカエサルは必ずクレオパトラを見つけてしまうぞ、さらには金を奪い彼女を王位に押し上げる気だと警戒した王家は自分達が幽閉しているクレオパトラを日暮れまでに殺してしまえと早馬を走らせます。

クレオパトラ奪還に駆り出されたのはヴォレヌスとプッロの仲良しコンビ。砂漠の暑さに参りながらも物陰に隠れ待機し、只事ではない様子で走り去る王家の遣いを見送ると、待っていましたと言わんばかりに跡をつけます。ここまで見越してクレオパトラの居場所を突き止める為に二人を配置していたのですね。つくづくさすがです。

絶世の美女として名高いクレオパトラは髪も短く刈られていてゴージャス感もあまりなく意外な出で立ちでした。

クレオパトラへの刺客がやって来てついに刃を向けられますが、間一髪で入って来たプッロが刺客をズタボロに殺し、エジプト王女クレオパトラはヴォレヌス達護衛の下、都へ運ばれて行きます。

パイプに依存したりカエサルを落とさなければ死ぬだの、今夜なら月が良いので子供が生まれるだのとかなりフリーダムな性格に描かれていて驚きます。野営中のヴォレヌスはクレオパトラに呼び出され、側近の奴隷から『交わりなさい』と衝撃命令を受け誘惑に負けそうになりましたがやはりそこはゴリゴリの愛妻家、喜んで受け入れそうなプッロに代役を命じました。

積荷に紛れカエサルの元へ運ばれたクレオパトラは、正装で美しく着飾り自分を監禁させた弟の元へ堂々たる足取りで姿を現します。

宦官に唆されていただけの弟を許し、元凶である宦官の首を獲るのでした。

ケリをつけたクレオパトラはカエサルを誘惑し、激しく抱き合います。こりゃプッロの子を宿してカエサルの子だと偽る未来しか見えません。

クレオパトラとカエサルのまぐわいに重なるように全く関係のないセルウィリアとオクタヴィアの情事が映し出される演出がなんだかシュールで笑ってしまいました。

なんとこの後カエサルは一年もの間アレクサンドリアに留まっていたようです。

いかにも厳格そうに見えて意外と女性に溺れやすい親父だなぁ…なんて考えていましたが、プトレマイオス軍を壊滅させエジプトの支配者に君臨したとローマに報せが届きます。

そしてクレオパトラとの間に生まれた男の赤子を抱き掲げると沸き立つ兵士達。素知らぬ顔で同じように囃すプッロに厳しい目を向けたヴォレヌス。またヴォレヌスの心配の種が増えてしまいました(笑)

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