エピソード10『殺人者の署名』“Creep Signed His Kill”
あらすじ
ピアスとヴェガは新たに遺体の一部を発見し、強盗殺人課が捜査中の事件との関連を疑う。マディはボッシュに自分がチャンドラーに内部通達を送ったが後悔はしていないと告白。エドガーはギャリー・ワイズを殺した犯人を突き止めたものの、証明することができない。ジョンソンは自分の送別会で衝撃の事実を打ち明ける。ボッシュはデイジー・クレイトン殺害事件の解決を心に誓い、アーヴィングは重大発表を行う。ウォルシュが再び街に舞い戻る。
ネタバレ感想
新しい家族“コルトレーン”と入れ替わるように「パパと距離を置く」というマディが出て行ってしまいました。
トムの机にあった内部通達をチャンドラーに送ったことを明かし、とにかく1人で考えたいと素直な気持ちを言い残していってくれたところには救いがあります。
ジャック・アヴリールの作った民兵組織の資金源はアメリカ政府で、悪党のくせに保護されているのだそう。
ジョナスも話せば消されるから証言させるわけにはいかず、ギャリーを巻き込んだのは自分だから自分でカタをつけようと意気込むエドガーが心配です。
裁判が片付きチーフを訪ねたボッシュは、行方不明の一枚を含むボーダーズの寝室の捜査前の写真が全て印刷された資料を取り出します。
未解決事件を捜査した経験がないとはいえ、捜査関連書類の予備が保管されるという規則をチーフが知らなかったというのは違和感があります。
ここにはボッシュが見つけたはずのネックレスが写っておらず、ボーダーズが拘束された際に“誰かが”カバンからネックレスを抜き取り部屋に置いた後にボッシュが見つけたということに。
『真実』を求めたボッシュに対し、チーフは予備の資料を目の前でシュレッダーにかけてしまいました。
例のアパートの通気口内からバラバラ遺体の頭部と手を発見したヴェガ。
手のひらには十字痕が刻まれており、もはや朧げな1話の記憶が蘇ってきました。
強盗殺人課のヤマに似ているからエスピノーザに話を聞けとピアス達にアドバイスするボッシュ。
ジョンソンへのサプライズパーティーは大成功し、本当に引退してしまうようです。寂しいなぁ。
と、思いきや。ジョンソン実は定年延長でまだまだ居座るつもりです(笑)
盛大なサプライズパーティーと退職祝いのスマートウォッチを返したくなくてムーアにも黙ったままパーティーをエンジョイしていたジョンソンですが、あっさりバレて時計を返せと迫られるもそのまま貰うというジョンソンらしさ。
パーティーの最中にエドガーに連絡があり、ウォルシュがLAのヴァンナイズ空港に現れたと聞いて同じく勤務中だったロバートソンと現場へ。ひと足先に自宅へ戻っていたボッシュにも報告し、現場で合流することに。
しかし、実際にウォルシュ達が居たのはボッシュの自宅付近。コルトレーンの威嚇でボッシュが侵入者に気付いたのと同じ頃、空港のホーヴァンから「飛行機はあるが連中はいない」と連絡を受けたエドガーとロバートソンもボッシュへの報復を悟って行き先をボッシュ宅へ変更しております。
地下室で冷静に迎撃の準備をするボッシュはやはり只者ではありません。コルトレーンとの連携も功を奏して手早く手下二人を始末し、残るウォルシュにも銃弾を叩き込み、エドガー達が到着する前にあっさり三人射殺。
それにしても自宅で人を殺すなんて嫌ですな。
騒ぎのせいで逃げてしまったコルトレーンは襲撃から3日経ってもまだ戻っておりませんが、更生施設から逃げ出して行方不明だったクレイトンが見つかってシェルターにいるとの連絡が入ります。
本人に会いに行って施設に戻ろうと持ち掛けるも、クレイトンはボッシュに心を開いているわけではなく、ほっといてくれとのこと。
殺人課統合の話もチーフが居る間は無しだという喜ばしい返事を貰ったビレッツ警部補。
そのチーフはというと、記者会見を開いて市長への立候補を発表しました。
一方、ボッシュのアドバイスに従ってエスピノーザに連絡をしてみたピアス。関連性は薄いと言いながら、捜査資料と捜査権を強盗殺人課に渡せとのこと。
この対応にヴェガはご立腹で、自分達で解決できるからこちらで捜査したいと意気込んでおります。
アンダーソンに情報提供して記事を書かせたのがチャンドラーだと知るボッシュ。
ボッシュを審理に参加させるためならボッシュの評判を一旦落とすことも厭わないという手段を選ばないやり口は相変わらずです。
そのせいで死にかけたとはいえ、結果的にはこの行動のおかげで全て丸く収まったのも事実でチャンドラーを責められるかは難しいところ。
押収した銃を横流ししていた悪徳警官の二人を呼び出して遠回しに詰めるエドガー。
銃を盗んで売ったことの発覚を恐れてギャリーとジョナスを消そうとしたというのが動機です。
こういう「こっちは分かってるぞ」と示して牽制をするだけのシーンがたまにありますが、命を狙われることになって逆効果なのでは?といつも思ってしまいます。
クレイトンが心配なボッシュは、彼女が堕ちていく原因でもある娘〈デイジー〉が殺された未解決事件を追い始めるようです。
最後にコルトレーンが戻ってきたのは安心しましたが、となるとマディとの金曜の約束は延期ですかね?
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▼次回、S6エピソード1