エピソード2『敵か味方か』“Good People on Both Sides”
あらすじ
ケントの妻アリシアの証言により、ボッシュとFBI捜査官らは放射性物質セシウムを盗み展望台で殺人事件を起こしたのはソブリン・シティズンのグループではないかとにらむ。しかし捜査方針の足並みがそろわず、死者を出す事態となる。マディは公判記録に不可解な漏れがあることを発見する。ヴェガ刑事はビレッツ警部補からひいきされ居心地の悪さを感じる。
ネタバレ感想
ソブリン市民運動の末端組織である“308”に追うという同じ目的があるはずでありながら情報を渡さないFBIに対し、市警サイドの捜査担当者として残るボッシュとエドガー同席の元、チーフが直談判しております。
結果、ボッシュが希望したアリシアとの面会権と、重要参考人のリストと組織図を手に入れられることに。
いけすかないFBIですが、テロ対策のためセシウムを追うのはFBIが、ケントを殺した殺人犯は警察が追うということで、テリトリーを区切ってなんとかやっていけるでしょうか。
アリシアによればケントは一年前に銃を購入していたそうですが、ガレージに置いていたはずの銃を確認しに戻ってみたところ、保管していた箱の中身は空っぽ。
FBIの情報源からのネタで新たな情報を掴みます。
国境民兵への募金詐欺で逮捕された〈ベン・クレイヴァー〉に司法取引を持ちかけたそうで、連邦裁判制度を潰したがっている〈トラヴィス・ストラウト〉なら黒幕を知っているかも、とのこと。
同時に義理の兄弟の〈チャーリー・ダックス〉とトラヴィスの妻〈ヘザー〉の名前も挙がっており、尾行は付けているものの引っ張る理由がなく、養育費の不払いで連邦令状が出ている弟の〈ウェイロン・ストラウト〉をエサにして兄のトラヴィスを釣るという作戦が立てられました。
ウェイロンへの対応はボッシュ達が買って出て穏便にストラウト兄弟を署に連行できそうだったはずが、割り込んできたFBIのせいでトラヴィスが発砲してきてちょっとした銃撃戦に。
重要参考人のトラヴィスは射殺され、屋根裏からは爆弾が見つかるもセシウムはなく、放射能爆弾を作った痕跡も無し。
トラヴィス宅からは小口径銃を含む武器類が出るわ出るわ。この中に殺されたケントの銃も混ざっているのかもしれません。
チャンドラーのところで〈ダンテ・クロウ〉という人物が冤罪を主張している訴訟の要約を手伝っているマディ。
重要証人の〈ハドリアン・ポール〉は常習犯で、証言後に別件で有罪になっているのですが、その形がかなり軽く、検察と取引をしたとしか思えないのにクロウの裁判記録には何も記されていないことに不審感を抱いてボッシュにも相談しております。
余談ですが、マディはボッシュと同じ左利きなのですね。
強盗殺人課のブラッド・コニフに呼び出され、エドガーが話をしに行ってみたところ、殺されたギャリーの父親であるドワイト・ワイズの名前が挙がります。
マルコスとアリアスの足取りを追っていたらドワイトがかなり前から2人を尾行してたことが発覚し、被疑者扱いなので知り合いでもあるエドガーに探りを入れてくれとの頼みでした。
ドワイトには二人が殺された夜のアリバイがあり、ひとまず安心です。尾行中に撮ったという写真を見せてくれて、マルコスとアリアスが頻繁にジャック・アヴリールと会っていたという記録も。
密会場所のバーが分かったので張り込みに行ったエドガーはジャック・アヴリール本人に見つかっており少し話をしました。同郷二人の危うくも微妙な関係性は不安を煽ります。
展望台の事件の捜査にFBIが関わっていると嗅ぎつけて確認を取ってくるあたり、LA市警の動向を追う記者はアンダーソンしか居ないのかというレベルです。またお前か。
アンダーソンからの探りがあったと報告を受けたチーフは、新たに編集長に就任したクックを使って手を打つとのことです。お抱えの記者が編集長に昇格とはチーフはやはり先見の明があります。
トラヴィスもウェイロンも、携帯を調べてみても事件の夜は展望台に近付いた様子がなく、本当にケント殺害に関与していないのなら何故聴取を受けたウェイロンとヘザーがそれぞれ「トラヴィスと居た」と、どちらかが嘘をついているのは確実な証言をしたのでしょうか。
ただ、強引なやり方も厭わないFBIは証拠がない上に殺害現場に行っていなかったと証明されたのにウェイロンの身柄を移し、これで事件は解決だから報告書を書けとのこと。
まともな反論で食い下がったボッシュにFBIが折れて、情報源のクレイヴァーと改めて話をするために匿っているアパートへ行ってみると、既に殺されているクレイヴァーが発見されました。
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▼次回、エピソード3