海外ドラマ≫≫ROME ローマ〈前編〉 6話ネタバレ感想

第6話『アントニウスの決断』”EGERIA”

あらすじ

ポンペイウス軍を倒すため、カエサルはローマを発った。しかし形勢は逆転し、カエサル軍は窮地に陥ってしまう。カエサルはローマの留守を任せたアントニウスに救援を求めるが、アントニウスは命令に従うか、裏切るかの決断を迫られる。アントニウスが助けに向かわなければ、カエサル軍の敗北は確実であった。アティアはセルウィリアとの和解を試みる。一方、ヴォレヌスとニオベの夫婦関係は亀裂が生じつつあった。

ネタバレ感想

前話から二ヶ月、ニオベは義弟エウアンドロスが帰ってこない事を気にかけています。

その余りの心配様が面白くないヴォレヌスは柄にもなく昼から酒を飲みに行こうとプッロを誘いクダを巻いて弱っております。

プッロは相当ヴォレヌスに懐いており、エウアンドロスを亡き者にしただけでなく、リュデとニオベに『エウアンドロスの事を聞いて回った結果、ギャンブルでやらかして殺されたらしいからもう帰ってこないんだ』と嘘を交えて彼は死んでいて戻る見込みがないから忘れるようにと諭しました。自分が殺人を犯した事を隠すためというより、ニオベの思考をエウアンドロスから夫に移すため、全てはヴォレヌスのためにこんな話を持ち出した感が否めませんね。

これを受けて妹リュデに同情を示したニオベでしたが、自分の夫と関係を持って子どもまで作っていた姉からの同情なんぞ反感を買うだけです。ニオベもニオベでお前があいつの子を身籠もらんから、といったまさに言ってはいけないワードを繰り出してしまい、『復讐の女神にかけて呪ってやる』と決定的に仲違いしてしまいました。

ギリシャに赴いたカエサルの留守中ローマを守るのは護民官のアントニウスなのですが、これがどうにも不安しかありません。しかし、無謀とも言える案ながらローマに残っていた最古参の元老院議員〈セルウィリウス〉を独断で執政官に任命した上、次の元老院で「カエサルを共に執政官にすること、今後イタリア全土において牧畜及び農業従事者の二分の一は解放奴隷か市民とする」との二点を直ちに法案で定めるように指示します。街に溢れた失業者への救済措置として市民の職を確保するため一部の土地持ちに負担を背負ってもらおうというカエサルの案ですが、これは実現さえすれば悪くない話です。

カエサル陣営ばかりで構成された元老院では異議を申し立てる者もおらず何の苦労もなくこれは可決されました。

ポンペイウス軍を追い詰めていたはずのカエサル軍は、逃げ回りながら10個軍もの軍勢を集めて回っていたポンペイウスに逆に追われる立場となっているよう。

『直ちに第13軍団を率い進軍せよ』との伝令がアントニウスに届きます。

それでも味方の10倍も居る敵兵に勝ち目はないと進軍する素振りを見せないアントニウスの元にポンペイウス側から寝返れば相応の見返りを出すと使者がやって来る始末です。

一向に進軍しないアントニウスに対しアティアは結婚を迫ります。このまま進軍せずローマに留まり民衆も街も手に入れローマを支配すればいいと悪魔の囁きと共に(笑)貴族の自分と結婚すれば富も手に入り望めば王にだってなれると煽り倒しております。

が、これにニヤリと笑ってアントニウスが返した言葉は『お前は本当に計算高いババアだな』(笑)スカッとどころじゃない一言にアントニウスの株が急上昇していきます。

こうしてようやくアントニウスは第13軍団を率いギリシャへと進軍を開始しました。

プッロに剣術を学ぶオクタヴィウスの剣さばきに気を良くしたアティアは、更に大人へと近づけさそうと女の抱き方も早く教えるようにと急かします。

『女を抱かないと書物を燃やします』という母親からのパワーワードを受け、渋々プッロについて行くオクタヴィウス。高級な娼館に入り、妖精のような娘〈エゲリア〉を選びついに童貞を捨てたのでした。

アントニウスに見限られたアティアは、早くも伯父カエサルが負けた時の事を考えてセルウィリアに取り入ろうと賄賂を贈ります。呪いをかけられているとも知らずに。

童貞も捨て、成人の衣装を身に纏うオクタヴィウスにはローマは危険だからミラノの学校に行けと目まぐるしい。

女心が全くと言っていいほど分からないヴォレヌスが愛する妻のためにめちゃくちゃ努力している姿が微笑ましくてついつい笑ってしまいました。