海外ドラマ≫≫ウォーキング・デッドシーズン9　2話ネタバレ感想

第2話復興の道（The Bridge）

あらすじ

リックたちは労働力となる救世主たちを中心に、ウォーカーの群れをキャンプや作業場からそらしながら橋の修繕に当たっていた。そんな中、救世主のジャスティンは乱暴で協調性がなく、度々ダリルともめ事を起こしていた。聖域への食料提供を頼みにミショーンはヒルトップのマギーを訪ねるがマギーは、燃料を渡さなければ食料は提供しないと突っぱねる。燃料は聖域からヒルトップへ送られたはずだが、なぜか届いていなかった。

ネタバレ感想

グレゴリー処刑からなのか橋の修繕が始まってからなのか、とにかくここ1ヶ月強でリックはこの世界になる前、保安官時代の自分を取り戻しつつあるそうです。まじか。

橋の修繕工事に参加する救世主とダリル達でしたが、飲み水を独占しようとする者が現れるはまだ幼いヘンリーに手を上げようとしてダリルに止められるも暴動騒ぎになるわで居ない方がマシなんじゃないかと思うような現状です。

止めに入ったリックはただただ止めに入っただけで、ダリルがどうにかしろと訴えようが「今は我慢だ」「今こそ団結の時だ」「彼らは貴重な労働力なんだから味方だと分からせないと」と非協力的な野蛮集団のために古参メンバーに苦労と我慢を強いるだけというなんか違うんじゃねーの、というやり方。マギーを見ていてもリックだけの意見を綺麗事で通そうとしているようにしか見えないんですよね。

そもそも“守ってやるから働け”というスタンスが丸っきりニーガンと同じという事実にリック自身があまり気付いておりません。恐怖政治で支配している訳ではないから自分はアイツとは違うなんて思っていそうですが、恩着せがましく体良く支配下におこうとしている事は変わりないのでは。

ゲイブリエルやアンはリックに救われただの慈悲深い男だの評価しているみたいですが本当にそうでしたっけ、よく覚えていません。というかこの二人がくっつきそうなの最高にどうでもいい感じがして一周回って面白さすらあります。

ウォーカーの群れに『ホレイショ』なんて名付け余裕ぶっこいて誘導作戦を計画してたようですが、二番目のサイレンが鳴らずにホレイショ達が伐採場に向かってしまいました。

馬の荒ぶりからいち早く気付いたダリルが避難しろと叫びますが、我先にと逃げ出した救世主メンバーが伐採した丸太を引っ張る綱から手を離した勢いで下から押し上げていたアーロンに丸太が雪崩れてきて左腕が下敷きに。

彼を助けようと奮闘しながらにじり寄ってきたホレイショに対し腰から二本のナイフを素早く引き出して応戦に行くダリルがかっこよすぎてとんでもないです。漫画だったら確実に『ジャキーーーンッ』と効果音が入っていました。

タラから非常事態の連絡を受けていたマザーグース達も加勢しに来て殺傷能力が異常な丸太転がしなんかを繰り出している間になんとかキャンプ地へ戻ったダリルとアーロンですが、イーニッドちゃんの賢明な判断と凄まじい行動力で痛み止め無しの片腕切断を敢行する事に。

アーロンの片腕を失くす事に繋がった二番目のサイレンを鳴らす任務を怠ったのは、橋の修繕でも問題を起こしていた救世主のアイツです。

これにはもうダリルはブチ切れ。しかし振り被ったダリルを素手で止められるキャロルはさすが。

アーロンの片腕が犠牲になった事でようやく救世主に対する態度が変わったリックは、檻の前でニーガンに近況報告しながら精一杯のマウントをとっていましたが、「お前は世界を救っちゃいない俺のために準備してるんだ」とあの無駄に鋭い眼光で言い放たれ何も言い返せなくなっておりました。ニーガン一体いつまで檻にいるのでしょう。本当に檻の中で死ぬまで監禁するつもりでしょうか。死ぬのを見届けるつもりならもはや何のために生かしているのか。

カエルの交尾の時の鳴き声で盛り上がるゲイブリエルとアンのキスは本当に『誰得』過ぎました。

それに比べて離れている間くらいは、とようやく納得してくれたキャロルの薬指に指輪を嵌めようとして跪くのを制止されたエゼキエルの「台詞も考えたのに」が微笑まし過ぎて。

空に飛ぶヘリも気になりますし、キャンプから出て行った救世主が顔見知りから襲われたラストも気になるところで終わってくれます。