エピソード15『親愛なる誰かへ』“Heartfelt”
あらすじ
ショーンとモーガンは、生まれつき心臓が胸郭の外にある10代の少女スピリットを担当する。彼女は成長して胸郭が大きくなり手術が可能になるまで14年待ち、ようやくオペの日を迎えるが、直前になって心臓が大きくなりすぎて収まらないことが分かる。一方、警官を15年やってから医者になった45歳のアレックス・パクが、メレンデスのチームに加わることに。アレックスはクレアたちと肝移植を受ける少年を担当する。
ネタバレ感想
病院のロビーで行われるチャリティパーティーに研修医は全員参加のお達しが。
元はコイルに付いていた〈アレックス・パク〉は警官として15年勤務していたという面白い経歴が。
今回メレンデスチームにはジャレッド、クレア、そしてアレックスが加わり肝移植を受けたばかりの少年〈エリック〉の担当に。
すぐにでも再移植を行わなければ命が危険という状況の中、クレアはネットで臓器提供者を見つけだし話もつきますが、リストに載っていないのには訳があって、臓器提供者で元ロシア・マフィアの殺し屋〈ボリス〉は7件の殺人罪で刑務所に絶賛服役中の犯罪者だそう。
元警官の血が騒ぐアレックスは警備の緩い病院で逃げようと計画しているに違いないとかなり神経質に。病院側も両親もこの移植手術を受け入れて相応の準備が進められたところでまさかのエリック本人が「殺人犯の肝臓なんて邪悪だ!誰が何と言おうと断る!」と手術を拒否。
未成年のエリックが拒絶したところで、法的に必要になるのは親の同意だけらしく、命を救うための選択肢が他にない事からもボリスの受け入れは進められていきます。
しかしボリスは麻酔にアレルギー反応を引き起こし、移植は出来ないまま手術は断念。
本当に誰かの役に立ちたいと感じていた事は疑いようがない反応を見せたボリスですが、何も出来なかったという無力感が暴走したのか警護の人間の隙をついて銃を奪い人質に取る事態に。
しかし他人を撃つつもりではなく、どうにかして移植手術に持ち込むための暴挙だと気が付いたアレックスは「救命処置とかそういうのはいらない」と言ったボリスの自殺を後押しするような言葉をかけたのです。
次の瞬間ボリスは自身を撃ち、そのまま緊急オペに。
本人の意思とは言え、「使える臓器は全部取る」と他の科にも連絡を入れさせるアレックスは倫理的になかなかどうなのでしょうか…。
おかげでエリックは助かり、他にも3人の患者がボリスの臓器に助けられる夜となったのです。さすがに報われたと思いたいですね。
心臓脱出症で手術が可能なレベルまで胸郭が成長するのを待っていたティーンエイジャーの〈スピリット〉。
心臓脱出症なんて病気がある事すら初見で、腹部に心臓があるのにあそこまで元気に生きられるのかと二重の驚きです。
いざ手術の日が近付いて、ようやく人混みに出れたりハグができるかも、と期待に胸を膨らませるスピリットでしたが、初潮でエストロゲンが増えて肺高血圧症になったらしく、心臓が極端に肥大。血圧を抑えて今度は心臓以外の体の成長を待たねばならない、と。
もう限界でこれ以上待てないと涙を流すスピリットに対し、人工胸骨を使った手術が決行されます。
手術が成功したスピリットが生まれて初めてのハグを体験する感動シーンはもっとフューチャーされても良かったレベルでした。
チャリティパーティーにパートナーとして同伴し、交際を公にしたクレアとジャレッドでしたが、やはりあくまでも本気の気持ちは一方通行でジャレッドは身を引く形で別れを告げます。
自分から別れを切り出したとは言えメレンデス先生に未練が見て取れるジェシカにも早く元気になって欲しいですね。
アンドリュース外科部長は意外と良いとこがあり、パーティーで有力者と交流しようとするもあえなく撃沈しかけたショーンにさりげなく手を差し伸ばしていてくれていたのが印象的でした。
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