第5話
あらすじ
3人目を妊娠中のウィリアムズ夫人は、体重の著しい増加から巨大児の出産が不安視されているが、病院での出産を勧められるも取り合わない。ルシルは図書館で、妊娠中の母親がかかる糖尿病についての新しい論文を読み、症状がウィリアムズ夫人に当てはまるのではないかと考える。
ネタバレ感想
肝っ玉母ちゃん感満載の〈ウィリアムズ夫人〉は、夫〈アントニー〉や担当のルシルの心配もどこ吹く風で働き過ぎなほど。
大幅な体重増加と尿検査で出たブドウ糖、そして喉が渇いている様子の夫人を見て、分娩停止に陥る危険まである妊娠中の一時的な糖尿病を疑うルシル。
聖カスバートでの検査を勧めるも、〈アーミテージ先生〉は尊大な態度で嫌な感じ。
出産もかなり困難な状況になり急遽帝王切開が決まって病院に運び込まれて出産は無事に済みますが、妊婦の気持ちに寄り添う気もなく自制できなかったウィリアムズ夫人のせいだとまで言ったらしいのです。
発見されたばかりでまだ研究が十分ではない滞在性糖尿病によって胎児が大きく育ち過ぎた可能性が大きく、ウィリアムズ夫人が自分を責めないようにと配慮の言葉をかけたターナー先生はやはり素晴らしい。
産院の経営もノンナートゥス・ハウスがなくなってしまえば共倒れになる未来しかないので、やはりポプラーに不可欠な2つの施設にはなんとか生き残ってほしいものです。
ターナー先生の診察を受けたいと飛び込みで来た若い女性〈ルイーズ・リグリー〉にはいくら検査をしても本人の申告に沿うような結果は得られません。
腎臓感染症の疑いで入院してもやはり検査結果は正常だから少ない病床を埋めるわけにもいかず退院させられます。
本人曰く、血尿が出たり吐瀉物に血が混ざっていたとの事ですが、状況を総合的に見ればそれがルイーズの嘘だと分かってしまうシスター・ヒルダ。
不幸な生い立ちもあってか、孤独なルイーズは病気を装って他人に構ってもらおうと必死なのです。
シスター・ヒルダが回診に来ると見越してとうとう自殺未遂を起こした彼女には精神科医での入院措置が取られる事に。
もしかしたら患者として入院出来るというこの結果にはルイーズも納得出来るのかもしれませんが、やはり歪んだ不健全さにシスター・ヒルダはやり切れない気持ちが抱え切れなくなったようで、新たな支援活動をしていくこととなりました。
基礎を身につけた見習い助産婦に実習の場を提供してはどうか、とジュリエンヌに話を持ってきたシーラとターナー先生。
保健局の担当官も意欲的らしく、大きな収入が見込める上に社会的にもこの上ない話でノンナートゥス・ハウスが継続できるとあってシスター・ジュリエンヌは大喜び。
しかし、最近塞ぎ込んでいるシスター・モニカは、屋根裏の空き部屋に滞在している若い副牧師〈スプラッグさん〉の好意にも激昂したり心配な様子が続いております。
サプライズピクニックをルシルの急な仕事でことごとく断られようが、がっかりしながらもしっかり受け入れてさらに前を見据えるシリルの相変わらずな器のデカさは見習いたいものがありました。
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▼次回、エピソード6