海外ドラマ≫≫CALL THE MIDWIFE コール・ザ・ミッドワイフ　ロンドン助産婦物語シーズン10　8話ネタバレ感想

第8話

あらすじ

インド出身の女性マンジュ･チャウラは、故郷の風習から自宅に助産婦を呼ばず出産し、危うく命を落としかける。ナース･フランシスはこのことをきっかけに、ポプラー在住のアジア系妊婦を対象とした講座の開催を考える。

ネタバレ感想

タヴィストック団地で助産婦到着前出産“BBA”があったと連絡を受けてナース達は現場へ急行します。

自力で出産するも出血があり、胎盤も出切っていなかった〈マンジュ・チャウラ〉への処置が済まされました。

文化や風習、言葉の壁があるアジア系の妊婦を対象とした夜間講座を提案したシスター・フランシス。

異国の地で出産する不安解消と、ナースやシスター側の勉強にもなるというwin-winで理想的な計画だった事もあり、シスター・ジュリエンヌから初回を開く許可が得られ、その結果と資金繰りを自力で手配する事が可能であれば継続しても良いとの返事が。シスター・フランシスはすぐさま区議会議員のヴァイオレットに援助の要請を求めに足を運びます。

インドの言語にも精通しているヒギンズさんが冊子作りと通訳を買って出てくれた事で講座は見込みのあるものになりそうな予感。

ノンナートゥス・ハウスには、1年ほど前に東パンジャブからポプラーに越して来たという〈ラジ・グプタ〉が妻の〈サリタ〉を心配して相談に来ております。

身重の体を抱えて居ながら医者にかかりたがらないサリタに黙って来たらしく、ナース・クレインが彼女の元を訪れ、アジア系妊婦向けの講座に誘いますが、サリタは現れず…。

一心不乱に床を磨くサリタは洗剤を混ぜ合わせた化学反応でやむを得ず医者にかかる事になり、ついに自身が経験した過去のトラウマについて語り出しました。

彼女には精神的な治療も必要だと説得するターナー医師と、辛い過去を受け入れるナースやシスターに心動かされたのか、ついに自分の意思で講座に参加してくれたサリタ。

巷では中絶法改正案が話題になっている時代。

既に4人の子供を抱えて困窮している中、新たに妊娠が分かって絶望する〈ワトソン夫人〉は、無職になった夫からの暴力も手伝って相当追い詰められていたようで、自力での中絶を試みてしまいました。

不衛生な串を使った事が原因で酷い感染症を患いますが、看護師や医師が見ればワトソン夫人が何をしようとしたかは明確なもの。

担当のトリクシーとターナー先生は彼女に同情を示しますが、研修生としてトリクシーについているナース・コリガンは「法律は法律、プロ意識に欠ける」とその対応を真っ向批判。

これまで様々な血生臭い現場や結果を見てきたトリクシーは自身の信念に従い、タイムズ紙に中絶法改正賛成の投書を行いました。

その意見は紙面に掲載され、勇気ある行動だと絶賛する者もあれば、道徳心や法に反すると嫌悪感すら示す者もあり。

ついにはBBCのラジオで行われる中絶法の討論に招かれたトリクシーは、個人の主張を伝えたい一心でシスター・ジュリエンヌに相談。

ノンナートゥス・ハウスで勤めている助産婦という前提がある以上、ハウスの代表意見のように取られてしまいかねない状況ですが、ジュリエンヌはあくまでも個人的な意見というていでの出演であれば、と彼女を応援してくれました。

トリクシーといえば、マシューが妻の最期を癒してくれたトリクシーに感謝して、改めて助産婦の仕事の大切さを痛感した時にハウス存続の危機を知ったらしく、会社名義で100ポンドもの寄付を考えている、とシスター・ジュリエンヌを訪ねて来て居ます。巡り巡ってこんな結果になるというのがドラマチックな展開であります。

トリクシーの討論中継を聞いていたノンナートゥス・ハウスの面々。

中絶賛成にあれだけ否定的だったナース・コリガンは、他の出演者が完全に否定派としてトリクシーに話す隙を与えないよう立ち回り、法改正を安易な代替案で必要ないと言い切った事にご立腹。

実は彼女は子供を産んでおり、養子には出さずロンドンの孤児院へ送ったそう。

娘の〈コレット〉は母親を姉だと思っており、今でも週に一度は面会しているのだとか。

シスターに会いに行くと嘘をついて娘に会いに行っていたナース・コリガン。そもそもコークのシスター達は履歴書と職歴を偽造していたことになり、ロンドンでは未婚の母親を雇う病院はないのがこの時代の普通で、厳しい態度を見せたシスター・ジュリエンヌ。

やや暗い雰囲気が漂う中、次回でシーズン10は早くも最終話です。

来て！助産婦さん [ ジェニファー・ワース ]