グッド・ドクター名医の条件≫≫THE GOOD DOCTOR タイトルシーズン2　14話ネタバレ感想

エピソード14『ぬぐえぬ思い』“Faces”

あらすじ

悲惨な事故で顔が変形してしまった少女モリー。彼女が目の位置を元に戻す手術を控えていたある日、交通事故で重傷を負った少女カリンが搬送されてくる。カリンは手術中に脳死状態となるが、アンドリュースは彼女の母にある相談を持ちかける。一方、休暇を取ってグラスマンと過ごしていたショーンは、ひょんなことからグラスマンがかつて好きだった女性を捜すことに。

ネタバレ感想

2年前の事故でかなりの変形をきたしてしまった顔面の再建手術を受ける予定の〈モリー〉。

病院には、トラックとの衝突事故に巻き込まれた14歳の少女〈カリン〉は大動脈解離を引き起こしており予断が許されない状況です。

リム先生とメレンデス先生が揃ってオペに対応するもカリンは脳死状態に陥ってしまいました。

心臓や他の臓器は損傷が激しいものの、顔を移植する事でモリーを救えると提案するアンドリュース院長ですが、母親がそう簡単に頷けないのも理解できます。てっきり顔の皮膚の移植かと思いましたが、顔そのものを取り替えるアンパンマン的なイメージなのでしょうか？一体どういう手術でそんなことが出来るのか素人には想像もつきません。この大手術が2日もかかるという事実も仰天ですし、神経を繋いでいけば表情筋なんかも上手く動かせるのでしょうか…というかもはやどのあたりまでゴッソリ取ってつけるのか。顔そのものがカリンのものになるということは、表面を綺麗に剥がしてマスク状にする…？

とにかくエレベーターで乗り合わせたモリーの姿を目の当たりして、彼女のためにと手術に同意してくれた母〈シャノン〉は、眠っているようにしか見えない娘との最後の別れを断腸の思いで済ませます。

院内スタッフがズラリと並んで手術に向かう母子を見送る姿は圧巻です。カリン本人の犠牲や、シャノンの決断を尊重した『名誉の道』はドラマだからこその演出なのか。

やはり、慎重に切り取った顔の表面をマスクのようにしてそれを被せて繋げる…という想定内なはずなのに想像以上に現実味のない絵面のオペ風景となりました。実際にもこんな再建方法が可能なのでしょうが、医療の進歩と医師の技術は凄まじいですね。

それにしても、自分の顔が全く別人のものになるというのはどんな気分になるのでしょう。こちらも想像がつかないほどの複雑さでしょう。

メレンデス先生とリム先生は、一線を超えてしまった関係だからこそ生じる医学的判断への迷いに葛藤が募っている雰囲気ですが、意外にもすぐにお互いを切り捨てるという事はなく、とりあえずは様子見です。

医療用マリファナで揃ってハイになったグラッシーとスマーフの珍道中もなかなか良かった。

親身になってくれたあのウーバーの女性あってこその爽やかな旅でこういう他者との繋がりも良いもんだなぁ、としみじみ思います。

かつて恋焦がれた相手を探し出し会いに行き、何十年も抱えてきた自身の愚行に対する後悔をようやく晴らせたのも、何一つ覚えてないフリでただただ許してくれた〈ロビン〉自身もしっかり心に傷が刻まれていたようで、彼女にとってもグラスマン先生が時を経て謝罪に来てくれた事に意味があったのも良かったです。

この旅を通して、自分のリアへの気持ちが恋心だと決定的に気付いたショーン。リアとジェイクの関係は自分にとって平気ではない事を吐き出せたまでは良かったものの、一度そこを言葉にして認めてしまって、この先同居人とその恋人を視界に入れる度により不安定にならないか気に掛かります。

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