エピソード15『決断と代償』“Risk and Reward”
あらすじ
聖ボナベントゥラ病院の新外科部長にハンが就任する。手術では音楽を流し、メレンデスには健診業務をさせるなど、型破りなスタイルで周囲を困惑させる。一方、帝王切開で出産したダイアンの赤ん坊は、腸が異常突出しており、心臓の中隔も穴だらけだった。ダイアンから妊娠初期に服用していた抗うつ剤が原因かと質問をされたショーンは、研究報告にある事実を伝える。
ネタバレ感想
外科部長に就任が決まり呼び寄せられた〈ジャクソン・ハン先生〉が高慢チキキャラでこれまた色々と引っ掻き回してくれそうです。
自分の歓迎会はすっぽかし、突然手術に乱入してBGM付きの執刀で手腕を見せつけると、予防医療は行わないという本人の主張を無視してメレンデス先生に裕福な患者の健診を担当させるハン先生。
何の症状もない患者の緊急性のない全身チェックだったはずが、腫瘍が見つかり事態は緊迫ムードへ。
生検は危険過ぎてできず、良性“だと思われる”腫瘍に対しての決断が迫られます。
選択肢としては、麻痺が残るか死に至る可能性もあるという非常にリスキーな切除手術か、数週おきに画像を撮りながらの経過観察か。ただし、後者の場合万が一悪性だった場合には手遅れに。どちらを取っても死の恐怖は紙一重なのです。
しかし、いかにも凄腕な経営者らしく冷静かつ行動あるのみの信念を貫き通し、即答でオススメとは言い難い切除手術を本人が希望。
結果として腫瘍を取った際に左足に後遺症が出てしまう事になりましたが、それを知っても慌てず騒がず、生検の結果すら知らなくていいと言える潔さはメレンデス先生にも影響を与えたようです。
「腫瘍は戻せない」、たしかにそりゃそうだし、悪性だったのか良性だったのか、事実がどうあれもう切除してしまった結果は変えようがないし、見るのが怖いから知りたくない、というよりは現状を受け入れる前向きな捉え方でした。
〈ダイアン〉が帝王切開で出産した赤ん坊〈パーシー〉には腸管の異常突出があり、さらには心臓の中隔もチーズのように穴だらけ。
生まれた時から問題ばかりの我が子に対し、産科医からは原因不明だと説明されておりましたが、うつ病で一時パロキセチンを飲んでいたのが原因なのではないかとショーンに不安をぶつけるダイアン。
聞いた相手が悪く、ショーンは「抗うつ剤の使用が新生児に悪影響だという研究結果もあります、それが原因かも」と何のオブラートにも包まず事実をそのまま伝えてしまいました。
これに対し、意外にもハン先生がショーンに激怒。「家族への気遣いも手術と同様、仕事の一部だ」とショーンにとっては一番難しい課題を重要視している方針のようで、新外科部長の下で相手の気持ちが汲めないショーンが干されてしまわないか心配です。
ショーン贔屓なところがあるリム先生は必死に擁護し、ショーンにも不要な発言を控えるよう忠告しますが、ショーンは相変わらず。
ただ、そのショーンの独自で斬新な観点により手術方法を見出せたのも、両親で意見が割れながらもリスキーな手術の道を選ぶことになったパーシーの命を救う案を出したのも事実です。
遺憾無くその才能を見せたショーンに対して、ハン先生もそれを認めてこれから上手くやっていけるか…と思われましたがそこまで柔軟でもありませんでした。
病理科への転身を打診され、自分は外科医だとキッパリ断ったショーンですが、有無を言わさぬ態度のハン先生。さて、この先外科研修医としてのショーンの行く末はどうなってしまうのか…。
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