エピソード15『ジェリー2.0』“Jerry 2.0”
あらすじ
山荘で、映画『ザ・エージェント』のビデオを観たケヴィンは、ソフィーとの将来について提案書を書く。現在、ケヴィンのバチェラーパーティで山荘に集まった男性陣も『ザ・エージェント』を鑑賞していた。
ネタバレ感想
ムービースターでセレブなケヴィンが、山荘での史上最も地味そうなバチェラーパーティーをするというギャップが良いですね(笑)
ゾーイよろしく雑誌で結婚を知った幼馴染で前妻のソフィーからケヴィンに連絡があり、仄かに漂う高揚感は懐かしさからくるものだけでは無さそう…。
女性陣の方ではケイトが呼んでおいたストリッパー〈ジョー〉がなんとマディソンの元彼で気まずい再会となっています(笑)
マディソンがお気の毒パターンかと思いきや、かつて連絡を無視する事で関係を終わらせようとする“ゴースト”をされた相手をセレブとの結婚前に裸にしてやるのはいい復讐になっているようで、ヌードモデルをしながら糾弾されるジョーの方が気の毒になるレベルで笑えました。
和やかで健全?なお遊びを楽しむ女性陣に比べて男どもの地味で退屈な絵が…(笑)
マディソンは寝た後に送ったメールにケヴィンがさほど食い付かずデートにも誘われなかった過程があるので、自分達が結婚するのは子供がデキたからに過ぎない、とデキ婚に付き物であろう不安が残っている様子。
ケヴィンの方も、結婚するのは義務感で、彼女ではなくお腹の赤ん坊に惹かれたからだろ、と痛烈で包み隠すことを知らないニックからのストレートな物言いが。
ズバリ言われたケヴィンは珍しくニックに対して怒りを抑えきれなくなっており、その様子が図星だからこそに思えてしまいます。
ケイトも双子の兄がかつて山荘で新婚のソフィー相手に熱すぎるロマンチックな将来に関する提案書を書いて発表した時の情熱と、今の「老けたくないから老後の想像に関してはノーコメント」と冗談めかして話すフワッとした感じの熱量さを感じ始めた様子。
山荘で昔書いた提案書を見つけ出したケヴィンから、結婚相手の決め手は何なのかシリアスムードで聞かれたランダルはマリッジブルーな兄貴を外へと連れ出しました。
焚き火を囲む男達はお通夜ムードでそれぞれの過去や現在の試練について赤裸々に語り、バチェラーパーティーどこらかグループセラピーのようになっております。
しかしながら、ケヴィンのグラついた気持ちをミゲルほど上手く諭せる人物がいるでしょうか?
確実に『運命の二人』と言えるジャックとレベッカを目の当たりにしてきて、自分達は違うと分かり悩みながらも結婚したミゲル。それでも長い月日をかけて納得し、「運命では結ばれていなかった人たちが歩み寄って互いの縁を結ぶ、それも素晴らしいことだ」と話すミゲルの説得力は凄まじいものです。今この時のケヴィンを支えるために存在してきたかのようなピッタリっぷり。
それでもケヴィンだけは心ここに在らずな状態で、マディソンもまた同じところに引っ掛かっている様子のまま、問題は持ち越しです。
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▼次回、エピソード16