エピソード7『タブー』“Taboo”
あらすじ
レベッカは感謝祭のディナーで重大発表をする。
ネタバレ感想
ピアソン家の感謝祭は散々なものという定説が出来上がりつつあるのですね(笑)
ケイトとトビーは不穏な雰囲気のままで、ケヴィンは一人参加の感謝祭にやさぐれを隠さず、いつも通りなのはランダルぐらいでしょうか?
ケヴィンのやさぐれ弾き語りも、過剰に思い出を残そうと必死なランダルのスマホもほぼ全員が煙たがっていて、更にはディナーの最中にジャックの肥満を恐れるトビーとケイトが深刻な言い争いになって地獄の空気と化した山荘での感謝祭。
その昔、まだレベッカとジャックが結婚前の感謝祭にはどうにか母親に認められようと悪戦苦闘していたレベッカが爆発して母娘の確執が浮き彫りになっています。
ジャック亡き後の感謝祭ではマットを招待し、ミゲルもガールフレンドの〈マルグリート〉を呼んだはずが、お互いに相手への嫉妬心があからさまに募っただけでは足りず、食後のゲームでは内輪でしか分からない話で盛り上がり続け完全に2人の世界を作り上げてマットとマルグリートを置いてけぼりにしたレベッカとミゲル。
そんな2人を見て、ソフィーと別れたばかりの若き日のケヴィンはミゲルに真っ向から牽制をかけています。
それでも母娘の複雑に結ばれた絆は男達には分からない不可思議さでいとも簡単に仲直りしてしまうのです。
ミゲルへの気持ちを悟ったと同時に、ヒューストンへ引っ越す事や、もう自分が居なくても大丈夫だと半ば見捨てられたような状況に涙が止まらなくなった母親にそっと寄り添ったのも娘のケイトでした。
感謝祭の夜、レベッカはビッグ・スリーとミゲルを集めて自分の計画について話します。
今後レベッカの病状がどう転んだとしても全てをミゲルの舵取りに託して欲しいと宣言。
あらゆる悪いシナリオを話し合ったそうで、「ケアに関する意見の相違を彼にぶつけないでほしい」と子供たちに伝えるレベッカ。
ミゲルへは風当たりが強い時期が長く、家族として受け入れられてからでさえも蔑ろにされがちで複雑な関係性を分かっているからこそ敢えて彼をリーダーに選任したところは少なからずあるはずで、そこの気配りすら先を冷静に見据えているレベッカの強さが現れています。
遠い先の話になるかもしれない介護が必要になった時に万が一ミゲルが居なかった場合に備え、ミゲルの代わりにレベッカが指名したのはケイトでした。
誰よりも母親を支えてきたランダルでも、ジャックに代わって最期の家を建ててやるケヴィンでもなく、長年の確執もあったケイトなのですね。
これもまた母娘の特別な絆から来るもので、どうして自分なのかと問うケイトにレベッカは「娘であり親友だから…いつもあなただった」と話し、家族に受け継がれる伝統のシュガーパイの隠し味を教えるのでした。
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▼次回、エピソード8